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168. しみじみと思うことは、いかなる名案であっても時期が到来しなければ現実は困難であり、タイミングさえよければ非常に困難に見える仕事も案外スムーズに運ぶということである。古人はこれを天の時と言った。〜砂野仁〜

みなさんこんにちは。


今回は、川崎重工の元社長であり会長、神戸商工会議所会頭や日本商工会議所副会頭なども務める砂野仁さんの格言について紹介していきます。


砂野仁とは

1899年に京都府与謝郡加悦町に生まれ、
1926年に京都帝国大学経済学部を卒業し、
1927年に川崎造船所に入社、主に労働を生業とします。

1945年には終戦と共に航空機生産が禁止され、
川崎航空機の意義がなくなりますが、
1946年に川崎産業株式会社と社名を変更し、
これまでの航空機生産で鍛えた技術と経験を活かして民需品に目を向けます。

朝鮮動乱を背景とした需要の拡大で経営は何とか安定し、
講和条約が締結されて賠償の指定を受けた機械が解除されたことにより、
将来性に着目したヘリコプターの生産を開始しました。

これが日本で作られたヘリコプターの第一号機になり、
これにより川崎航空機が再発足しました。


1954年に川崎航空機副社長に就任し、再建に尽力、
1959年に川崎重工業の取締役に就任し、
1961年に社長に就任し、
1969年に会長を務めます。

1959年には川崎航空機が戦後の荒廃から立ち上がり、
川崎重工に復帰した時に両社を合併すべきという信念を持っていました。

当時の西山社長に
「川崎グループがバラバラでは今後の発展は難しい。
資本金も一番多く、先輩でもあるあなたが旗を振って、
川崎系の大合同を推し進めるべきだ。」
と進言するも耳を傾けてもらえませんでしたが、
1968年、世界の巨大資本に対抗するため川崎航空社長と川崎車両社長で一時間話し合い、
一挙に合併が決定したそうです。

この時に思ったことが、
しみじみと思うことは、いかなる名案であっても時期が到来しなければ現実は困難であり、タイミングさえよければ非常に困難に見える仕事も案外スムーズに運ぶということである。古人はこれを天の時と言った。
ということです。


また人材教育に特に熱心で、「教育肥料論」という自説を持っていました。

1969年から1976年に神戸商工会議所会頭と日本商工会議所副会頭を務め、
日本ルーマニア経済委員会会長、
ソ連東欧貿易会会長、
関西経済連合会常任理事なども歴任しました。

1975年に勲一等瑞宝章を受賞しました。

〔参考文献〕
吉田勝昭 . "佐野仁" . 吉田勝昭の「私の履歴書」研究 . 
https://biz-myhistory.com/post_rirekisho/%E7%A0%82%E9%87%8E%E4%BB%81/ , (参照 2022-06-02) . 


しみじみと思うことは、いかなる名案であっても時期が到来しなければ現実は困難であり、タイミングさえよければ非常に困難に見える仕事も案外スムーズに運ぶということである。古人はこれを天の時と言った。

新しいことをしようとする時や、これから何かしようとしている時、
チャレンジをしようとしている時、
様々なアイデアを持って挑戦すると思います。

それはどうやったら上手くいくか、
失敗に失敗を重ねてもうこれで大丈夫だろうというアイデアの場合もあるかもしれません。

そんな時に、「天の時」、
つまり天理による動かし難い機会や、天の与えた好機を待つことも大事だということです。

成功するまで何度でも挑戦するということはすると思いますが、
その中でもなぜ上手くいかないのかどうしても分からない時や、
時期が合わず上手くいかないこともあるかもしれません。

何かをやる以上、人との関わり合いも出てくるでしょうから、
その人のタイミングというものもあるかもしれません。

そういった時、準備を万全にしたにも関わらずタイミングが合わず上手くいかないこともあれば、
困難だと思ったことでもタイミングが合ってなぜか上手くいくこともあるかもしれません。

何もせずに成功することはないでしょうが、
挑戦を繰り返していく中でなぜか上手くいくこともそうでない時もあるかと思います。

日々チャレンジをしつつ、
タイミングを待つということで解決をしていくこともあるかもしれませんね。


最後に

今回は、川崎重工の元社長であり会長、神戸商工会議所会頭や日本商工会議所副会頭なども務める砂野仁さんの格言について紹介してきました。


砂野さんは様々な事業などを通して、
アイデアを出すことで拡張を図ってきたと思います。

その中で、これは絶対にいけると思ったことが上手くいかなかったり、
これはいけるかどうか分からないが、チャレンジしてみようと思ってやったことが上手くいったり、
そんなまさにタイミングが良かったということも少なくなかったのかもしれません。


この先このようにしていきたいという理想から様々なアイデアを考えることは大切で、
またその練った計画を行動に移していくことも大事です。

ただ、その中でどうしても相手のタイミングが合わなかったり、
今ではないということも多くあると思います。


それでも挑戦は止めることなく、
自分にできる最大限の挑戦はやり抜く。

こんなに考えてこれ以上いいアイデアも出てこなくて、
でも次に進んでいかないといけない。

そんな時にこそ、もうだめだと思いながらもチャレンジをした時、
これでいいのか?と思うようなことも成功する、
まさに天の時のようなタイミングが訪れると思います。

限界まで挑戦して日々これでもかとやっている、
でも中々上手くいかない事もある、
そんな時でも諦めず挑戦をするからこそ、
まさかと思うようなタイミングで成功することもあります。


そんなタイミングが訪れることも期待しつつ、
僕も常にやることはやり続け、努力をし続けていきたいと思います。

自分の大切な人達のために、
これからの自分の将来のために、
本当はどうなっていきたいのか、
理想の自分を日々掲げて、出来うる最大限の努力を積み重ねていきたいと思います。


仕事や人を通じて努力を続け、
経済的にも人間的にも成長し、人生を豊かにしていくことで、
たくさんの人の希望になると決めています。

そのために、常に頭をフル回転させながらも、
計画と行動に変えて、
上手くいかないことは全て改善していき、
最高のタイミングを自分の行動と改善の中で見つけていくような人生にしていきます。


みなさんにも最高のタイミングが訪れますように。


それではまたどこかで。

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