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神戸 若王山 無動寺 近畿36不動尊巡礼

みなさまこんにちは。
今日は寒い一日となりました。
いかがお過ごしでしょうか。

1月30日、私は夫と二人で「近畿36不動尊」の巡礼に出かけておりました。
近畿36不動尊とは、近畿2府4県にある「お不動様」にお参りすることです。

公式サイトはこちらから。

大龍寺にお参りした記事は、こちら。

さて、近畿36不動尊霊場、第9番札所である大龍寺を後にして…
第10番札所、「若王山にゃくおうざん 無動寺むどうじ」を訪れました。

無動寺は、これまで何度かお参りしたことがあります。
神戸市北区にある、高野山真言宗のお寺です。

無動寺も、大龍寺と同じく…
山の中にお寺があります。

大龍寺から無動寺までは、Googleマップによれば、山越えのルートが最短となっています。

ひええええ。
大龍寺付近の道路は、割と雪が残っていました。

ここから、まだ山道。
うん、無理だろうと思いました。

カーナビをセットすると、来た道を引き返し、新神戸トンネルを経由して無動寺に向かうルートが表示されました。

…うん、この方が間違いがないよ。

夫の運転で、上ってきた山道を引き返しました。
そして新神戸トンネルを抜けて…
無動寺に到着。

駐車場に車を停めると、すぐに参道があります。
意外にも、雪はほとんどありませんでした。

とても静かなお寺です。

参道の入り口に祀られている石仏。
実はこの参道、もっと山の下の方から続いています。
そしてこの石仏は、「新四国88カ所」のご本尊なのです。

境内に、88の石仏が祀られているんですね。
境内がいかに広いか、がわかります。

参道を振り返ってみると、確かに石仏が並んでいます。
ちょうど参道の途中に、駐車場がある感じです。

さて、本堂に到着。
扉は閉まっていますが、本堂脇のインターフォンを鳴らすと、お寺の方が来てくださいます。

内拝と御朱印をお願いすると、本堂の扉を開けてくださいました。

実はこちらのお寺、すごいんです。
何がすごいって、仏像ですよアナタ…。

御朱印をいただく間、夫と私はすかさず本堂奥のご本尊前に立ちました。
ご本尊は、約2.78メートルの大日如来坐像ざぞうです。

いわゆる「丈六じょうろく」と呼ばれる、大きな大日如来。

「丈六」とは、一丈六尺の省略で約4.8mです。仏像の世界では「丈六仏」といって、このサイズが理想なのですが…
座った姿の「坐像」では、半分の8尺(約2.4m)の仏像も「丈六」といわれます。

大きな大日如来像は、圧巻のひと言につきます。
仏師を目指し、日々仏像を彫っている夫は、大日如来を前に、ため息しか出ないようで。

ほかにも、釈迦如来坐像、阿弥陀如来坐像、十一面観音立像りゅうぞう、そして近畿36不動尊霊場のご本尊である、不動明王坐像。
すべて、平安時代・藤原期の仏像です。

この5体の仏像は、国指定の重要文化財となっています。
詳しくは、無動寺公式HPよりご覧ください。

無動寺の本堂では、平安時代の7体もの仏さまを…
間近で拝むことができるのです!!

仏像が好きな私。
仏像を彫る夫。

…たまりません。
本当に、その場から動けなくなりました。

無動寺には、ほかにも9体の仏様がいらっしゃいます。
間近で、ほんとうに目の前で拝むことのできる幸せ。
感動のひと時でした。

御朱印をいただいた際、

「何度かお参りさせていただいてますが、こちらの仏様は本当にすごいですね」

と言うと…

「でしょう。こんな山の中の小さなお寺に、なんでこんなに大きな仏さんがいてはるんやろう、とよく言われるんですよ」

と、お寺の奥さんらしき方が、笑いながらおっしゃいました。

仏像がお好きな方は、ぜひ訪れてみてください。
圧巻、迫力、感動。
至福のひとときを味わうことができます。

さて、次は大阪府高槻たかつき市にある、安岡あんこう寺へと向かいます。

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