Hana Tomaru(はな とまる)

作家/研究者 ・若年期は群馬LGBT支援コミュニティで活動 ・ライター ときどき、逃避…

Hana Tomaru(はな とまる)

作家/研究者 ・若年期は群馬LGBT支援コミュニティで活動 ・ライター ときどき、逃避してパリに出没する。

マガジン

  • 日常の経済学シリーズ💶

  • トランスジェンダー作家、日々のこと

    作品を書く中での、日常のことを書いています。 ときどき読み返すと何か発見があるかも?そんな日記のような形式にしています。 見てみてくださいね🐈

  • LGBTの活動関連🏳️‍🌈

    LGBTコミュニティでの活動の様子、個人での活動などを更新します。

最近の記事

アフロ民藝 シアスター・ゲイツ、今注目の展覧会を見た、Report リポート

○ アーティストについて シアスター・ゲイツ(1973年〜) 陶芸、彫刻を中心とする作品が多いが、 多ジャンルに活躍するアメリカのアーティスト 3ヶ月間、日本愛知県常滑市に滞在し日本の陶芸文化を学び、 その後、アメリカの公民権運動(1954-1968年)のスローガン「ブラック・イズ・ビューティフル」と日本の「民藝運動」の哲学を融合した、独自の美学を表現した「アフロ民藝」という言葉を生み出しました。 ○展覧会について  【期間】 2024.4.24(水)~ 9.1(日

    • Loneliness of Rabbits 孤独なウサギたち

      ◯ 孤独なウサギたち メルボルンに滞在していたとき。 キリスト教復活祭、イースターの時期と重なった。 欧米では、休暇、多くが家族や、恋人、友達と 過ごす時期だから、街には孤独の姿があった。 私は東京に戻るために、セントラル、サウザンクロス駅の階段に座り、 帰国のバスを待っていた。 街を行き交う人たちを眺め、 滞在中の思い出を振り返り 少しノスタルジーな気持ちになりながら。 階段に座っていると、オレンジのワンピースを着た 女性が話しかけてきたので、少し話をした。 「Wh

      • パリの寄り道、軽井沢の雪道。

        ○私は、ジャンキー・セレブリティ 長野ローカルなマックドナルド、フライドポテトをお願いします。 待ち時間、約10分。 ビックマックなのにプチパンケーキサイズで、 少し笑えた瞬間だった。 座席まで、店員が持ってきてくれて 笑顔でお待たせしましたと接客される。 なんだか、気分はハリウッドセレブ。 そう私はジャンキー・セレブリティ。 ○雪道散歩のイメージ 何気ない日常の美しさに感動すること。 子供の頃に感じた、あの瞬間。 車を走らせて、窓から見えた群馬から長野への県境の風景

        • 怠惰作家の、Am1:00の夜食研究会

          ○背徳と制約の夜食 深夜に執筆をしていたときお腹が空いた。 さて、どうしよう? 甘い物は身体に悪いし、重たいものは身体がうけつけない。 夜食とは背徳感と制約との間で揺れうごく人間心理である。 色々悩んだ末、 夜食は鶏そぼろおにぎりと インスタントカフェラテに決めた。 (近所のスーパーで買ってきたもので、トマトを切っただけだが) 夜食は頑張らない。(基本的に料理は頑張らない) だから、私は夜食を考えるのが好きだ。 夜食のレシピとして、過去に作ったものを並べていくと 焼き

        アフロ民藝 シアスター・ゲイツ、今注目の展覧会を見た、Report リポート

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        記事

          トランスジェンダー、そして私でいること。

          トランスジェンダーとして生まれた作家の話。 ○漂流するコミュニティ。京都に生まれ、群馬育ち、東京。

          ¥380〜
          割引あり

          トランスジェンダー、そして私でいること。

          ¥380〜

          抹茶のみ散歩と読書、ときどき執筆中。

          ○群馬県で過ごした学生時代 群馬のこの時期は風が強い。 高崎駅に到着し、外に出たのだが 手に持っていたクレープの包み紙が飛ばされてしまう。 (一瞬の出来事であった、群馬をあなどってはいけない。) 都内なら電車通学は普通だが 群馬の多くの学生は自転車で通学していて 強風の中でもペダルを漕いで学校へと向かう。 学生達が自転車で通学をしている様子を眺め、 当時の青春の記憶がよみがえってきました。(歩いた方がはやかったりする。) 和洋折衷な静かな雰囲気のカフェ。 誕生日と伝えたら

          抹茶のみ散歩と読書、ときどき執筆中。

          トランスジェンダー『戸籍の性別変更、手術要件』 について、当事者が思うこと。

          ○2023年9月末 性別移行手術の経過記録(おむつをした私) 朝8時に新幹線に乗り東京駅を出発し、手術のために関西の病院へと向かう。 病院に着くと、担当する医師との1時間半ほどのカウンセリングを行った。 ストレッチャーに横になり麻酔を打たれる。(局部麻酔でした。) 手術は約2時間くらいであったと思う。意識はあるのだが、ほとんど覚えてない。 手術後 診察室の鏡で医師と確認をする。(下半身が包帯とテープでぐるぐるに巻かれている。) おむつをした子供のような姿になった自分を見て、幼

          トランスジェンダー『戸籍の性別変更、手術要件』 について、当事者が思うこと。

          そんぶり、おろし、くっちゃべる。

          『そんぶり』とは群馬県の方言で無愛想を意味するらしい。 『くっちゃべる』はいまの年配の方。 私の祖母も戒めの意味で、長話をしていると 『くっちゃべってないで』とよくつかっている。 わたしは学生時代を含め約10年間ほど前橋市に住んでいる。 住んではいるのだが、群馬についての知見は深くない。 知っていることとしては 前橋市街地はノスタルジーの雰囲気が残る商店街があり ドラマ撮影のロケ地に使用されたり 以前は教科書に地方過疎化の例として掲載されていたのをおぼえていることくらいだ。

          そんぶり、おろし、くっちゃべる。

          フィリピン旅行記、Monアジアン・タイムズ🇵🇭

          モンスーンに吹かれて、アジアを旅した幼少期。 Soufflant dans le vent d'Asie    ○アジア好きの父とのフィリピン旅行記🛫     父親は頻繁にアジア圏を旅する人間だ。     今までにマカオ、台湾、シンガポール、タイ、インド、     香港、インドネシアetc      旅したことを誇らしげに私に語る。      2006年夏休み、中旬の早朝。      父の一存で父、妹、私、知人の子、数時間の高速ドライブを経て     成田空港、国際線からフ

          フィリピン旅行記、Monアジアン・タイムズ🇵🇭

          Têtuなおっちゃんと白根旅行記。

          ○白根山のひねくれたおっちゃん。👴 以前に左太ももをソファーの角にぶつけ、 青あざになった部分が骨の髄まで痛んでいた。痛すぎるのだ。 湿布を貼ったが数日たっても治らない。   温泉には病を治癒させる効能が本当にあるのだろうか? 私は長らく疑問におもっていた。 そんなこんなで、白根の秘湯へ。 戦国武将も湯に浸かり、文豪も浸かり、そして私も浸かるのだ。 そんな妄想をしていた。 温泉旅館のカウンターでひねくれたおっちゃんが番頭をしていた。 クローズの16時過ぎに来たからなのか、

          Têtuなおっちゃんと白根旅行記。

          マイペアレントwithダンシング・クイーン🕺

          ○ハリボーのピーチ味 父はどこかオシイ。どこがオシイのかというと 先日、父が私にハリボーのグミキャンディを買ってきた。 ハリボーはカラフルな色合いのグミだが いくつか商品があるうちの中で ピーチという酸味のあるグミを選んできたのである。 私が好きだと思い選んできたのだろうが 娘の私から父に一言言いたい。 父よ、私はベーシックなグミ好きなのだ。 酸っぱさよりも、かみごたえが好きなのだ。(一言ではない。) 父はオシイのである。(おいしくいただきました。父、ありがとう。) ○A

          マイペアレントwithダンシング・クイーン🕺

          草津ブラームス、とうもろこしジャーニー。

          ○草津よいとこ、ブラームス。 ああ、、ぐんまはとにかく暑い。まえばしで39度。 暑いを通りこして痛いのである。 家から出たくない。エアコンのきいた部屋でごろごろしていたい。 けれども休日をダラダラしてむだにしたくない。 そんなことで車を走らせ、草津へと小旅行。 車内のテーマ曲はブラームス、ハンガリー舞曲5番である。 ムードが大切、そう気分はハンガリーである。 草津は療養地として 様々な作家や文化人が草津をおとづれてていることでも有名である。 わたしは日帰りだったので、

          草津ブラームス、とうもろこしジャーニー。

          シドニー、珈琲。You can do it.

          ○シドニーの高校生に日本語を教える 休日にオンラインでシドニー(オーストラリア)の高校生にインターン で日本語を教えている。 私は子供の頃から教員になりたいという夢があった。 思わぬ形で夢が叶ったのである。 シドニーの高校生との会話の中で 彼らは将来への葛藤や迷いがあったり、今好きなことを探していたりと さまざまで、私もこんな時期あったなと 高校時代を思い出し新鮮な気持ちになった。 私も大人だが日々の中で迷いも多くあり、失敗もある。 だが私の一番のポリシーは『人生は一度き

          シドニー、珈琲。You can do it.

          雨の日ドーナツ、四十肩。         『トランスジェンダー作家、日々のこと』

          ○四十肩、ああ恐ろしい! 最近のこと四十肩なのか 食器を洗っていたところ。ピキピキピキ!と肩に突然の痛みを感じ あああっ!と痛みに耐えかねて声を上げてしまった。 24歳体験したことのない痛みに衝撃を受けた。 四十肩とはこんなに早くくるもなのだろうか? ○180円のコンビニドーナツ 甘い物には目がないので何か手軽に食べられるスイーツがないかと たまたま近くにあったセブイレブンに寄ったところ。 コーナの一角にオールドファッション(チョコーレートが掛かっている)を発見した。値段は

          雨の日ドーナツ、四十肩。         『トランスジェンダー作家、日々のこと』

          成立したLGBT理解増進法って、だれのため?

          6月16日にある法律が成立しました。 『LGBT理解増進法』 当事者からは、誰のための法律なのか? 廃案を求める声など様々な声が上がっています。 法案の段階、成立の過程で修正されたりと 懸念される点がありました。 また筆者もこの法の成立や報道では唐突の出来事であったので かなり驚き、同時に不安を感じました。 この法律の目的では 『LGBTに対する誤認識ではなく、自分の性別に関わらず 一人の個人として尊重されていくの社会への実現。』 この法律の核と言える部分があると 私は

          成立したLGBT理解増進法って、だれのため?

          「LGBT見るのも嫌だ。」発言に対して思うこと。

          日本でワークライフバランス、働き方改革という言葉をよく耳にします。 人生に応じた様々な働き方があることでしょう。 そしてそれは男女という枠組みに限定されたものではありません。 そんな中、ある閣僚の発言が物議を醸しました。 「 LGBT見るのも嫌だ。」 この発言は非公開取材の発言、記者によって明らかになったものです。 報道では「差別的だ。」と非難するコメントもありました。 この報道で私は一つの用語が浮かびました。 それはマイクロアグレッションという用語です。 マイクロアグレ

          「LGBT見るのも嫌だ。」発言に対して思うこと。