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#asari to ai 2
adult
静かな生活の中のけがれた余裕がうみだす情事に、どう寄り添うのが正解だろう
それは性別を越えてふいに襲いかかり、むき出しになった欲で溢れ、だれかに愛を注ぐとは違う、欲に呑み込まれる
襲われてからの選択はそれぞれ、でも、情事はけがれた余裕を飲み込んでいく
食べられていく
そこにはきっと、淋しさと悲しさと怒りと、それらにまみれた大きな独占欲が入り混じり、少しの倦怠感がそれを包んでいる
chapter4 . 靴
最近靴を洗った。
「どこかに連れて行ってくれる」という靴の話題を扱ったコピーライトを、人生で何度目にしたことだろう。
私も会いたい人のところに、私を変えてくれるところに、つれてってくれよ。
靴。
chapter3 / 髪の毛
小さい頃の髪型はよく覚えている。
根っこからくるくるなので、引っ張るように縛り上げられ、ポニーテールかツインテール、お団子にされた。
当時の記憶なんて保育園の時だから、正直覚えていない。
ただ、多感な学生時代、髪の毛のクセがなければ、500倍生活が楽しかったのは確かだ。
今、やっと落ち着いた。
何度も繰り広げていた縮毛矯正論争とはお別れし、カラーをすることや、カットのみで髪型を選べる毛質に
chapter2 / パン
わたしの1番最初の夢は、パン屋さんだった。
保育園の卒園の時に、先生にきかれる将来の夢の話題。みんながヒーロー、お花屋さん、ケーキ屋さん、と書いている中で、私はなんとなくパン屋さんとかいた。
私は行動力には自信がある。
周りの友達がひとつ目の就職先でキャリアを積み上げている中、20代前半でやってみたいことを片っ端から首を突っ込んでいるからだ。
20代前半の真ん中で、そろそろ落ち着きたい、とい
chapter1 / ラベンダー
私は、ラベンダーがなんとなく好きだ。
ラベンダーは色々な種類はあれど、だいたい淡い紫色を連想する人が多いだろう。
わたしが小さいころ、おばあちゃんの家に行くと、北海道旅行に行ってきたんだ、とラベンダー畑の写真をわたしに見せてくれた。
へえ、と晴れた空とあざやかな紫色を見て思った。おばあちゃんは気に入ったのか、次の週には庭にラベンダーを植えていた。
そのイメージが強かった。
私の地元の小さ
つかれたな