人生で大切なことは全部、赤ちゃんが教えてくれる
赤ちゃんのきもちに無関心な人はいても、無関係な人はいない
「意外と知らない赤ちゃんのきもち」という本を、読んだことはありますか?
noteでフォローさんを2万人以上抱える、臼井さんのスマート新書です。
先日のnote酒場で、下は1歳〜上は6歳まで全員が夢中になった「エクストリームお米砂場」を、子ども向けワークショップとして提供してくれた臼井さん。
この本を読んでみて、ワークショップで子どもたちが全員夢中になったのは、偶然ではなくて必然だったのだとわかりました。
目次
・赤ちゃんに気持ちはあるの?
・人はどうやって他者と信頼関係を築くのか
・相手に任せて離れることの大切さ
・この本に無関心な人はいても無関係な人はいない
・赤ちゃんに気持ちはあるの?
この本のタイトルにもある、「赤ちゃんのきもち」。
生まれた時は全員赤ちゃんだったはずなのに、気づいたらその時の気持ちなんてすっかり忘れてしまってる。
「物心がつく」と言われる前って、どんな「きもち」を感じていたんだろう?
この本を読みながら、「赤ちゃん」という存在の理解を通して、自分が忘れていた過去を追体験するような、不思議な気持ちになりました。
そして、赤ちゃん期を通り過ぎた息子や娘の様子を思い出し、当時理解できなかった行動たちにも全て意味があり、息子や娘なりの「きもち」があったんだということに気付かせてもらいました。
・人はどうやって他者と信頼関係を築くのか
本を読み進めると、赤ちゃんの興味が「物体」から「人」へと移っていく過程もよく理解できます。
一番身近な親という他者と「愛着関係」を築いていくこと。
この「愛着関係」が土台となり、赤ちゃんは親から他人へと信頼関係を広げていき、いずれは社会へとつながっていく。
この部分は私の大学時代の専攻分野と重なるので、「そうだよな〜」って深く頷きながら読みました。
大人になって、他人とのコミュニケーションに悩む場合、実はこの「愛着関係」に何らか異常があったりします。
もちろんそれは大人になってから克服することもできるんだけど、「何で自分は人間関係でつまづいてしまうのか」という悩みの原因にも、この本で気付くことができるかもしれません。
・相手に任せて離れることの大切さ
他者と信頼関係を築く上でもう一つ大切なことは、「相手にどうやって関わっていくか」ということ。
この本では、赤ちゃんとの遊びを通して、「大人が近くから離れて、赤ちゃんが一人で遊べることがゴール」であると書かれています。
それはなぜか。
赤ちゃんは大人が守るべき存在だけれど、いずれ大人になったら、自分で問題を見つけ、それを解決できる力を身につけなければいけません。
そのために大人ができることは、観察し、赤ちゃんのきもちに寄り添い、遊びへ集中するきっかけを作ること。
決して「あれしろこれしろ」と口や手を出すことではない。
これって大人になっても同じで、家族との関わり合いでも仕事でも、「相手に何かするように口や手を出す」ことは必要無くて。
相手の気持ちに寄り添って、コミュニケーションを取った上で任せて、そっと離れる。
大人になると無意識になり忘れがちな、他人とコミュニケーションを取る上での原点も、思い出させてもらいました。
・この本に無関心な人はいても無関係な人はいない
「意外と知らない赤ちゃんのきもち」というこの本のタイトルを読んで、「周りに赤ちゃんもいないしなー」と感じる方もいるかもしれません。
だけど私は、「この本に無関心な人はいても、無関係な人はいない」と思います。
自分が赤ちゃんの時から、どんな風に人間関係を築いてきたかを振り返る。
そして、赤ちゃんのきもちを想像しながら触れ合うことで、もう一度他人とのコミュニケーションの取り方を見直してみる。
「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」(アドラー心理学の生みの親、アルフレッド・アドラー)
人生で大切なことは全部、赤ちゃんが教えてくれるんじゃないか。
そんなことを感じさせてくれる、素晴らしい本でした。
スマート新書は「1章4分×8章≒30分で読める」というコンセプトだそうで、気軽に読むことが出来ます。
興味が湧いたらぜひ、読んでみて下さいね。一緒に感想を話せたら、嬉しいです!
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