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もっとヒットしていい佳作!!

2007年3月14日に投稿したブログより。

めちゃめちゃ素晴らしい青春小説です。

たんなる青春小説に留まらず、素晴らしい音楽賛歌の小説です。

続編のあとがきでも誰かが書いていましたが、音楽をただ単に青春小説のネタとして使っているのではなく、先ず音楽ありきで、きちんと音楽が物語の中心に位置付いている点に注目。

小説ではあまりないコテコテの関西弁による一人称ですが、読んでて苦にはなりません。真っ直ぐな主人公の感じ方が、素直に読み手の胸に入ってきます。

音楽が主人公と友人を出会わせ、音楽が友人との間にできた溝を埋め、音楽が個々人の抱えた問題や家庭環境に立ち向かう勇気を与えてくれます。

どんなに苦しくたって、哀しくったって、音を出せば、その鼓動が、生きる力を湧き上がらせてくれる。そんなメッセージが行間から聞こえてきます。

「無垢な主人公」+「音楽」+「天才少年」が織り成す極上の青春小説です。

児童文学賞総嘗めで、何で全然話題になってないんだろ。今までオレの情報網に引っかからなかっただけなのか?

さあ、続編読むぞー。

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