「おんにこにこ」・・・大好きな落語の噺について。
落語の中には、
力の弱いものが、強い者を遣り込める噺がたくさんあります。
例えば、子供が大人を遣り込める噺。
「初天神」は、年初めの天神(菅原道真)様の縁日に連れて行ってくれとせがまれたオヤジが、息子に遣り込められる噺。
オヤジは縁日で、息子に飴、みたらし団子、凧を買ってくれとわがままを言われる。
オヤジは適当な言い訳をして買わずに済まそうとするが
結局は買う事になる。
息子、オヤジ、店の主人がそれぞれちょっと策略をめぐらすのが面白い。
この噺は飴、みたらし団子、凧の各場面のどこでも終わらせることが出来るので、時間調整が必要な時に使われることが多い。
安政年間に松富久亭(笑福亭)松竹が作ったと言われています。
「桃太郎」は、同じくオヤジが息子に遣り込められる噺。
まだ眠たくないとグズる息子に、父親が昔話の「桃太郎」を語って寝かしつけようとするが、息子は「むかしむかしって何時代?」「あるところって何丁目何番地?」「おじいさんおばあさんの姓名は?」などと、いちいち理屈っぽく反論して寝てくれない。それどころか、息子は「桃太郎」を論理的に解説し始めるという噺。
5月21日開催される「森章二の素読みの会」で朗読される
「おんにこにこおこらんでそわか」には、これらの落語が登場します。
神楽坂にはかつて寄席が5軒ほどあったそうで、
その寄席に上がる噺家さんが主人公です。
朗読と、目から鱗の発見が続々の江戸話の貴重な時間を共有できるイベント。
5月21日(日)19時より
神楽坂トンボロにて開催される「森章二の素読みの会」。
お時間ありましたら、是非お越しください。
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