【さっき見たヘンなユメ】わらぶき小屋の化け物

オフィス街のど真ん中に、ぽつんと芝生の空間があり、ふたりの中学生くらいの女子がいちゃいちゃしているのを、私は少し離れたところから黙って見つめている。私も仲良しのはずなのだが、芝生に入るほどの関係性ではなかった。

しばらくすると、女子の一人が、三味線を地べたに叩きつけたかのような気味の悪い悲鳴を上げた。芝生の中央付近に、わらぶき屋根の小屋が立っていて、ゴジラの映画に出てくるヘドロの怪獣みたいな化け物が、中からぬるっと姿を現していたのだ。

その化け物スライムは、女子たちを追いかけて小屋の周りをぐるぐると回り始めた。私はあわてて近くから消化器を持ってきて撃退しようとしたが、化け物に消化器を奪われてしまい、粉末を浴びせられた女子や無関係の会社員が次々と無力化されていく。

私は近くを歩いていた腕っぷしの良いマレーシア人の男に助けを求めたが、彼はバッタやコオロギの足を口いっぱいに頬張っていて、「ごめん、いま無理」と言って立ち去っていった。

そこで私は目が覚めた。

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