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SNSの危険性「トレーニングの正しいフォームはこうだ」は目的や状況によって変化する

トレーニングにおける「正しいフォーム」の考え方

トレーニングに関するメディアでよく目にするのが「正しいフォーム」という表現です。

この記事では、この「正しいフォーム」について探っていきます。まず結論を述べると、正しいフォームは目的や状況によって異なります。


トレーニングは手段に過ぎない

まず基本的な前提として、トレーニングは以下のような目的を達成するための手段に過ぎません。

  • 美しい体を作る

  • スポーツのパフォーマンスを向上させる

  • 健康的な体を作る

筋肉量や筋力を増加させたり、腱や靭帯、骨密度などを強化するために有効な方法の一つです。

手段は目的や状況によって変わる

トレーニングだけでなく、他のどのジャンルにおいても、どの手段を用いるべきかは目的や状況によって変わります。

例えば、【ご飯を食べる】目的があるとします。その過程で、スプーンや箸を使っても言い訳です。カレーを食べるのであればスプーン。蕎麦を食べるのであれば箸。【ご飯を食べる】ことに対しての手段でしかないワケです。

このように、目的や状況が異なれば、移動手段も変わります。

トレーニングの話に戻ります

一般的にスクワットは、下肢の筋群を鍛える優れたエクササイズとして知られています。スポーツパフォーマンスの向上はもちろん、健康促進の分野でも広く取り入れられています。

しかし、若者がジャンプ力を向上させるために行うスクワットと、膝を骨折した高齢者が日常生活に復帰するために行うスクワットでは、同じ「スクワット」でもフォームは大きく異なります。

このような理由から、絶対的に正しいフォームは存在しません。目的や状況によって、トレーニングのフォームは変わるからです。

柔軟な視点を持とう

「絶対的に正しいフォームは存在しない」と述べた理由は、最近「これこそが正しいフォーム」と断言するトレーニーが増えている印象を受けたからです。

もちろん、自分自身で「これこそが正しいフォーム」と信じるのは問題ありません。しかし、その断言的な考え方では、視野が狭くなり、新しい有益な情報を受け入れる余地がなくなります。

その結果、効果的でないばかりか、関節を痛めてトレーニングを中断することになるかもしれません。また、そのフォームを他人に教えることで、他人の関節を痛めさせる可能性もあります。

要するに、トレーニングは目的を達成するための手段であり、フォームは目的や状況に応じて変わるものです。絶対的に正しいフォームは存在せず、その人の目的や状況に沿ったフォームがあるのです。

まとめ

柔軟な視点を持つことで、最新の有益な情報を受け入れやすくなり、効果的で安全なフォームを取り入れることができます。

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