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龍・馬を持駒可とする詰将棋の可能性

<個人的な暫定案>
玉方の持ち駒に龍・馬を許容すると詰みが難しくなって面白い気がする。

小駒を成駒にしたら金にしかならない。なら、もし持駒に龍と馬を許容したら面白い詰将棋が作れるのではないか?と思いついたので、裸玉サンプルを一つ作ってみた。

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【初手~10手】
▲3三龍Ⓐ  ▽1四玉   ▲3四龍   ▽1五玉
▲3五龍   ▽1六玉   ▲3六龍   ▽2六歩Ⓑ
▲2七金   ▽1五玉
Ⓐ:限定打、Ⓑ:限定合

通常の詰将棋なら言語道断だが、駒台にある龍をいきなり3三に打ちつけるのが限定打で正解。ここから攻方・玉方双方のエレベーターが始まるのだが、玉方は六段目でストップしないと早詰になってしまう。

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【11手~20手】
▲2六金   ▽1四玉Ⓒ  ▲2五金   ▽2三玉
▲3四龍   ▽1二玉   ▲1三歩Ⓓ  ▽2一玉
▲2二歩   ▽同 玉
Ⓒ:変同あり(▽2四玉でもいいが、以降の手順は全く変わらない)
Ⓓ:▲2四桂は▽1一玉でギリギリ捕まらない

ここで千金の1歩を入手し、今度は上へとジグザグリターン。一段目まで追ってそこで貰った歩を使って収束に入る。

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【21手~27手】
▲1四桂   ▽2一玉   ▲1二歩成  ▽同 玉
▲3二龍   ▽1三玉Ⓔ  ▲2二龍
Ⓔ:後2手非限定(▽1一玉は▲2二龍/▲2二桂成まで)

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最後は1三に戻ってきて詰み上がりだ。このサンプルから分かったのは、攻方の戦力が想像以上に大きいということだった。これだけでは面白味に欠ける。最低限、龍打・馬打によって打ち歩詰めが発生する紛れや、成・生交換で生にしてから再度打ち直して詰む筋などがないと龍・馬持ち駒ルールを導入した意味がボケてしまう。

ならば、玉方のみ駒台に龍・馬を置くことを許容し、攻方がそれを取った以降は通常の飛・角に戻すという案の方が良さそうだ。要するに、初形図で玉方の駒台に龍や馬を置ける最大9種合が可能なハンディキャップ詰将棋だ。攻方は通常の詰将棋ルールと何ら変わらないから混乱することはない。だが、読む量が増えて難度が高くなるから短手数にまとめるのが無難だろう。

例えば、既存の実戦詰将棋にこれを適用すると良いかもしれない。想像もつかないような打龍合・打馬合の受けが飛び出して、今までにない攻防手順が生まれるに違いない。ただ一点「詰将棋ではなくなる」ことを除いては、個人的には面白い気がする。

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