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[解説付]YOASOBIの名曲ランキング22[邦楽史]

  YOASOBIは有名ボカロPとなっていたAyaseとシンガーソングライターとして活動していたIkuraのユニットで、元々はソニーミュージックが運営する小説投稿サイト「monogatary.com」の小説に曲を付けるというプロジェクトのために2019年に結成されたものであり、Ayaseが楽曲制作、Ikuraがボーカルを務めていて、J-POPの典型的なコード、電子楽器の多用、小説やアニメなどを大きく参考にした歌詞などを特徴とする。
 現在まで数年間の短い期間ながら、ストリーミング時代最大のヒットを記録した「夜に駆ける」以降、「群青」と「怪物」という大ヒットに代表されるヒットをかなりの数出しており、近年ではアニメ主題歌の「アイドル」は世界的な流行となった。


1位 夜に駆ける (2019年12月) 1135ポイント


 ユニットとしてのYoasobiのデビュー曲で、小説投稿サイトmonogatary.comに投稿された小説「タナトスの誘惑」を原作として作成され、オリコンでは合算、デジタル、ストリーミングの全てで首位、ビルボードジャパンでホット100、ダウンロード、ストリーミング、ホットバズソングのチャートで首位、月間首位、2020年の年間チャート首位、2021年の年間チャート3位、2023年の年間チャート34位、ビルボードのグローバルチャートの年間ランキングで55位など爆発的ヒットかつロングヒットを記録した。
 ストリーミング回数は邦楽史上初かつ首位の10億回再生を突破、ストリーミング時代で最も売れた邦楽の一時代の中で頂点を築いた楽曲となり、さらに、ダウンロードでは約90万を売り上げたことが判明している。
 YouTubeではMVが2.7億回、First takeが1.4億回、ライブが1200万回、The Anime Menの映像が1300万回、英語版のInto The Nightは静止画のMVの合計で2000万回以上、もりもりによるインドの子供ダンスMADが2100万回、ライザップダンス動画1000万回、FateのMADが800万回、ばんばんざい600万回、天月500万回など多数のカバーや派生があり、また、数に含まれないが夜に駆ける・改という動画が2400万回など多数の改造動画も存在する。
 曲自体は恋人の自殺を止めようとする人物とその恋人が最後は夜の街に飛び降りて自殺を決行するという内容を詩的に表現したもので、YoutubeでMVに年齢制限かけられるほどではあるが比較的ポップで明るい曲調である。

購入:87万 再生:16億回以上

2位 アイドル (2023年4月) 1005ポイント


 著名な漫画「推しの子」のアニメ化作品のオープニング曲として作成された楽曲で、原作者の赤坂アカ氏がYoasobiのために書き下ろしたスピンオフ作品を元にして作られており、ビルボードジャパンでホット100、ダウンロード、ストリーミングの全てで首位を獲得したて年間チャートで首位、オリコンでも合算、ストリーミング、デジタルの全てのチャートで首位、さらに、ビルボードのグローバルチャートで7位、アメリカのみを除いたグローバルチャートで日本語曲初となる首位、Youtubeのグローバルチャートで首位など世界的にみても大ヒットを記録した。
 現在、ストリーミングは6億回を突破してダイヤモンド認定を受けており、YoutubeではMVが4.6億回、ライブ映像が7100万回、英語バージョンが3500万回、静止画が900万回、アニメオープニング映像が3400万回、非公式動画のリリックビデオが900万回、その他、多数のカバーやアレンジが百万単位で再生され、YouTubeのみでも累計では8億回程度は再生されていると思われる。
 また、配信だけでなくダウンロードでも25万を売り上げており、まさに歴史的ヒット曲であると言え、曲調はヒップホップとゴシック・ロックの要素を持ちコロコロと曲調が変わるがポップであり、歌詞は元になったスピンオフ作品に因んで嘘や妬みとアイドルとしての成功など二面性を表現しているもので、作品内の人物の内心が表現されており、また、曲調の変化もこの二面性の表現によるものであると思われる。

購入:25万以上 合計:14億回以上

3位 群青 (2020年9月) 770ポイント


 ブルボン社の代表的なチョコクッキー歌詞「アルフォート」のCMストーリーテキスト「青を味方に。」を原作に作成されたCMソングで、著名な漫画「ブルーピリオド」からも影響を受けているとされ、ビルボードジャパンで週間6位、ダウンロードチャートでは首位、年間チャートでは2020年には91位、21年には8位、22年には16位、23年には32位とかなりのロングヒットを記録した。
 ストリーミング回数は7億回を突破していて、YouTubeではMVが1.7億、The first takeが1億、ライブが1800万回、吹奏楽ライブが1500万回、その他、百万個えのカバーも多数あり、ダウンロードでも32万ほどを売り上げたことが判明していて、曲自体は絵を描くことを比喩として使って自分が好きなことへ努力することのようなものを書いていると思われる。

購入:32万 再生:10.5億回以上

4位 怪物 (2021年1月) 725ポイント


 著名な漫画「BEASTARS」のアニメ化作品の2期オープニングとして制作された楽曲で、ビルボードジャパンではトップ100、ダウンロード、ストリーミングの全てで2位、年間ランキングで5位、世界チャートでは年間141位を記録、ストリーミングでは6億回再生を突破、ダウンロードでは25万以上を売り上げ、Youtubeでは3.4億回、アニメ映像が900万回と500万回、ライブが600万回、英語バージョンが600万回、鈴木雅之のカバーが900万回、その他500万回程度再生されているカバーなども多くある。
 曲自体は内なる悪意と葛藤、そしてそれに対する決断など作品に因んだ内容で、曲調は2021年の世界で5番目に優れた楽曲とランク付けしたアメリカの「タイム」誌によると強いポップ・フックとマスロック風のリフ、ジャジーなピック奏法、EDM風の激しいドロップが自然に調和しているとのことである。

購入:25万以上 再生:10億回以上

5位 祝福 (2022年11月) 340ポイント


 著名なロボットアニメシリーズ「ガンダム」の新シリーズ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のオープニングとして作成された楽曲で、ビルボードジャパンでは週間2位、ダウンロードでは首位、年間ランキングでは2022年と23年の二年に分かれてランクイン、ストリーミングでは3億回を突破、ダウンロードでは25万以上を売り上げ、YouTubeではMVが1億、ライブが1300万、ライブ映像600万、アニメ映像500万、その他多くの百万個えのカバーがあり、曲自体はガンダムのテーマであるルーツ、人生、未来などを扱っていると思われる

購入:25万以上 再生:4.7億回以上

6位 ハルジオン (2020年5月) 295ポイント


 Yoasobiの3rdシングルで初めてのプロの作家の作品とのコラボ楽曲であり、ビルボードジャパンでは2週連続10位であったが、2020年と21年の2年間30位付近にとどまり、ストリーミング回数は3億回再生を突破、ダウンロードは15万以上を売り上げたことが判明しており、YouTubeではMVが1億回となっていて他のカバーなどは余りなく、曲自体は終わった恋を想う失恋ソングとなっている。

購入:15万 再生:4億回以上

7位 たぶん (2020年7月) 245ポイント


 新曲の原作小説を募集するコンテストの小説「たぶん」を原作とした楽曲で、ビルボードジャパンで最高15位、年間トップ100には2年間入り、ストリーミング回数は2億回を突破、ダウンロードは10万以上となり、YouTubeではMVが1.2億回、英語のリリックビデオが1600万回などとなっていて、曲自体は特に原因やどちらかの過失がなく別れてしまった男女を描いている失恋ソングと思われる。

購入:10万以上 再生:3.5億回以上

8位 あの夢をなぞって (2020年1月) 240ポイント


 歴史的大ヒットを記録した夜に駆けるに続く2ndシングルで、それと同様にmonogatary.comに投稿された小説「夢の雫と星の花」を元にした楽曲で、ストリーミング回数は2億回を突破しており、ダウンロードでは10万以上を売り上げ、YoutubeではMVが1.1億回再生されていて、曲自体は恋をしてそれが実るかどうかの所までを描いたラブソングである。

購入:10万以上 再生:3.2億回以上

9位 三原色 (2021年7月) 235ポイント


 他の多くの楽曲と同様に原作小説とのコラボで制作された楽曲で、NTTドコモのahamoのCMソングにも起用されており、3週にわたってビルボードジャパンで4位、ダウンロードとオリコンデジタルでは首位を記録、ストリーミング回数が2億回を突破、YoutubeではMVが8200万回、ahamoのCM映像が2200万回、ライブが500万回、英語バージョンが700万回など、ダウンロードでは10万以上を売り上げており、曲自体は人間の孤独とつながりを描いたものであるとされる。

購入:10万以上 再生:3.3億回以上

10位 アンコール (2021年7月) 215ポイント


 アルバム「THE BOOK」の収録曲でリカットされてシングルとして発売された楽曲で、コンテストで優秀賞を取った小説とのコラボであり、ビルボードジャパンでは年間ランキング32位を記録、ストリーミング回数が2億回を突破、ダウンロードは10万を突破、YouTubeではMVが7500万回などとなっており、曲自体は終末を目前とした世界を描いている。

購入:10万以上 再生:2.9億回以上

11位 ハルカ (2020年12年) 195ポイント


 ラジオへの出演をきっかけに作られた放送作家の鈴木おさむとのコラボ楽曲で、ビルボードジャパンの年間ランキングで37位を記録、ストリーミング回数が2億回を突破、ダウンロードも10万以上を売り上げ、YoutubeではMVが6700万回などとなっており、曲自体は何者かが寂しさや悲しみを見守る様子を描いたものである。

購入:10万以上 再生:2.7億回以上

12位 もう少しだけ (2021年5月) 160ポイント


 コンテストで選ばれたmonogatary.comの小説とのコラボ楽曲で、めざましテレビのコーナーとして放送されたドラマ版でも主題歌として使われ、ビルボードジャパンでは4位、ダウンロードでは首位を獲得、ストリーミング回数は2億回を突破、YouTubeではMVが2200万回、ダウンロードでは10万以上を売り上げており、曲自体は誰かの背中を少し押してあげるというようなことを書いている。

購入:10万以上 再生:2.2億回以上

13位 勇者 (2023年9月) 150ポイント


 著名な漫画「葬送のフリーレン」のアニメ化作品のオープニングとして制作された楽曲で、ビルボードジャパンで2位、ダウンロードで首位、オリコンデジタルでも首位を獲得し、ストリーミング回数は1億回を突破、YoutubeではMVが9200万回、アニメ映像が600万回、曲自体は作品を大きく反映したものとなっている。

購入:10万以上 再生:2億回以上

14位 夜撫でるメノウ (2019年2月) 115ポイント


 Ayase個人のボーカロイド楽曲で、YouTubeでは初音ミクのものが300万回、セルフカバーがそれを大きく超える6000万回、Remixアレンジが500万回、そしてストリーミングサービスではプラチナ認定を受けているためセルフカバーバージョンが累計1億再生を突破していることがわかる。

再生:1.7億回以上

15位 ラブレター (2021年8月) 100ポイント


 手紙を元に楽曲を作るプロジェクトの中で誕生した楽曲で、ビルボードジャパンで4位、ダウンロードで首位を記録、ストリーミング回数は1億回を突破し、ダウンロードは丁度10万ほどを売り上げ、YouTubeでは合計4400万回ほど再生されている。

再生:1.4億回以上

16位 幽霊東京 (2019年12月) 80ポイント


 Ayase個人のボーカロイド楽曲で、YouTubeでは初音ミクのものが1000万回、セルフカバーが3500万回、星街すいせいのカバーが1200万回、甲斐田晴500万回、ぱなまん200万回、ゔぃ300万回など、ニコニコでは合計して500万回程度、Spotifyでは二つの音源を合計して2000万回、全て合計して1.2億回程度再生されている。

再生:1.2億回

17位 スパークル (2022年1月) 80ポイント


 恋愛リアリティ番組の「今日、好きになりました。」の主題歌として制作されたボーカルのikuraもとい幾田りらのシンガーソングライターとしての楽曲でYoasobiでの楽曲とはそこまで関係無いがここで紹介する。ストリーミングで1億回再生を突破、YouTubeではMVが1900万回、First takeが1300万回、ライブが300万回などとなっている。

再生:1.4億回以上

18位 大正浪漫 (2021年9月) 80ポイント


 小説を元に作成された楽曲で、ビルボードジャパンで週間2位、ダウンロード・チャートで首位を記録、ストリーミング回数は1億回を突破し、ダウンロードは9万ほど売り上げ、YoutubeではMVが2400万回ほど再生されている。

再生:1.2億回以上

その他

19位 もしも命が描けたら 60ポイント

合計:8000万回以上

20位 ツバメ 60ポイント

合計:8000万回以上

21位 アドベンチャー 55ポイント

合計:7000万回以上

22位 セブンティーン 55ポイント

合計:7000万回以上


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