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とある対戦ゲーマーの独り言 「人類の存亡を背負ったが如き人」

対戦ゲームには「勝ち負け」という重要な判断要素があります。

いや、勝ちは勝ちで負けは負けじゃん?

と強めに言われてしまうとちょっと話しにくいなぁとは思うのですが、私の中では単純な二択で片付けられる様な要素では無かったりします。

まぁ人によっては勝ち一択のもっとシンプルな話であったりと。なので具体的に言語化してみてくださいよと煽られても「むむむむむ」と腕を組んで悩んでしまう微妙な解像度の話です。

まぁそんな勝ち負けの話でとあるタイプのプレイヤーの姿が思い浮かんだので今回はその辺りのお話をしたいと思います。実際いなさそうでも数えてみると何人かはいた稀有なタイプ。

それは・・・「負けると人類が滅びるかの様な業を背負った人」です。

何だそれはとツッコミを受けそうですが、書いている私自身なんだそれはと悩んでいるのでツッコミはもう暫くお待ち下さい。

よく見かける負けると不機嫌になる・・・そんなタイプと一見近いのは近いのですけど、表での態度は似ていても根本的な部分がなんだか違う感じなのですよね。

尚、不機嫌タイプについては別項で取り上げたいと思ってます。(先に記事を書き始めたものの難産してます)

<別項できました! 該当部分の後編にリンク>

あと念の為書いておきますがこの話は別にそのタイプの方を揶揄する話でもありません。私自身本当にどう接すれば良いかわからなかったので、今後皆さんが出会う事も考えてささやかでも知見を共有出来ればと考えて記事にしました。

話を戻して・・・その人達は負けると全てを失うかのような焦りを持っているようでした。

なんというか、自分の全てが全否定されるみたいな。その度合いが極端になると前述の「人類の存亡を背負ったが如き」緊張感が漂うのです。

勝利を掴むしかない

私個人は不機嫌オーラで周囲に忖度を求める相手は恨まれようと焼く方針なのですが(この辺も別項で)、この人類の命運を背負っている相手だけは正直どう接すれば良いのかわかりませんでした。

だってその人の場合敗北と極度の自己否定がセットになっているのですよ。私もそれなりにゲームに人生を賭けてきましたが、自己と相手の存在意義をベットしてきた覚えはありません。

楽しみ方のひとつとして互いの技を競い合うことは楽しいものの、私個人は別に相手の存在を屈服させる為に行っているのではなく。同時にどちらのスタイルや戦法が正しいかの優劣を(否定してくる相手をやり返す事はあっても)決めているわけでもありません。

別に綺麗事ではなく優劣を判断するには判定条件、操作者、ステージ、体調、etcetc…

とにかく膨大な条件設定と試行回数を持って検証に取り組まない限りは決定的な答なんてでないと思っています。

ですから勝負は時の運ですし、その時の運をものにしたからこそ勝利者は称賛される訳なのです。

(ちなみに私の戦術を第三者に評価してもらうとすれば、操作者は先ず自分以外を選びますねw)

お約束ですが、負けて大変なら忖度して勝たせてあげればいいじゃんと言われる訳ですが・・・その場合は下記の問題が出てきます。

・忖度が出来る腕前を持つプレイヤーが限られる(表向き、或いは本心から手加減は望んでいない節がある)

・忖度プレイヤーが常に居るわけではない

・全員が忖度する訳でもないし、それを共有するのも変な話

・忖度で勝てばより見合わない実力のまま次のステージへ上がってしまう

かなり詰んでる感がありますね(;´Д`)

更に難しいのは私の見てきた範囲でこのタイプの方は自分の実力を正確に測りきれていない事が多く、大抵の場合本人が(内心)思っている実力よりも低い位置にいます。

そのギャップが生まれる理由も私個人の推察にはなるのですが、別にその人物の能力が周囲より劣る等ではなく周囲が強く/上手くなるために努力するリソースを自己矛盾との取り組みに費やしているからだと思います・・・要は練習の質が悪いのです。

確かに思索は大切ですが、答えのでない悩みでぐるぐる同じところを回るくらいなら素振り100本こなした方が強くなるのと同じ状態です。なので当時の私がした事は

・とにかく過剰でもなく、はたまた卑下しすぎずと冷静に自分の(現時点での)実力を認識してもらう

・自分がどういうスタイルで、どういった勝利条件(目標)を持っているのか、持ちたいのか見つめ直してもらう

これらを地味に伝え続け、一旦は自分なりの答を見つけてくれたかと思うものの、ちょっと他所から違う空気が当たるとあっという間に不安定になる・・・正直なところ私では根本的な解決の力添えが出来なかった気がしてます。

やり方が正統派すぎない?と言われつつも、結局小手先のことをしても自分や馴染の目の届かないとこで知らずに折れてしまう事を考えると他に手がないといった感じでした。

本人はとても苦しい筈なんですよ。実際に相談を受けると自身で言語化出来ないもどかしさに呻いてましたから。正直ゲームを辞めたほうが幸せなんじゃないかと思う位に。

でも大抵この思考はゲームに限っての話ではないので周囲の勧めでは辞めない方が良いと思ってます。またゲームから離れるとゲームを中心に繋がっている関係も切れやすくよりフォローが受けにくくなります。(ゲーム以外のジャンルに託す判断も出来ない)

そんな訳で右往左往はしたものの最終的にはどのケースでも力及ばずだったと思う訳です・・・どうにか人類の命運を背負える力を得る方向ではなく、人類の命運は一人で背負う必要がないことを伝えてあげたかったですね。

願わくば彼(女)等が今も人類の存亡をかけてではなく、気晴らしとしてゲームまたは違う趣味に触れていてくれればなと思います。

救助船が来たことを祈って・・・


<次のお話>

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<とある対戦ゲーマーの独り言>
対戦ゲームに絞った内容でモブ対戦プレイヤーがあれこれと妄想しております(゚∀゚)


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