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二つの、もしくはそれ以上の、「レ・ミゼラブル」・・・原作と2~3次元の作品。



「レ・ミゼラブル」ああ無情

ヴィクトル・ユゴーの原作小説は非常に密度が濃く、
省略して紹介されることが多い。
現在60歳以上の方なら、教科書で「ああ無情」は
燭台を貰う場面までのお話と習った方も少なくないと思う。

1980年のパリのオリジナル版から、日本の帝国劇場などを始め
海外でも公演されている傑作ミュージカル「レ・ミゼラブル」でも
いかに感動を殺さずに要素を省略するかに力がそそがれている。
しかも歌と音楽という要素を追加したうえで新たな芸術としての価値を
生み出しているのだから、制作者たちの才能と情熱には頭が下がる。


もう一つ。「レ・ミゼラブル」といえば、
私は、コミック版「レ・ミゼラブル」(みなもと太郎著)を押したい。

以前にも少し書いたが、この作品(コミック版)の魅力は、
ギャグという装飾を加えていながら決しておふざけになり過ぎない
原作をしっかりと読み込んだ深い洞察にある。
ヴィクトル・ユゴーの長編をギャグと笑いを満載した上でわずか2巻にまとめ、それでいて読みごたえがある。

特筆すべきはそのラストである。
私はこのコミック版のラストが大好きである。
ミュージカル版などでは、ちょっと欲求不満にもなる登場人物たちの最後が
見事な大団円として、結実していて、実に爽快である。

恥ずかしながら、ギャグマンガで涙を流した数少ないうちの一本である。

ミュージカル版・映画版、勿論原作が好きな方も
是非読んでいただきたい。


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