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【メイドインアビス】2期が始まったので劇場版を回顧&推察する

何となく2年ごとにメイドインアビスのエッセイを書いている気がします。アニメ1期、劇場版に引き続きアニメ2期がスタートしましたが、相変わらず超絶美麗な作画と音楽によってあの感情がグッチャグチャになる世界観を味わうことができそうです。今回は劇場版を見返して気づいた自分勝手な推察を3つほど書きたいと思います。

( 'ω' ).。oO( 原作未読の方、一部ネタバレを含みますのでご注意ください

1.白笛は女性2人でしかなれない?

作者の好みなのか、それともたまたまなのかは分かりませんが、作中で登場する白笛持ちは女性ばかりです。このことから、白笛の使用人と白笛になる人2人は両方女性である必要があるのではないか?と感じました。根拠は次の通りです。

黎明卿は男性声をしていましたが、人間だったころは女性だったと自分は予想しています。黎明卿の場合は、白笛の使用人=白笛になる人という特殊な事情がありました。使用者の肉体が失われているために白笛が使えないのがもっともらしい答えですが、自分の精神を植え付けたのが男性体だったために使えなくなったことを黎明卿自身が誤認している可能性も低いながら考えられそうです。

2.黎明卿は最初からリコらを6層に送り出そうとしてくれていた?

劇場版を振り返ってみると、黎明卿がいなければリコたちは5層の祭祀場で身動きが取れなくなって終わっていました。なにせ勢いのままに降りて行った上に、白笛の作り方などを説明してくれる人がいなかったわけですからね。

しかし、それ以上の問題がありました。深い精神性のつながりを持った人を用意し、さらに白笛に加工しなければならなかった点です。作中では黎明卿が全てやってくれたからいいものの、リコはプルシュカを白笛にするために自分の手でカートリッジに詰めることは絶対にできなかったでしょう。仮にマイルドにやる方法があったとしても、さすがのリコも拒絶したはずです。

こう考えると、すべては黎明卿がリコらを6層に送り出すために一番精神的にキツいところを代行してくれたように思えてくるのです。劇場版を見返すと、はじめて黎明卿と対峙したシーンでナナチの問いに対して「6層に行くなら通してあげる」と答えたのは、ある意味本心だったように聞こえてくるから不思議です。いずれにしろ…… 度し難いですね。

3.深界とオースとの時間の流れの食い違いは時空のゆがみが元ネタ?

各階層ごとに時間の流れが違うのは、宇宙物理学のブラックホールの説明でよく出てくる時空のゆがみを連想させますね。作中では「力場」と呼称されていますが、重力場としての性質を持っていると考えられます。重力が強いほど光の通り道が捻じ曲げられ、また時間の流れも通常とは変わるからです。

感覚的には、1階層潜るごとに時間の流れが倍々ゲームのように早くなっていくような感じでしょうか。オースを基準にすると、深界1層は2倍、深界2層は4倍、深界3層は8倍…… 果ての深界7層は128倍になる計算です。

こう考えてみると、アビスの深部に行くほど時間が強い圧縮を受けて、堆積する地層や岩石などがすぐに経年劣化してボロボロになるイメージが湧きます。ミルフィーユの一番上一枚を深界一層とするなら、下半分が深界七層に相当するような、それでいてそれぞれが同じ一口分みたいな捉え方と言いますか…… 自分はそんな印象がありますね。

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