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Hacco to go!のはじまり、はじまり。

皆さんこんにちは。
Hacco to go!の開発責任者、石橋です。

今日は、私たちのお店Hacco to go!の始まりについて。

「勿体ない」の起源

「お米を粗末にすると、目が潰れるよ。」

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祖母の言葉が染みたのは、自分で農業をやってみた時。
農業なんて、言い過ぎか。
庭の一角と、山に畑を持っていて、息子が小さいころは
「うちの子には間違いのないものを食べさせたい!!」と熱くなり、
折角土地があるのだからと、食べ物を自分の手で育ててみる事にしましたが……

・・・ごめんなさい<(_ _)>
全国の農家さんに謝ります。私があまかった。

毎日子供以上に世話が必要だわ、
虫食いがひどいから農薬使いたくなるわ、
時間が無いって言うのに、除草作業にウンザリするわ、
身体じゅう蚊に刺されるわ、
支柱だの、防鳥ネットだの、鍬だの、日よけの帽子だのって、
買ったことない、どこに売ってるのかわからない
アイテム探しでリアルRPG。

「もうやめよう、無理だ」って、作物作りを諦めるきっかけは「胡麻」。
莢から取り出して、ゴミと胡麻を分けるのがラスボスだった。

農家さんて、こんな大変なことやってるの!?

だからこそなのかもしれないけど、農産物が「ごみ」になるのは
ものすごい抵抗があるのかなと思います。
そして、担々麺を食べに行くと、スープに沈んだ胡麻を1粒残らず拾うまで帰れなくなりました。(これ本当。)

ダイヤの原石を預かった。

FARM8を始めてから1年半後、日本橋で開催されたイベントに、当時酒粕商品第一弾の「ホンノリカスカナ」という、スプレッドを投入させてもらいました。

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となりでは「さかすけ」という名の「さけかす」が販売されていて、並べて試食を出していたんですが、試食した皆さんがすごい顔されてて。

というのも、私たちの作った酒粕クリームはクリームチーズ風味などの味をつけていて、クラッカーにつけて食べると結構おいしかったんです。

けれど、「さかすけ」なるものは皆さん「酸っぱい!」とおっしゃって、顔をゆがめられる方が多かった。
へ~なんでだろう。。。と思ったら「乳酸菌で発酵」してあったんですね。

プレーンヨーグルトっぽい。けれど、
それが牛乳からじゃなく、酒粕からできている、という商品。

プレーンのヨーグルトは、お砂糖やジャムなどを入れないと酸っぱいですよね。それをもっと強烈にした感じ。

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それが、そのイベントの後私の手元に大量に届いたのです。。。。。

嫌がらせか!!!!!!!!!!(笑)

最初は、なんでそんなもの預かっちゃうのよ~~~と、否定的だったんですが(おばちゃんの顔が忘れられず…)、調べてみると結構面白かった。深かった。そして前人未踏だったんです。手つかずの無人島みたいな。

今思えば、ダイヤの原石を放り込まれたと言っても過言ではないかも。
一番最初に思いついたのは「100%植物性のジェラート」でした。
周囲から「酸っぱすぎて3%程度しか使えないんですよ。商品開発は難しいかもですね。」と言われたこの食材。

でも、光が見えた気がしたんですね。
だって、ビーガン生活経験のあるうちの姉御が「めっちゃいい!」って喜んで食べてくれたから。

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そうか、これはニーズがあるのかも、って。


だから酒粕。


実際、この酒粕を毎日食べるようになってから、肌がとにかく柔らかい。
毎日お通じの快調加減が全然違う。
どうしたことか、必ず年齢より下に見られる!!(←これは大きい笑)
酒粕は調べれば調べるほど、体にいいことが分かってきました。

そして、酒粕の商品開発を始めた途端に、たくさんの酒蔵から「酒粕の使い道」について相談が寄せられていました。

廃棄は後ろめたい・・・。

だから、内部の人は隠してしまう事が多いんです。
けれど、実際は産業廃棄物になっているものもあります。

私たちFARM8は「土から生まれる食と循環」を大事にしたいと立ち上げた会社。
子供たちから預かった土を未来に残すことが、私たちの使命。

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廃棄は「勿体ない」。

こんなに体に良くて、美容に良い。
お米からできているから、田んぼや農家さんにも恩恵がある。
廃棄をなくすことで、心置きなく日本酒を作っていただける。

だから、酒粕を救うプロジェクトとして「Hacco to go!」が立ち上がりました。(本日は長文、失礼いたしました。。。)

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店舗やメニュー情報はこちら
Hacco to go! HP http://haccotogo.com/
インスタグラム @haccotogo
Twitter @Haccotogo
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