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【詩】蹌踉



刻々と

 消えて行く

   意識の様なものが

  少ない

    記憶に残る

      曖昧なもの達と

   混じり合い

一つの

 想いと成り

   漠然とした

  夢を

創り上げた

   その中へ

      飛び込むと

        心は

           薄く

             弾けて

           溶けつつ

        混じり

   嫌だった事も

 次第に

思い出さなくなる

  肥大した

    期待や希望は

         もうこれ以上

            必要なくなり

        どこかの道端に

     置き捨て

 もう

    忘れた

 目の前が

    どうであれ

       目を隠しさえすれば

             どうでも良い事

            煩ければ

       耳を塞げば良い

    争うなら

        口を閉じて

            居るだけで良い

          全てに

       見えた

   あの残像は

 わたしにとって

   大切な

     ものの筈だった

        どうしようも無い程に

       鮮やかで

   どうでも良いのに

 とても

温かかった








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