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《68》【読書感想】ゴミ人間(西野亮廣)

こんにちは、田中梓です😃

今日は個人事業主として頑張っている友人から強くおすすめしていただいた『ゴミ人間』を読んだ感想について書いていきます。

無知だからこそ、ゴミの言葉を巻き散らせる

この本は、西野さんがテレビの仕事を控えて絵本作家となり、一大ブームを引き起こした映画『えんとつ町のプペル』が公開された前後のことを中心に書いています。

私はフジテレビの人気番組『はねるのトびら』を学生時代に観て育った世代なので、いきなり人気芸人の西野さんがテレビに出なくなったと不思議に感じたことを覚えています。

ネットなどの情報で、絵本を書く仕事にシフトチェンジしたと認識する程度でした。

しかし、この本を読むと、テレビの世界から降りた理由や絵本を極め続けた理由などを深く知ることができました。

そして、私がテレビやネット経由で知った情報どころではないほどのアンチ攻撃を受けていたということも知れました。

アンチの理由は「芸人なのに、テレビを捨てて芸術家を気取るようになった」「クラウドファンディングやオンラインサロンなど、よくわからないシステムで多くの人たちからお金を巻き上げている」など。

パッと見だとアンチ側の意見はまったくの的外れではありませんが、それは西野さんの努力量や熱量、システムなどに対する理解度が足りないからです。

絵本や映画を売上に繋げるためにどれだけの努力が必要なのか、なぜクラウドファンディングやオンラインサロンというシステムを使おうとしたのかを知ると、叩く要素は見つからないのではないでしょうか。

「芸人として応援していた人が違う世界に行ってしまった」「自分は夢を諦めたのに、夢に挑戦している奴がいるなんて許せない」「お金のやり取りが発生しているよくわからないシステムは怪しい」など、このような考えや感情が沸くことは不思議ではないと思います。

しかし、このようなゴミの感情は、無知の状態で発信すべきではありません。

『ゴミ人間』を読んで、面白半分で人を殴るような言葉を巻き散らす側になっていないか、身が引き締まる気持ちになりました。

お金から逃げない

『ゴミ人間』から学んだもう一つの教訓として、「お金から逃げない」ということが挙げられます。

絵本を書き始めた当初は、西野さんはあくまでもクリエイターとして作品を書くことに没頭し、販売は会社に任せていたそうです。

しかし、作品は自分の部屋の中で完成しただけでは「作った」とは言えません。

世の中に作品を「作った」と認識してもらうには、お客さんの手に渡る必要があります。

つまり、お客さんにお金を払って作品を購入してもらわなければなりません。

我が子のように大切に育てた作品を、自分の手で世間にお披露目させないようなことをしていたと反省した西野さんは、自分で販売する段階にまで関わると決意します。

「自分の作品にお金を払ってくれ」というのは、お金に慣れていないうちは怖く感じられるかもしれません。

私も営業の仕事をしていた時期、世間話はできるのに、商品や契約の話には腰が引けてしまった経験があります。

しかし、どんな仕事も、誰かが先頭に立ってお金のやり取りをしてくれたおかげで”価値がある”と認識されています

絵本作家にしろライターにしろ、最初は「なんでこんなものにお金を払わなければならないの?」と一蹴されてきたでしょう。

フリーランスだろうが会社員だろうが、直接お金のやり取りに関わっているかどうかは関係なく、お金から逃げてはないけないと思いました。

また、西野さんを本当の意味で応援してくれた人は、必ずと言っていいほど言葉だけでなくお金も出しています。

お金は直接やり取りをしたことが無いと「話に持ち出すこと・払ってと言うことはタブー」とみなされるかもしれませんが、そんなことはありません。

むしろ、お金はその人が汗水流して稼いだ努力の結晶であり、そんな大切なものと交換してほしいと言えるくらい自分の作品やサービスに自信を持たせるべきです。

ほぼ不眠不休の努力や逆風の中でもやりたいことを貫き通す信念、自分の作品を世に出す責任感など、心が熱くなる本です。

私もまだまだクリエイターとして、商売人として努力できると背中を押されました。

ここまで読んでいただきありがとうございました😃
今後ともよろしくお願いします✨

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