見出し画像

フィリピン旅行記、Monアジアン・タイムズ🇵🇭

モンスーンに吹かれて、アジアを旅した幼少期。
Soufflant dans le vent d'Asie  

 ○アジア好きの父とのフィリピン旅行記🛫
    父親は頻繁にアジア圏を旅する人間だ。
    今までにマカオ、台湾、シンガポール、タイ、インド、
    香港、インドネシアetc
     旅したことを誇らしげに私に語る。
     2006年夏休み、中旬の早朝。
     父の一存で父、妹、私、知人の子、数時間の高速ドライブを経て
    成田空港、国際線からフィリピンへと向った。
   (今考え直してみると、不思議なメンバー構成である。)

1日目   時差ぼけか乗り物酔いか分からないのだが
    ホテルでダウンしていた。そのため記憶がほとんどない。
    覚えているのは
    夜に部屋の外に出た際に出現するヤモリが原始的な姿であったので
    好奇心をもったこと。
    ホテルの備え付けの有料のマンゴージュースが格別に美味しかったこと。
    (人生であの瞬間ほど美味しいと
     感じたマンゴージュースは今までに一度もない。)
     マンゴーは時差ぼけに効くという発見だろうか。🥭
    
2日目  わたしが行きたいと伝え向かうことになったセブ市街地🇪🇸🕍
    スペインの植民地であった歴史の残る市内では
    サンペドロ要塞とマゼランクロスをおとづれた。
    私は当時から建築などの文化遺産が好きであったので
    強く記憶に残っている。
    昼食には市内のレストランで食べたシニガン・スープ
    トマト、エビ、牛の骨髄?、えんどう豆。
   (酸味とクセの強いスープは子供ながらにハマった)
    そして現場直送の牛肉のステーキを食べた。
    市内のデパートではジョリビーという現地のマクドナルド的チェーン店。
    カラオケ用の大量の日本の演歌・歌謡曲のCDレコードを発見。
    今でも海外、日本問わずスーパーやデパートの商品を見たり
    ブラブラするのが好きだ。


3,4日目

    ボホール島へ行く。メガネザルとクルーズ客船に乗った。🐒🛥
   (ナイル川ではないので殺人事件のような劇的展開はおこらなかったが
    -アガサ・クリスティ 『ナイル川殺人事件』)
    メガネザルや現地の動植物は多様性があり、好奇心をかき立てられた。
    4日目に公共移動手段としてキャッチした。
    トライク運転手のマイケルと父が意気投合。
    (三輪車。日本ではトゥクトゥクという名前で広く知られている。)
    現地のファミリーの子と友達になった。
    彼女の家はトタン造りの簡素な住居で裕福な家庭とはいえなかった。
    私たちは簡単な英語でコミュニケーションをとり
    滞在先のホテルに招き、家族でディナーをとった。
   (ホテルゲストではないため、警備員にかなり警戒されていた)
    今では疎遠になってしまったが、
     数年後に大学を卒業した彼女はセブ市内で
     ダンスの先生をしていると聞いた。
     私にとって現地のファミリーと過ごした時間は大切な思い出である。
   
  ○当時を振り返り、人間的豊かさとは何かを考える。
  
  当時フィリピンは国として決して経済的に豊かとは言えない
  状況であったのだが
  そこに生活する人たちと時間を過ごす中で心の豊かさに触れ
  個々の幸せのかたちを知った。
  人間的な豊かさとは人と人とのつながりの中にあるのかもしれない。
  当時12歳の私はそこまで考えてはいなかったが
  素晴らしい経験であったと思う。
  季節風がふいた時、彼女やファミリーに再会できることを願っている。
  J'espère la revoir.

  ©️Hana Tomaru2023

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?