便りがないのは〇んでる証拠
「便りがないのは元気な証拠」という言葉があります。
問題を抱えていなければわざわざ連絡をとってこないから安心だよ・・・的な意味ですね。
個人的には半分だけ同意という感じです。
何故かというと消息不明だったり音信不通だった人が野垂れ死に的な感じで亡くなることがありますが、正に「便りがないのは元気な証拠」の人ではなかったのかな?と思うわけです。関連性は不明ですけどね。
もし密接に連絡があった相手がこんな死に方をすると正直話が伝わった人達は複雑な気分になると思います。
ですが一定期間連絡が疎遠になってたり、その訃報が届かない位置にいるとダメージも少なく精々個人を偲ぶ形で見送るだけで済みます。
中には猛烈に後悔する方もいるとは思いますが、人間のリソースは限られてますので絶対数で見ればそれも少なくて済むかなと。薄情というよりは、人間はそれ程余裕のない生き物だと思うのですよ。(それだけに他者に寄り添える人間は凄い)
その点で個人的な感想ですが「便りがないのは元気な証拠」は死者/失踪者を見送る側にとっての残酷だけど優しい言葉なんだと思います。
人にも依ると思いますが、切羽詰まった時ほど周囲を巻き込みたくないというか、負のオーラを伝播したくないという気持ちになるのですよね。
自分が巻き込まれて嫌な目にあってる訳ですから、その悪循環の再生産は絶対にしたくない訳ですよ。
これは別に周囲に縋ることが悪いという話ではありません。寧ろ爆弾を抱えつつ穴に飛び込んで勝手に一人で死んでいるのですから被害は当人だけで済むとはいえはっきり言って宜しくない話でもあります。
とはいえ巻き込み事故だけは避けたい訳でこの区分が悩ましい。
ネットの海を眺めると理由はそれぞれながら悲鳴をあげる人々の姿が目に映ります。笑顔の裏で血塗れになっている人、悩み苦しみながらも押しとどめる悲鳴が漏れ出す人達に救いがある事を祈りつつも、それ以上に手を差し伸べた人が抱きつかれたまま暗い海の底に沈まない事を心の底から願うばかりです。
「便りがないのは元気な証拠」
知らない、知らせない、気がつかない、見て見ぬふり、悲しいけどそれが幸せなこともあるというお話でした。
<続き?の様なものを書きました>
<次のお話>
<前のお話>
<どくのぬまちをあるくのにそんなそうびでだいじょうぶか>
私のマガジンの中で唯一笑えない話や真面目な話を纏めています。 まぁフィクションですし(゚∀゚) シカタナイ