男汁満載サラリーマン小説
2007年5月2日に投稿したブログより。
いやー、男の世界を描かせたらやはり上手いですね、この人。
実際にあった航空史上最大級の事故をベースに、飛行機の落ちた御巣鷹山のある群馬県の新聞記者を主人公にしたお話。
社内の人間関係や派閥による軋轢・摩擦、過労死した友人の謎の行動、そして彼との約束、意思疎通の上手く出来ていない息子との距離感を緊張感溢れるタッチで描き切っています。
しかし、アレですね。自分の所属する組織が、女性中心なためか、もしくは結構柔らかいというか闘争心のあまりない人間たちの集まりなのか、横山小説を読んでいつも気づくのは、仕事の中で罵りあってまで主張しあう男たちの姿。あまりそういうのって周囲にないですからね。
女性ばかりというのも、仕事と関係ないところでの人間関係のゴチャゴチャとかで時たま面倒に思うことはありますけども、野郎同士での力関係や派閥の云々っていうのも、結構ドロドロしていて面倒くさそうですね。実際、どっちがマシなんでしょ。
とにかく、それでも面白いですっ!!
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