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生きてて良かった、そんな夜を探している。

分かる人はタイトルで分かる、あの名曲の歌詞。

これはフラワーカンパニーズの、
「深夜高速」という曲。

ここ数年、ファーストテイクやCMに使われるなど、再び脚光を浴びているよね。三浦透子さんが歌うSMBCのCMがとても好き。

CMなのにしっかりとした1コンテンツに仕上げてくるクリエイター達は本当にすごい。

個人的には満島ひかりにも歌ってもらいたい。
なんて話が脱線したね。





"生きてて良かった、そんな夜を探してる。"

「誰しも人生という名の地獄と向き合っている」と誰かが言ったもの。これに関しては、自分も間違いなく首を縦に振るタイプの人間。

でも傷や後悔にまみれて、まだまだ人生が負債だらけでも、
生きてて良かったと思える夜さえあれば、"簡単に諦める事"自体をを諦めさせられてしまうんだよね。


ネガティブな自分に打ち勝てる。
今だけは痛いほど生を実感する。
人に期待することを諦めてしまった、この人生への敗者復活戦への狼煙を上げる。


多くの人が活動を止める深夜。
夥しい首都高を冷たい夜風をきって、でも目的地も帰り道も無い。
ただこのエンジンが、気持ちの高鳴りが、終わりなんてないかのように震え続ける限り、ただうねるコンクリートを突き進む。


「これで良かったんだ。…ちがうこれが良いんだ。」

自然と涙が溢れる。
自分にとって大切なものとそうじゃないものが、嫌なくらいに脳裏に鮮明に浮かび上がる感覚が生まれる。


「日々、見栄や虚勢を張って周りの機嫌を窺ってさ、君らしくないよ。」

永遠に現れる高速のライトが、そう囁いては闇に溶けてゆく。
無意識に自分の人生を生きなくなった操り人形だと気付いてしまう。"自由"という偽りの鎖に自ら繋がれにいっていた。明日はどこだろう。


いつしか空が役に立たなくなったなと感じたら、
「深夜高速」を聴いて、生きる意味や目的を感じてほしい。
全開の腕、全開の声、全開の素手で。





今日は成人の日だね。
これから社会に出る新成人の皆さん、行き止まりにブチ当たったらキミの夜を探してほしい。


ボクらはいつだって
「生きてて良かった」、そんな夜を探している。

それでは良い夜を。

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