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NO.2の育て方 vol.57 社長は自己矛盾を自覚しよう

ナンバー2が頼りない、自発的に行動してくれないと嘆く社長は多いです。
問題はその原因がナンバー2本人にだけあるのかどうかです。

・能力が不足しているのか
・忙しすぎるのか
・優先順位の付け方が悪いのか

ナンバー2本人に足りない点も確かにあるかもしれません。

ところで、中小企業の社長はほぼオーナー社長でもありますので、本音では「自分の流儀に従え」、「自分が指示したことだけやっていればいい」と考えていることが多いもので、ナンバー2が良かれと思って提案したことも否定しがちです。

会社をもっと良くしたい、社長を支えたいと考えて提案したことでもバッサリ切り捨てられてしまうと、ナンバー2も人間ですから意見を言ったり提案したところで無駄なことだと感じて、社長に言われたことだけやっていればいいと考えるようになります。

自分に自信のある社長ほど、無意識レベルでダメ出しをする傾向が強いかもしれません。

・それはもう古い
・自分の成功体験にないことは上手くいくはずがない
・考えるだけ時間の無駄

話を切り出した瞬間に、ダメ出し。

良く言えば、部下であるナンバー2に失敗をさせたくない気持ちもあるのかもしれません。

そんな社長の態度に対して、「今度こそ社長にウンと言わせてやる」という気概のあるナンバー2もほぼいないのが現実でしょう。

言われたことだけやっていれば取りあえず文句を言われないのであればそれで良しと思うのが普通ではないでしょうか。

すると、自分の頭で考える習慣が次第に失われていきますし、会話が成立しないのであれば最低やらないといけない報連相も億劫に感じます。

悪い報告などしようものなら叱責されて気が滅入りますから、極論、社長とはあまり関わり合いになりたくないとすら思うかもしれません。

否定から入る会話に前向きになれる人はいませんし、共感や信頼関係など作りようもないです。

頼りない、自発的に動いてくれなくて困ってると嘆いている社長ほど気づかないうちにコミュニケーションの断絶を行っているような気がします。

頼れるナンバー2に成長して欲しいと言いながら、自分の考えが全て正解なのだから言われたことだけやっておけと考えるのは明らかな矛盾です。

もし、ナンバー2が頼りないと思っているのであれば日々の自分の発言を振り返ってみるのも大事なことです。


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