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ポテサラ記念日

ほくほく芋とハムとレタスの特製ポテトサラダ。
この温かさは、きっと芋のせいではなく。

人生で初めて恋人と一緒に料理をした。

私の拙い料理スキルの中で、唯一胸を張れる
得意料理のジンギスカン。

その隣で、手際よくジャガイモの皮を剥く恋人。

適当に切ったザクザクの玉ねぎやモヤシと、
冷凍羊肉を豪快に炒める大雑把な私とは裏腹に、
ジャガイモの皮を1ミリも残さず丁寧に剥く横顔。

あぁ、もっとお淑やかで、可憐な彼女になりたい
って心の中では思ってるのですが…(ムリダヨ〜)

「冷凍肉を炒めて野菜で蓋して。ジンギスカン
 なんて料理じゃないって思うよね」

「ううん。そんなことないよ!蓋するのだって
 大切な作業なんだから!早く食べたいな〜」

そうやって、いつも私の心を温め、棘を抜き、
柔らかく、優しく解してくれるよね。

完成したポテサラは、あったかくて、優しくて。
所々、ほんの少しだけしょっぱくて。

まるで、あなたの底なしの優しさと、さりげない
心配りが体現されたような、そんな味がした。

橙色のランプに照らされながら、皮を剥く優しい
手つきや愛おしい横顔と、このポテサラの味を、
私はずっと忘れたくないな。

だから今日はポテサラ記念日。

あなたが作ってくれたポテサラみたいに、
私もあなたをホクホクに包み込みたいのです。

じゃがバターでも練習するかな〜〜


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