セブ島の子どもたちに見た「やりたい」の尊さ〜セブ島スタディツアー#3〜
皆さんこんにちは。
大学2年生の大杉と申します。
9月も半ばを過ぎた頃なのにまだ暑い日が続いてますね。
さて今日は、セブ島スタディツアー第3回です。
前回、前々回もぜひご覧ください。
今日のテーマは、「やりたい」を持つこと。
このセブ島での体験を通して私自身一番強く印象に残ったテーマです。
多少長くなってしまいますが、ぜひご覧ください。
子どもたちの「夢」
いろんな子どもたち
まずは、そういえば話してなかった気がする今回のスタディツアーの活動内容についてちょっとお話しします。
「100万人の笑顔を生むプロジェクト」というテーマで、
現地のNPO法人さんと一緒に、
スラム街やゴミ山に住んでいるような、教育の行き届いていない子どもたちに運動会を通してスポーツの楽しさ、魅力を届けてきました。
3日間の練習と1日だけの本番を通して、それでも、本当にたくさんの子どもたちと関わってきました。
この子、スラムに住んでるの!?とか、
みんなスポーツめっちゃ出来るし積極的じゃん!とか、
スラム街みたいなところに住んでいる子も、そうじゃない子も、みんなめちゃくちゃ笑顔で楽しそう!とか、
私の想像していた子どもたちとはちょっと違う、それでも毎日を生きるのに必死な子どもたちがたくさんいました。
「夢」がある
そんなたくさんの子どもたちと話していくうちに、あることに気づきました。
それは、特に運動会当日、自分たちの無地のTシャツに子供達からメッセージをもらっていた時に強く感じたことです。
初めは、
「会えて嬉しい!」
「また会いたい!」
「日本にも行きたい!」
「大好き!」
みたいな、率直に嬉しいコメントが多く目に入って、
やってよかったな、ここの子どもたちに会えて本当に良かったな、と感じていました。
でも、じっくりみたときに、
「パイロットになりたい」
「この団体みたいな活動がしたい」
っていう、子どもたちの「夢」が書かれている事にも気づきました。
他にも、何人かの子と話して、
「何かやりたいことはあるの?」って質問してみました。
たくさんの子がそれに対して返答してくれて、みんな「夢」があるんだってことを知りました。
特に印象に残ったのは、私と同い年くらい(一個上だったかな?)の子です。
彼は、今回活動を共にしてくれたNPO法人セブンスピリットさんのような団体をもっと増やして、こういった機械に触れられる場所をもっと作りたい、と言っていました。
そして、今は大学に通い、社会福祉について学んでいるとも言っていました。
「夢」を持つこと
「やりたい」がある
運動会当日、ホテルに帰ってからそのことを思い返してみて、
すごい!!!
って思いました。
めちゃくちゃシンプルな感想なんですが、これに尽きます。
これまでのイメージから、スラムみたいな地域に住んでいる人は生きるということをまず考えなきゃいけないから、
何か自分の「やりたいこと」を持つのは難しいだろうなって思ってました。
でも、そうじゃなかった。彼ら彼女らは、私が思っていたのとは違った意味で生きることに全力だった。
自分の「やりたい」を持ち、それに向かって全力で取り組んでいた。
私がすごいと感じたのは、
このように恵まれているとはいえない環境でもやりたいを持っていることと、
そして、それに向かって行動しようとしているということです。
「やりたい」に突き進める
実際、なんとなくこれがしたいなーって思うことって、人生の中で何回もあると思います。
でも、いざやるってなった時、特にそれが自分の将来に大きく関わるってなった時、足がすくんじゃうことってありませんか?
私ももちろんそう思った時が何回もあって、その度に、
「この時これをしてたら変わってたのかなぁ」
って思うことがしばしばです。
ただ、今の自分の軸として、「なんとなく」からでも始めてみようって気持ちを常に持とうと決めているので、他の人よりそう思う場面は少ないかもしれません。(その分、やって後悔することも多い気はしますが)
そして、セブ島で出会った子どもたちは、その足のすくみが全然なかったように思います。
夢に向かってすでに突き進んでいる子もそうだし、目の前のやりたいこと、そしてその先のやりたい事にも常に全力で、素直に進んでいるなあと感じました。
それは、その子たち一人一人が何かに取り組むときに常に全力で取り組んでいるというのもだし、その背景に常に全力でないと生きることが難しいという環境、そして機会の少なさというものがあるのではないかとも思いました。
「夢」についていきたい
この経験、出来事を通して、私の中で二つの「やりたい」ができました。
一つ目は、
誰かのやりたいに共感して、一緒にゴールを目指す手伝いをする
こと、
二つ目は、
自分の将来に「やりたい」がまだ持てていない人に、それを探すための場所を作る
ことです。
①誰かのやりたいに共感して、一緒にゴールを目指す手伝いをする
私は今回「やりたい」を持っている子がセブ島にもたくさんいて、ただ、
やっぱり経済的に難しい子、
そもそも何からすればいいのかわからない子、
難しいところになんとかチャレンジしようとしている子、
そう言ったたくさんの難所を持っている人がいることを同時に知りました。
そういった人たちに、少しでも
「自分がこれをやってもいいんだ」
「一緒にやってくれる仲間がいるんだ」
「自分にも出来るんだ」
という自信を持って、そしてぜひそれを実現させて欲しいと思い、
あくまで先導ではなく、並走
この気持ちでそういった人に関わっていきたいなと思いました。
まだ具体的に何をするか、どうやったらそれが実現できるのか、それらは全然考えていませんが、まずは近いところにいる人の「やりたい」を応援したいなと思いました。
そして、できることなら、一緒にその「やりたい」に挑戦したいと思っています。
②自分の将来に「やりたい」がまだ持てていない人に、それを探すための場所を作る
セブ島にいる子たちが「やりたい」を持ち、それに全力で取り組んでいるということを知った時、同時に、
まだそれを持って、かつ全力で取り組んでいる人が、日本では、特に学生には少ないかもしれない
とも思いました。
それは、もしかしたらセブ島に多いだけで、それはあの過酷な環境で生きていく中で身についた「常に全力」の気持ちの影響なのかもしれない。
日本のキャリア教育がそこまで高度ではなく、なんでもできるからこそ、何をしたらいいのかわからないのかもしれない。
はたまた、心のうちには秘めているけど、それをしていいのかわからない、できるのかわからないという不安でできないのかもしれない。
私は、「やりたいこと」がはっきり持てていない、まだ持てているのかわからない人たちに対して、
自分と向き合って、自分のやりたいこと、人生の軸を見つける
時間を提供したいです。
せっかくたくさんのものがあって何かを選べる場所にいるからこそ、その中で自分のやりたいことを見つけること、突き進むことはとても大切ではないかと思います。
そして、それを見つけることで、自分の中でこれからどう生きていくか、何をしていけばいいのかが見えてきて、より人生が楽しくなるんじゃないかなと思います。
これもまだどうやっていこう、っていうのを考えているわけではないのですが、
これをやれ、っていうより、自分に向き合って、時に私が話を聞いたり、問いかけたり、寄り添ったりして自分の考えをより深める時間を作りたいな、というイメージで今は想像しています。
そしてこれは①にも通じるのですが、それを見つけた上で、私にもできることがあれば全力で並走していきたいなと思っています。
終わりに
自分のやりたいことを持つ、一見簡単そうに見えますが、実はそうでもないのかなって思います。
自分の人生の中心になるかもしれないし、それが自分の行き先を大きく変えうるかもしれない。小さなことでも大きなことでも、やりたいことを見つけてそれに突き進むという事には、わずかでもその可能性がついてくると思います。
でも、だからこそ、何もしなかったら何も生まれない。
何かを生むために、やりたいことを見つける、それに突き進んでいく。
難しいからこそ、私はそれができる環境を作りたいです。
ただ、当然、それがどうしても見つからない時もあると思います。
そんな時には、まず「なんとなく」も大事なんじゃないかなって思います。
というか、これは私の考え方の軸でもあって、私自身、
「やってみたい」→「なんとなくやってみる」→「やりたい」
をずっと自分の中では繰り返しています。
まずは、挑戦するハードルを下げてみてでもやってみる、その先にやりたいことがいつか出てくるかもしれない、そのくらい気楽でもいいんじゃないかなって思います。
ただやるってなった時はとことんやる、そうなったらなんとなくから脱却する、
この気持ちも合わせて持っておくことは必要かなと思います。
今回の話は、最初に言った通り今回のセブ島での体験で一番印象に残った出来事とそこから考えたことです。
そして、これは今回のスタディツアー「IPPO」でメンバーひとりずつが日替わりで投稿しているnoteでも簡潔にですが書かせていただいています。
私だけではなく、他のメンバーの投稿も掲載されているので、ぜひご覧ください。
とても長くなってしまいましたが、今回はこのくらいです。
あと何回かセブ島スタディツアー編は続くので、ぜひこれからもご覧ください。
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