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お金が「全て」ではないけどお金がないと「全て」がない



これ。

昔なにかで読んだ漫画のセリフなんだけど、いまだにすごく心に残ってる。

今はお金の使い方がとてもうまくなったから(当社比)、あんまり日々の生活にお金はかからなくなったんだけど。

学生のころは本当に下手で、金欠な日も多かった。

ありがたいことに、十分すぎる仕送りを親からもらっていたのに。
本当にお金使うのが下手だった。

お金が底をついて炊いたご飯とふりかけで1日過ごしたこともあった。
体調が悪いのに病院に行けなかった日もあった。
お正月なのに交通費がなくて実家に帰れないこともあった。

この時に、学んだ。

たしかに、お金が全てではない。

けど、お金がないと全てがない。



だから、思った。

お金を、しっかり稼いでしっかり貯めてしっかり備えてしっかり増やしていこう、って。

そのあと社会人になって資産運用の勉強をして、個人投資家になったんだけど。でも、投資家になってもなお。

「お金を失いかねないシーン」に遭遇することは、普通にある。

こないだもね、1つ新しく銀行口座をつくる必要があって窓口に行ってきたんだけど。

「お客さまにピッタリの投資信託がありますよ」

と、窓口の女性が言うので差し出されたペライチのパンフを見てみたら

信託報酬がまさかの1.5%。

信託報酬っていうのは、投資信託を運用するために支払うコストのことなんだけど、これが1.5%っていうのはすごく高い。
0.09%とか0.10%の投信がゴロゴロしているこの時代にこれはすごく高い。

たとえるならさ、スーパーに行ったら

もやしが580円で売ってる


みたいな感じ。

もちろん、窓口の人だってオススメするのが仕事だからその人が悪いわけでは全然ない。でも、すごーく、すごーく高い。

あと最近ね、保険のセールスマンの方とお話する機会があったんだけど。
営業がお仕事だから当然私に対して営業をするのね。で、

「米債券に投資するドル建て保険、どうですか」

って推された。でも外貨建て保険は、

天下の金融庁もマークするトラブル続出商品。


なので早めの段階でお断りしたかったんだけど、ちょっと今後のお付き合いを考えると話くらいは聞かないとマズイ。
なので、「本当に私が投資するなら」という前提で、いくつかの質問をした。

・購入手数料、運用手数料、売却手数料はいくらかなのか?
・直近10年のチャートは?
・できたら2008年時の値動きも見たい。
・債券の適格は何が何割あるのか?
・AAAは全体の何割?

一番大切な手数料については、「手数料込みで、このリターンが見込まれます」と具体的なパーセンテージは教えてもらえなかった。
保険は投資信託とは違って、手数料の開示義務がないので教えてもらえなくても仕方がないんだけど。
いっぱい質問したけど、やっぱり総合的に判断すると「金融庁に名指しで注意される」ような商品だった。



生きているだけで、お金を失ってしまうような機会はとても多い。

だから、大切なお金を守れるよう

「お金の家訓」をつくってみた。


内容はこんな感じ。
ネップリで印刷してお手洗いに貼ってある。

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こまかーい!!


って思うよね。うん、細かいよね。
なんで細かいかっていうと、私だけじゃなくて実家の両親や資産運用を始めたばっかりの友だちにも参考になるかもと思って書いたから。

※「初心者」を脱出したころには勉強して投資にチャレンジしてもいいな、と思うヤツも中には入れてある。


ちなみに、たまにポートフォリオをどう組んでいるのかも聞かれたりするんだけど

【メイン投資先】
VOO

【サテライト投資先】
QQQとVWO

【NISA枠】
S&P500の投資信託

【高配当株】
VYM SPYD HDV

【債権】
TIP(短期)BND(中期)TLT(長期)
AGGとLQDも投資中。

【REIT】
RWR

【日本株】
個別銘柄を50社ほど

【そのほか】
GLD(金)SLV(銀)
GSG(総合コモディティ)DBA(農業)

という感じで組んでます。



で、話をもとに戻すと。
こうして「お金の家訓」も作ったんだけど。

社会は縷々として変わり続ける。
だから、「一回勉強して、一回家訓つくって、ハイ終わり!」じゃだめなんだなって最近しみじみ思うんよ。

今までの勉強でお世話になってきた本

大切なのは、学ぶことじゃなく学び「続ける」こと


だから、今時ちょっと珍しいかもしれないけど私は紙の新聞もとってる。
経済ニュースをいっぱい知りたいので、とっているのは日経新聞。


こないだ古紙回収に出した日経新聞


毎朝読んでるんだけど、新聞とり始めてしばらくしたころ気づいた。

ニュースって、読んでもすぐ忘れる。


み、みんなどう!?

私すぐ忘れるんだけど。


私たち現代人がさ、1日に摂取する情報の量って「江戸時代の農民が一生かけて摂取した情報の量と等しい」って研究結果も前見たことあるんだけど。

それくらい量が多いんだよ。
だから内容忘れちゃう。
なので読んだニュースはちゃんとインプットしたいなって思った。

で、考えた。
「どうすればインプット完了と言えるのか?」
答えは、

アウトプットできてはじめてインプットできたと言える


と思うんだ。

で、最初にこれ試したの。
「ラバーダックデバック法」って知ってる?
エンジニアの友達に教えてもらったんだけど、

アヒルの人形に話しかける


っていう方法。

あるプログラマーが、プログラミングをしていてうまくコードが動かなかったんだって。

そこで、いつも持ち歩いているゴム製のアヒル(=ラバーダック)に組んだコードを説明。すると、話しているうちに問題が整理されて「もしかしてこれが原因?」と突破口を見つけることができたんだって。

これが広まって、手法として「ラバーダックデバック法」として確立されていったんだとか。

「これいいなー」って思ったから真似したんだけどさ。

うまくいかなかった。


実際に話しかけても、「アヒルだしなぁ」「人形だしなぁ」って思っちゃってうまく話せなかった。

そこでシュリーマンを思い出した。

トロイの遺跡を発見した人。

この人ね、習得したい外国語があるときは生身の人間を雇って椅子に座らせて、その人にひたすらその習得予定の外国語で話しかけたんだって。

インプットするためのアウトプットに、生きた人間を使う。

「いいじゃんこれ」って思ったので実践してみた。
私も、ニュースをインプットするために、生きた人間にアウトプットしてみる。

私が毎日会話するのは夫なので、彼に聞いてもらおうって思った。
ということで、

新聞の感想を聞いてもらうサブスクをつくった。


内容は

・概要:1日に1回、ニュースの感想を聞いてもらう
・手段:LINE
・お礼:1か月に1度、なんでも好きなご飯をつくってあげる

って感じ。

ちなみに「夫なのに、なんで手段が直接の会話じゃなくてLINEなの?」というと、別居婚してるからなのです。



でね、夫からは「いいよー」って返事がきたので、サービスをローンチしてみたんだけど。

実際のラインがこんな感じ。


(掲載許可はもらったよ!)

こんな感じなんだけど、毎日送っていると

思いもよらないリプライが来るからおもしろい。


とか。あとは

とか。極めつけはこれ。

たしかに。


そんなこと考えたこともなかった。

ちなみに、調べてみたら「株のようにゆっくりと時間をかけて成長する」ことが株と呼ばれる由来っぽい。



で、しばらくつづけていたら、すごくうれしいことがあった。

夫、まさかの「つみたてNISA」デビュー。


「日経平均って何だっけ?」

と言っていたころが懐かしい。
資産運用を始めて、個人投資家になった。

「もっと早く、始めればよかった」

なんて言ってたけど。

だいじょうぶ、今、間に合ったんだよ。



お祝いにキーホルダーもあげた。

これは自分のグッズショップで発注しました。

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自分用に発注したキーホルダー。かわいい。



今回つくったサブスクは「読んだニュースをアウトプットすること」が目的だったんだけど、近頃は

夫の「資産運用の感想コーナー」みたいにもなっている。

なんかね、勉強用のツイッターアカウントをつくったんだって。
フォローしているのは同年代の資産運用をしている人たち。
で、ツイッターのタイムラインを見ていて気付いたことの感想が送られてきた。

それがこれ。

米国の株式市場がひらく時間だからだよ。


……と、伝えたら

「なるほどー-------!!(⊙ω⊙)」

っておもしろがってた。



そのほかにも、いろいろな良いことが起こった。たとえば、

昆虫食を食べてみたり。


日経新聞、ちょいちょい昆虫食のニュースが載ってるんよ。
昆虫食って今後すごく注目されるらしくって。なんでかっていうと、

・資料、水、土地と温暖化ガス排出量が、牛肉と比べて1/5~10/1と少ない
・農地がいらない。アパートの押し入れでも生産可能
・家畜の飼料にもなる

だからよくニュースになってる。
すごいよね。
「京都こおろぎ」とか、「群馬こおろぎ」など、ご当地グルメ化してるの。

姿そのままのやつもあれば、「虫はちょっと……」って言う人のために見た目は完全に「ふつうのおせんべい」みたいになってる商品もある。


あとはね、

新聞に入ってた広告を見て実際に行ったり。


見てこれ。日経新聞にはさまってた広告。

超きれい。
こんなん行くっきゃないでしょ!!
レポはnoteにもしたから、よかったら見てね!



それからあとはね、なんと

仮想空間にいることが、ものすごく多くなった。


私がさっき録画した、自分の仮想空間の中の映像


日経新聞って、めちゃめちゃメタバースのニュース載ってるんよ。

こないだは、日産とトヨタがメタバース活用し始めたってニュースがあった。仮想空間を宣伝と社内会議に使うんだって。
本当にメタバースがどんどん普及してる。

未来を生きてる、って感じ。

日産なんてさ、銀座のショールーム実店舗を仮想空間で再現してるし。
新宿伊勢丹のデパートだって、仮想空間の中にあるし。

私が仮想空間に行くときに使っているデバイスはこれ。

「Oculus Quest 2」。

ゴーグルをつけて、電源をつけて、仮想空間に入っていく。

さっきプレイしてた音ゲーを録画したやつ

結構ね、マジで仮想空間にいることが多くなったから。
久しぶりにオフラインの現実世界に戻ってくると、「影のつけ方」とか「木目の密度」とかがすごく精密だなって思う。
現実世界の景色はあまりに情報が多くて結構驚くんだ。



……なんとも不思議だなって思うよ。だって

新聞の感想を聞いてもらうサブスクつくったら、

仮想空間に半移住するようになったのだから。


夫は資産運用を始めるし。私は昆虫食を食べてみたり広告の場所に行ってみたりするし。
ただ自分用のサブスクつくっただけで、こんなに楽しい変化があるとは。



ニュースを読む意義や目的っていっぱいあるよね。

「社会や政治に無関心であることのツケは、命で払うことになるから」とか。
「社会に生き、そして生かされているから、きちんと社会のことは知っておきたい」とか。

でも、知らなかった。ニュースって、

人生を豊かに彩る「絵の具」にもなるんだ。


このnoteで書いた以外にもさ、ニュースのおかげでやってみたいことがいっぱいできたよ。
たとえば、夫はあるサービスを使おうといま準備してる。

なんと、住まいのサブスク。

公式サイトのキャプチャ

「ADDress」っていうんだけど、月額4.4万で全国200か所以上の古民家とかにどこでも好きなとこに住めるんだって。
家具とか家電も備え付け。


あと、EmbodyMeっていう会社が作った技術も使いたいね、って話してる。
これすごいんだよ。

ビデオ会議に出る自分の姿を、変更できるの。

すっぴんかつパジャマ姿で会議に出ようとすると、勝手にお化粧して髪も整えて服もオフィス用のものを着せてくれるの。
見た目を仕事モードにしてくれる技術。ZoomやTeamsにも対応するんだって。


あとね、「サミット検定」を受けようって話してる。


サミットってあれね、スーパーのサミット。

サミットに関する検定が存在してるんよ。

・この店舗のこの店長の趣味は?
・サミットストアの店舗の中で店舗間の直線距離が最も近い店舗は?
・この男性(おそらくサミットの社長)の後頭部にはられている絆創膏の位置で正しいものはどれ?

こういう問題が出るの。超楽しそう。


今紹介したのはね、全部日経新聞で知ったの。

……ニュースってさ、読まなかったとしても私の生活は成り立つけど。

でも、ニュースがあると、私の生活にはたくさんの「プラスアルファ」の彩が添えられるんだ。


ここまで読んでくれて本当にありがとう。マジで、ありがとう。
長かったでしょ。お茶飲む?

このnoteがね、あなたの生活に「プラスアルファ」を加えられるようなnoteにもしもなっていたら。すごくうれしい。

ほんじゃ今から私は、トナカイが引くソリに乗って、夜空を旅してくるよ!

またね!





あとがき


難産だった。

このnote、今まで書いたやつのなかで一番時間がかかった。いつもはね、

・役に立つ
・笑える
・共感できる
・癒やされる

これらの「すべての条件」をクリアしないと、絶対にnoteをアップしないことにしてるの。

でも今回は、「笑える」「共感できる」「癒やされる」の条件を中々クリアできなかった。

ニュースをアウトプットするっていうテーマだから、「アウトプットの方法」とか「読んだニュースの例」とかで、少しは「役立つ」情報を発信できたと思うんだけど。

それ以外の3つがキツかった。

特に「笑い」!
どうだった!?わ、笑えた!?だめだったかな!?

読んでくれたあなたがちゃんと笑ってくれたのかどうか、私はもう心配で心配で。

夜も眠れず、昼寝してる。





【関連note】いつか本を出したいあなたへ


「いつか本を出すのが夢」「一生に一度、本を出してみたい」

と思ってnoteの更新を頑張っている。
でも、なかなかイイネがつかない。なかなかフォロワーが増えない。
出版なんて、夢のまた夢……。

そんなことないです。


私がnoteで書いたエッセイ「100万円貯めて、汚部屋から脱出してみた」が書籍化されました。

私はnoteのフォロワーがまだ30人程度しかいなかった時点で書籍化にこぎつけました。
また、今回書籍化されたnoteは初めて書いたnoteだったので、投稿件数はたったの1件。

noteのフォロワー30人、

投稿件数1件でも

書籍化を実現できるんです。



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題して、「フォロワー30人、投稿1件なのに『noteの書籍化』を達成した方法」という有料noteです。


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※この時はnoteのコンテンツ量が今の10分の1以下だったので、はるかに安い980円で販売してました。


【このnoteはこんな人にオススメです】

「いつか自分のnoteを出版したい」「一生に一度、自分の本を出したい」と思っている人
・本を出したいけど、何から始めていいのかわからない人
・「出版社に持ち込む」方法があるのは聞いたことがあるけど、どこの出版社に持ち込めばいいのか?何を持ち込めばいいのかわからない人

「いつか本を出したい」ではなく、「10か月後には近所の本屋で自分の本が並んでいる」ことを確実に目指せるnoteです。

私が書籍化するために行った「すべて」をそそいだ大傑作note。
「一生に一度、自分の本を出したい」と夢見る方はぜひ読んでみてくださいね。





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