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地球が先か子供の未来が先か-CO2問題から垣間見る人間の変わらぬ行動

今日はカーボンフットプリントついて
かなり朝の勉強時間を使ってしまった。
なぜかと言うと、
商品ごとのCO2排出量は数値が公表されていても
カテゴリー全体の平均値が
どこにも公表されていないので、
そこから先に全く進めないのです。

例えば、
缶のオレンジジュースのカーボンフットプリントはトータル123g。
それだけ分かっても、
で?それが多いの少ないの?と言う疑問から
今朝はなかなか抜け出せないでいます。

そもそも、そんな曖昧な平均値なんて出せないんだよ。
と言うのも一つの答えなのかもしれませんが…

花王さんのメリットシャンプーは実例と数値が一致していて
とても理解しやすいです。

CO2排出量の内訳に使用87.5%と記されていますが、これは
髪を洗う時に使うお湯と電気の消費量を意味しています。
使用以外のプロセスでCO2が抑えられていても、
肝心な所で思い切りCO2を発生させているんですね。

ここでもやはり人間の行動の変化のなさを実感します。
自分の美容を選ぶかそれとも環境を選ぶか
苦しい選択ではありますが、
水の使用量や電気量の帳尻を合わせる工夫は
それほど難しくはありません。

シャンプーから石鹸にしたり、
シャンプーの回数を減らすとか
髪を洗っている最中はお湯を止めるとか。
あと美容室の回数を減らすとか、
結構色々できます。

温暖化に直結するCO2問題は、
地球規模で見ると物凄いインパクがあるのに、
個人に落とし込んで見てみると、
痛くも痒くもないのが現状です残念ながら。

例えばスーパーで買い物をする時も、
パッケージにCO2〇〇%削減と書かれていても
わざわざその商品を選びますかね?
それよりも〇〇円お徳!とか
バリューパックの方が
普通に選ばれる理由になりますよね。
買う側にとっては値段のベネフィットがあるのだから
当然のことです。

ではこの例はどうでしょうか?

日本の温室効果ガス排出量データ(確報値)の
一人あたりGHG (温室効果ガス)排出量シートでは、
一人当たりCO2排出量は9~10トン程度。

で?それがどう影響してくるの?ですよね。
トンとつくとなんだか巨大なイメージは
想像できますが、
そもそもCO2が目に見えない物質なだけに
なかなかピンと来ません。

ではさらにこうなるとどうでしょうか?

少しリアリティが増しましたか?
私達は日常生活の中で
優先準備の低いものは何でも後回しにする習慣があります。

目に見えない物や数字だったり、
環境や国などのスケールが大きすぎる問題も
個人の問題としてはなかなか浸透しません。

一方で権利や自由、金銭が絡むと
自分の人生にダイレクトに影響が出るので
とても頭を使って悩み出します。

ここで単刀直入にどうして二酸化炭素がたくさん出続けると
環境に良くないのか?を改めて挟んでおくと、

異常気象の発生や地域の気候特性の変化、
海水面の上昇、生態系の変化、
それに伴う食糧危機や経済格差など。

また気温が上がる事で伝染病を媒介する蚊が
今までは生存できなかった地域にまで生息域を広げる可能性など、
いわば地球生活全体に影響が及ぶわけです。

けれども色々な事をどんなに「見える化」したとしても
人間の行動をライフスタイルから丸ごと変えて行くのは
本当に至難の業です。
と言うか「そんなことしたくない」と思うのが
正直な所ではないでしょうか。

環境問題に向き合って本気で行動を変えようとすると
色々な事や物を止めなければいけなくなるし、
食べ物も牛、豚、鶏は基本的に食べない方向になります。
(水の使用量やメタンガスの問題など結構グレー)

大好きな旅行も趣味のドライブも
ストレス発散のお買い物も。
何もかも本当は無駄だったと言う事実に
一度向き合わないといけなくなるので、
環境問題にコミットメントする人が
全体的に少ない理由がよく理解できます。

地球が先か子供の未来が先か?
と言う究極的な問いを自分自身にも問いかけてみると、

良好(道徳的で健康)な状態の地球は
もう私達の世代では残せない、
だったら質のいい子供達を
地球にできるだけ多く残す方が
よっぽど未来があるんじゃないかと
最近本気で考えるようになっています。

だって産業革命以来100年以上も
人の物欲は変わらないんだから、
これからの100年も人間の行動は基本的に同じだと思う。
と最後にバッサリ切り捨ててしまう私。


ちなみに私が思う
”未来に残すべき質のいい子供”の定義とは
質のいい親と環境のもとで育った子供の事です。

物質主義的な考えを持たずに
能動的に自分から学ぶ勇気を持ち、
自然をベースにした哲学を持つ子供。

そんな理想的な子供を1人でも多くこの地球に残せるように
引き続き環境学や環境問題にマイペースに
取り組んで行きたいと思っています。

自分を含めこれからの親世代は色々な意味で
本当に大変だ。

グレイス

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