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毎日の服選びについて

大学の授業もすっかり対面になって、ようやく日常を取り戻しつつあるこの頃、新たな悩みが生まれた。

それは、毎日何の服を着ていこうかという悩み。週に何度かの登校なら、そんなに服がなくても困ることはない。だけど、毎日となると服が足りなくて、決めるのが大変なのである。

自分が思うほど、人は自分の格好など見ていないとは言うけれど、いつも同じような格好なのも気が引ける。だから、月曜日に着たあの服はしばらく同じ組み合わせでは着ないようにしよう、とか、昨日は青い服を着たから今日は青以外にしようとか、細かいことをあれこれ考えてしまう。

そんなことを思っていると、制服がいかに楽なものだったかを痛感する。私の通っていた中学も高校も制服があったので、毎日それを着れば済んだ。朝起きてから洋服棚をひっくり返してコーディネートを考える必要もなかった。何なら、ベストかセーターのどっちを着ようか、実際に気比べて考える余裕も十分にあった。当時は制服の偉大さに気付かなかったけれど、今となっては羨ましい限りだ。

さて、どうすれば服選び問題から解放されるのか。解決法を考えてみた。

・着回しのできる服を購入する。
・上着や靴などの種類を増やしてみる。
・あだ名が「スティーブ・ジョブズ」になっても良いので、毎日同じパターンの服を着る。

(スティーブ・ジョブズは洋服選びで頭を悩ませたくないからと、いつも黒のタートルネックのシャツとジーンズ、スニーカーで過ごしていた)

ざっとこんな案が浮かんだ。

私には3つ目の案を実行する勇気がまだないので、取り敢えずは着回しが利く服を買い足して、羽織りものや靴などを新調したい。そして、今ある服でもっと色んなパターンを作れるように、色々工夫してみようとも思う。

…でも、あれこれ考えているうちに気付いた。何の服を着て学校に行こうか悩めるのは、毎日学校に行けるようになったから。だから、これはある意味贅沢な悩みなのだと。

とはいえ、服も生活必需品。贅沢な悩みだとは思いつつも、週末新しい服を買いに行く予定を立てた。

(おわり)


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