見出し画像

ぐん税ニュースレター RPAバックナンバー 2020年4月号

この記事は2020年4月に発行されたニュースレターvol.14からRPAの記事を再編集したものです。

人手不足や働き方改革とセットで盛んに耳にするようになった「RPA」。 日本では2016年がRPA元年と言われています。一般にはまだまだ馴染みの薄い RPAですが、皆さんはどんなイメージを持っていますか?

RPAってなんだろう?

RPAとは、「Robotic Process Automation」の頭文字を取ったもので、簡単に言うと人の代わりにパソコン作業を行ってくれるロボットです。ロボットと言っても、椅子に座ってキーボードやマウスを動かすわけではなく、パソコンの中で動作するアプリケーションの一つに過ぎません。会計ソフトやオフィスソフトと同じですね。
Excelのマクロ機能を使ったことがある方はイメージしやすいかと思いますが、エクセルの中だけではなく、複数のアプリケーションに亘ってマクロのように処理を自動化できるのがRPAです。
工場の生産ラインに産業用ロボットが組み込まれたように、オフィス業務に組み込むロボットがRPAであり、ホワイトカラーの生産性向上ツールとして注目を集めています。

AIとは違うの?

よく引き合いに出されるのが「AI(人工知能)」です。こちらの方が馴染みが深いでしょうか。囲碁・将棋の世界的なトップ棋士がAIに敗れたというニュースは記憶に新しいですね。
AIも人に代わって動作する点ではRPAと同じですが、決まったルールに従って動くのがRPA、膨大なデータの中から最適な解を見つけ出すのがAI、という違いがあり、人に例えるならRPAが手足、AIが頭脳と言えます。もちろんRPAでも条件分岐を使って複雑なパターン構成も可能ですが、あくまでも人間が作ったシナリオ()の範囲内での動作となります。
()RPAでは一般的に、ロボットが動作するワークフローを「シナリオ」と呼びます。

RPAを使うメリットは?

RPAのメリットは、何といっても繰り返し精度の高さにあります。事前に作ったシナリオの通りに動くので、ヒューマンエラーや作業者による完成度の違い、作業時間のバラつきを排除することができます。新入社員でもベテラン社員でも、小学生だろうとお年寄りだろうと、誰がスタートボタンを押しても同じ時間で同じ結果を返してくれるので、時間をかけて二重、三重のチェックを通すよりも簡単に一定の品質を保つことができるのです。
逆に言えば、間違ったシナリオを作ってしまうと、間違った結果を吐き出し続けるロボットができてしまいます。人のように間違いに気付いて自分で直すこともしません(できません)。事前の準備・試行錯誤が欠かせないのもRPAの特徴といって良いでしょう。
また、パソコンが壊れない限りは24時間365日働き続けることができ、集中力が低下して能率が落ちることも、あるいは突然辞めてしまったりすることもありません。“忘れない・間違えない・疲れない・休まない”。デジタルレイバー(仮想知的労働者)とも呼ばれるように、RPAは非常に優秀な労働力と言えるでしょう。


世界でも類を見ない超高齢社会に突入した日本。生産年齢人口が減少し、働き方改革が声高に叫ばれるようになった今、長時間労働を前提とした旧来型の労働力確保は非常に難しい時代になってきました。
ブラックと名高い(?)会計事務所業界もついに昨年RPA元年を迎え、弊社でも昨年(2019年) 11月に導入しました。まだまだRPA初心者な弊社ですが、実際の取り組みもご紹介しながら、RPAの魅力をお伝えしていきたいと思います。
会計業務の自動化や企業のDXなどお気軽にご相談ください。

(システム部 田中)

RPA通信のマガジンはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?