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デンマーク人🇩🇰から学ぶこと

最近、デンマークの本を読んでいて、面白いものを共有したい!


なぜ、たった500万人しかいないデンマーク人が国際競争力第1位に君臨するのか??

今回は早稲田大学の大学院でデンマークの労働市場政策を研究し、現在はリアルなデンマークの情報を発信している張替友佳さんの書かれた『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』を、6つのテーマに絞って解説していきます。


1. デンマーク人は仕事の付き合いをしない
まず、デンマークの労働文化の特徴の一つとして挙げられるのが、「仕事の付き合いをしない」という点です。日本では、仕事終わりに同僚や上司と飲みに行くことが多いですよね。飲みニケーションと言われるように、こうした場でのコミュニケーションが重視される傾向にあります。しかし、デンマークでは仕事の付き合いがほとんどありません。

デンマークでは、仕事とプライベートの境界が非常に明確です。仕事が終わればすぐに家に帰り、自分の時間や家族との時間を大切にします。この文化が根付いているため、仕事終わりの飲み会や懇親会はほとんどありません。

この考え方には、大きなメリットがあります。仕事の付き合いを減らすことで、労働時間外の時間を有効に使うことができ、ストレスを軽減することができます。また、仕事とプライベートを分けることで、心身ともにリフレッシュする時間を確保できるのです。

2. 相手に仕事を任せて細かくチェックしない
デンマークの労働文化のもう一つの特徴は、「相手に仕事を任せて細かくチェックしない」という点です。日本では、上司が部下の仕事を細かくチェックし、進捗を確認することが一般的ですが、デンマークではこのようなマイクロマネジメントは行われません。

デンマークでは、仕事を任されたらその人に全ての決定権が与えられます。上司が部下の仕事の進捗を細かく確認することはタブーとされ、信頼関係に基づいて仕事が進められます。このような自由な働き方ができるのは、デンマーク人が高い自己管理能力を持っているからです。

この方法には、従業員の自主性や創造性を高める効果があります。自分の裁量で仕事を進めることで、責任感が芽生え、自分自身の成長にもつながります。また、上司が細かく指示を出さないため、無駄な時間が省かれ、効率的に仕事を進めることができます。

3. フレックスタイム制を導入している会社が多い
デンマークでは、多くの会社がフレックスタイム制を導入しています。フレックスタイム制とは、一定の期間内で決められた労働時間を満たせば、出勤や退勤の時間を自由に選べる制度です。基本的に1週間に37時間働けばよく、会社に来る時間や帰る時間を自分のライフスタイルに合わせて決めることができます。

この制度は、特に子育てをしている家庭にとって非常に便利です。例えば、子供を保育園に送りに行くために朝遅く出勤し、夕方早く退勤することができます。また、家庭の事情に合わせて柔軟に働くことができるため、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなります。

フレックスタイム制の導入により、デンマークでは働き方の多様性が認められています。個々のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができることで、労働者の満足度が高まり、結果的に仕事のパフォーマンスも向上するのです。


4. カジュアルな服装で働く
デンマークでは、仕事の服装に関しても自由度が高いです。多くの企業でドレスコードが緩やかであり、カジュアルな服装で働くことが一般的です。ピアスやタトゥーをしている保育士や教師もいるなど、服装に関しては個人の自由が尊重されています。

日本では、ビジネスシーンでの服装が厳格に定められることが多く、スーツや制服が一般的ですが、デンマークのように自由な服装を認めることで、働きやすさや創造性が高まるかもしれません。自分にとって心地よい服装で仕事をすることで、ストレスが軽減され、生産性が向上することが期待されます。


5. 発言しない人を会議に呼ばない
デンマークの企業文化では、会議においても効率性が重視されます。発言しない人を会議に呼ばないというルールがあり、発言する少数の人だけで会議を進め、それ以外の人は別の仕事に当てるようにしています。この方法により、無駄な時間を削減し、会議の生産性を高めることができます。

さらに、会議の時間もあらかじめ決まっており、決定権がある人が必ず参加するため、会議で決まったことをすぐに実行に移すことができます。日本の企業でも、このような効率的な会議運営を取り入れることで、無駄な会議を減らし、生産性を向上させることができるでしょう。


6. 退社時間を先に決めてから仕事を進める
デンマークでは、退社時間を先に決めてから仕事を進めるという習慣があります。多くのデンマーク人は午後4時には退社することを決めており、その時間までに仕事を終わらせるように工夫します。仮に仕事が残っていたとしても、家族との時間を優先し、家で仕事をすることが一般的です。

この方法は、仕事とプライベートのバランスを取るために非常に効果的です。終わりの時間を明確にすることで、効率的に仕事を進めることができ、家族との大切な時間をしっかりと確保することができます。日本でも、退社時間を先に決めることで、メリハリのある働き方を実現することができるでしょう。

デンマークの国の概要
デンマークは北ヨーロッパにある人口約590万人の小さな国です。税金は世界で最も高く、消費税は25%、所得税は40%から60%、車の購入には280%の税金がかかります。しかし、この高い税金に対する不満を感じるデンマーク人はほとんどいません。なぜなら、その税金が充実した福祉サービスに直結しているからです。医療費や大学までの教育費が無料で、出産や介護も無料など、デンマーク人は税金によって支えられる安心感を享受しています。


ここで考えてみてください。日本では消費税が10%ですが、それでも高いと感じる方が多いですよね。その一方で、医療費や教育費は自己負担が大きく、福祉サービスも十分ではありません。デンマークのように、高い税金が直接生活の安心感につながる仕組みが整っていれば、税金への不満も少なくなるのではないでしょうか?デンマーク人が高い税金を払ってでも得られる安心感と、日本の現状を比較すると、私たちも福祉サービスのあり方についてもっと考える必要があるかもしれません。


プライベートの充実が仕事の成果に
デンマーク人は、プライベートが充実しているからこそ仕事も頑張れると考えています。法令によって全ての労働者に年間5から6週間の有給休暇が与えられ、夏休みや祝日も多く設けられています。そのため、家族で過ごす時間や旅行の時間を大切にしています。多くの人が夏休みを7月に取り、その間は「休暇中です」というメールが自動返信されるほどです。

日本では、長期休暇を取ることに対するハードルが高く、周囲の目を気にして休暇を取りづらい状況があります。しかし、デンマークのように休暇をしっかりと取り、リフレッシュすることができれば、心身ともにリフレッシュされ、結果的に仕事の質も高まるのではないでしょうか?休暇を取ることに対する意識を変えることが、私たち日本人にとっても必要かもしれません。デンマークのように、仕事とプライベートのバランスを大切にすることで、より充実した生活が送れるようになるでしょう。

家事育児の協力体制
デンマークでは、仕事も家事も育児も夫婦が協力してやるものという価値観を持っています。離婚した場合でも共同親権を持つことができ、負担が偏らないように工夫しています。実際に、別居後も父母が交代で子供の世話をすることが一般的です。

このような協力体制があるからこそ、仕事と家庭のバランスを取りやすく、結果として仕事のパフォーマンスも向上するのです。日本でも、家事や育児の負担を夫婦で分担することで、仕事に集中できる環境を作ることが重要です。

仕事の付き合いをしない
デンマーク人は仕事の付き合いをしません。仕事終わりに同僚と飲みに行くこともなく、懇親会などの付き合いもありません。仕事の人間関係はフラットで、上下関係もなく、全員がファーストネームで呼び合います。これにより、仕事とプライベートの境界がはっきりとし、労働時間外はしっかりと自分の時間を持つことができます。

日本では、仕事の付き合いが重要視されることが多いですが、この考え方を見直すことで、仕事の効率を高めるとともに、従業員の満足度を向上させることができるかもしれません。

自由な働き方と自己責任
デンマークでは、仕事を任されたらその人に全ての決定権が与えられ、細かくチェックしません。上司が部下の仕事の進捗を聞いたり、細かく指示を出したりすることはタブーです。フレックスタイム制も導入されており、自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。基本的に1週間に37時間働けばよく、会社に来る時間や帰る時間を自由に決められます。

このような自由な働き方ができるのは、デンマーク人が高い自己管理能力を持っているからです。日本でも、このような制度を取り入れることで、働き方改革を進める一助となるでしょう。

カジュアルな服装
デンマーク人はカジュアルな服装で働きます。服装に関しても個人の自由で、ピアスやタトゥーをしている保育士や教師もいます。全員が自分にとって心地よい服装で仕事をしています。

日本では、ビジネスシーンでの服装が厳格に定められることが多いですが、デンマークのように自由な服装を認めることで、働きやすさや創造性を高めることができるかもしれません。

効率的な会議運営
デンマーク人は発言しない人を会議に呼びません。発言する少数の人だけで会議を進め、それ以外の人は別の仕事に当てるようにしています。さらに、会議の時間もあらかじめ決まっていて、決定権がある人が必ず参加するため、会議で決まったことをすぐに実行することができます。

このような効率的な会議運営は、日本の企業でも取り入れる価値がありそうです。無駄な会議を減らし、実効性のあるミーティングを行うことで、生産性を向上させることができます。

退社時間を先に決めてから仕事を進める
デンマークでは、退社時間を先に決めてから仕事を進めるという習慣があります。多くのデンマーク人は午後4時には退社することを決めており、その時間までに仕事を終わらせるように工夫します。仮に仕事が残っていたとしても、家族との時間を優先し、家で仕事をすることが一般的です。

この方法は、仕事とプライベートのバランスを取るために非常に効果的です。終わりの時間を明確にすることで、効率的に仕事を進めることができ、家族との大切な時間をしっかりと確保することができます。日本でも、退社時間を先に決めることで、メリハリのある働き方を実現することができるでしょう。

まとめ
デンマークは人口約590万人の小さな国で、税金は高いが福祉が充実している国です。デンマーク人はプライベートが充実しているからこそ仕事も頑張れると考えており、仕事も家事も育児も夫婦が協力してやるものとしています。

デンマーク人は仕事の付き合いをしない。
相手に仕事を任せて細かくチェックしない。
フレックスタイム制を導入している会社が多い。
カジュアルな服装で働く。
発言しない人を会議に呼ばない。
退社時間を先に決めてから仕事を進める。
特に「相手に仕事を任せて細かくチェックしない」という部分は、日本でも見習うべきところがあります。日本も人口が減っていく中で、デンマークから学び、無駄を省いて少ない人数で効率的に働くことが求められそうです。







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