GPR

鈑金塗装屋に26年勤めている鈑金担当です。 7〜8年くらい前からデントリペアの練習を始…

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鈑金塗装屋に26年勤めている鈑金担当です。 7〜8年くらい前からデントリペアの練習を始めました。 最初に基本的なやり方だけは教わりましたが あとは自宅や会社で練習を続け、徐々にできるようになり現在に至ります。 GPR(グループルリペア)やデントリペアについて書いていきます。

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「これ、デントリペアで直せんのかなぁ😅?」

ドアパンチをくらったと友人から連絡をもらい 自費なのかなと思いましたので 「あ〜それならデントリペアで安く直せるかもよ」と僕 そして送ってもらったのが上の写真。 …

GPR
1年前
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鈑金塗装でのミスをデントリペアでリカバリー

仕事中に同僚から声がかかりました。 「コレ直せますかね〜😰?」って。 鈑金して塗装が終わり、部品を組み上げているときに発見(鈑金作業時の見落とし)した凸のようで…

GPR
1か月前

GPR(グループルリペア)で太刀打ちできず

車の左後ろ、けっこーエグい損傷です。 ランプハウジングの角に、真後ろ〜斜め45度の間くらいからの衝突でしょうか。 後ろからの入力でクォーターパネルの角(コーナーパ…

GPR
2か月前

サイドシルのGPR(グループルリペア)

サイドシル(ロッカーパネル)の下から突き上げられたような凹みですね。 50センチくらいにわたって湾曲してます。 このような凹みは、やはりGPR(グループルリペア)に…

GPR
3か月前

スライドドアのリペア

今回はN-BOXのスライドドアのリペアです。 スライドドアの上側にある5センチの凹みですね。 この場所の裏側には補強があるパターンが多いんですよね。 ですので上からツ…

GPR
3か月前

細長い凹みのリペアには「クリースタブ」

今回はクォーターパネルの縦長な凹みのリペアです。 上から下まで約30センチ。 このような細長い凹みを「クリースデント」といいます。 その約30センチの凹みとは別に、…

GPR
5か月前
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デントツールを使った鈑金

今回はクォーターパネルの鈑金です。 こういったクォーターパネルのケースですと スタッドやハンダでの引き出しになると思いますが、僕はグルー(接着剤)で引き出してみ…

GPR
5か月前

ブレンディングハンマーとポンチの話

今回はツールの話です。 車の凹みをリペアする方法は鈑金塗装が定番だと思いますが 損傷の程度によってはデントリペアという方法もあります。 デントリペアは凹みを元の…

GPR
6か月前

クォーターパネルのGPR (グループルリペア)

今回は車のクォーターパネルのGPR(グループルリペア)です。 リアドアとクォーターのガーニッシュは交換ですね。 デントライトで照らすと、より凸凹具合がハッキリ見え…

GPR
8か月前
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車のフロントドアのリペア

今回はフロントドア後方の下側ですね。 約、縦14センチ横10センチの複雑な凹みと エッジの近くにある縦に長い凸。 プーリング(グルーでの引き出し)でリペアをしていき…

GPR
8か月前
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曲がりのあるラインには「KECOのカーブ タブ」

今回は車のクォーターパネルのリペアです。 まぁまぁ広い範囲の損傷ですね。 クォーターとガーニッシュの間にスキマが空いてしまってます。 全体に湾曲していますね。 …

GPR
9か月前
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裏に補強がある時は「ホエールテール」が活躍

これ、車のフロントフェンダーのちょっとした凹みなんですけど デントリペアで直すことでウチの塗装屋さんに感謝されました。 事故の修理でフェンダーの先端を塗装するの…

GPR
9か月前
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車のフロントフェンダーのリペア

今回はフロントフェンダーの凹みをデントリペアで直していきます。 プレスライン上でしたので硬いのかな〜と思いましたが そうでもなかったので助かりました。 ツール(…

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9か月前
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車のクォーターパネルのリペア

今回はクォーターの凹みをプーリングで直していきます。 使ったタブ類がコレです。 コレがいいのか、アレがいいのか、とっかえひっかえ使ったタブたち。 上の2つはデッ…

GPR
9か月前
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車の新品パネルの凹み(足付けしちゃってるけど)

うちの塗装屋さんが 「新品のパネルが凹んでるんだけどデントで直せる?」と聞いてきました。 いつもはまっさらな手をつけない状態で言ってくれるのですが 今回は足付けし…

GPR
10か月前
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デントリペアとGPRの話

今回は僕が大好きなデントリペアと プーリングやGPR(グループルリペア)について書いていきます。 写真はフロントフェンダーの凹み。 フロントフェンダーのデントリペア…

GPR
10か月前
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「これ、デントリペアで直せんのかなぁ😅?」

「これ、デントリペアで直せんのかなぁ😅?」

ドアパンチをくらったと友人から連絡をもらい
自費なのかなと思いましたので
「あ〜それならデントリペアで安く直せるかもよ」と僕

そして送ってもらったのが上の写真。

「思ってたのと違う!」
「いつもうちに来るドアパンチはもっとカワイイやつなんですけど!」

と思いながら後日、会社に車を持ってきてもらうことに。

で、実際現物を見た時の僕の心の声が
「これ、デントリペアで直せんのかなぁ😅?」です。

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鈑金塗装でのミスをデントリペアでリカバリー

鈑金塗装でのミスをデントリペアでリカバリー

仕事中に同僚から声がかかりました。

「コレ直せますかね〜😰?」って。

鈑金して塗装が終わり、部品を組み上げているときに発見(鈑金作業時の見落とし)した凸のようです。

クォーターパネル交換での出来事ですね。

なぜこうなってしまったのかは、なんとなくは想像つきますが(笑)

インナーパネルが干渉してる凸のようです。

でもあらためて写真でじっくり見てみると結構な凸だな😅

本来であればクォ

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GPR(グループルリペア)で太刀打ちできず

GPR(グループルリペア)で太刀打ちできず

車の左後ろ、けっこーエグい損傷です。

ランプハウジングの角に、真後ろ〜斜め45度の間くらいからの衝突でしょうか。

後ろからの入力でクォーターパネルの角(コーナーパネルの合わせ目)が内側に食い込んでます。

クォーターパネルの見える部分はその食い込みの影響で丸まっている(折れてるような)状態です。

さらに横(左から右)に10センチくらい入ってますね。

お客さんの希望ではなるべく安く直してほし

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サイドシルのGPR(グループルリペア)

サイドシルのGPR(グループルリペア)

サイドシル(ロッカーパネル)の下から突き上げられたような凹みですね。

50センチくらいにわたって湾曲してます。

このような凹みは、やはりGPR(グループルリペア)に限りますね。

※ GPR(グループルリペア)とは、凹んだパネルをグルー(接着剤)で引き出すリペア方法です。

真下からの入力ですので、そのまま真下に引き出します。

幅38ミリ×長さ156ミリのタブにアダプターをかけて、スライドハ

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スライドドアのリペア

スライドドアのリペア

今回はN-BOXのスライドドアのリペアです。

スライドドアの上側にある5センチの凹みですね。

この場所の裏側には補強があるパターンが多いんですよね。

ですので上からツールを差し込んでのリペアは厳しいかなと思っていました。

かといってプーリング(グルーでの引き)でやるにも凹みがまずまずキツめでしたので、芯を出し切るのはちょっと難しいかもなと。

そしてプーリングは塗膜剥がれのリスクがあります

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細長い凹みのリペアには「クリースタブ」

細長い凹みのリペアには「クリースタブ」

今回はクォーターパネルの縦長な凹みのリペアです。

上から下まで約30センチ。

このような細長い凹みを「クリースデント」といいます。

その約30センチの凹みとは別に、さらに下側のプレスラインにも縦5センチの凹みがありました。

このような細長い凹みの引き出しに使用するのが「クリースタブ」です。

「クリースタブ」はたくさんのメーカーからさまざまな種類が出てますね。

その中で僕が使っているのは

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デントツールを使った鈑金

デントツールを使った鈑金

今回はクォーターパネルの鈑金です。

こういったクォーターパネルのケースですと

スタッドやハンダでの引き出しになると思いますが、僕はグルー(接着剤)で引き出してみようかと考えていました。

ですが、ライナー(泥除け)を外してみると裏はガラ空きでしたので

デントツール(ロッド)を使って押し出してみることにしました。

それにしてもホイルアーチのプレスラインがいやらしい形です。

しかし、ロッドを

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ブレンディングハンマーとポンチの話

ブレンディングハンマーとポンチの話

今回はツールの話です。

車の凹みをリペアする方法は鈑金塗装が定番だと思いますが

損傷の程度によってはデントリペアという方法もあります。

デントリペアは凹みを元の状態に復元する無塗装での仕上がりで

ツール(鉄の棒)を使って、パネルの裏から押し出す方法と

プーリングといって、グルー(接着剤)をタブにつけてパネルの表から引き出す方法があります。

デントリペアではないですが、鈑金塗装前提でGP

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クォーターパネルのGPR (グループルリペア)

クォーターパネルのGPR (グループルリペア)

今回は車のクォーターパネルのGPR(グループルリペア)です。

リアドアとクォーターのガーニッシュは交換ですね。

デントライトで照らすと、より凸凹具合がハッキリ見えます。

写真ではわかりづらいかもですが

リアドアに比べてクォーターの方が少し低くなって

段違いになってしまっています。

まずは1番、入力が強かったであろう部分から引き出していきます。

クォーターの角の部分を強く引き出すために

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車のフロントドアのリペア

車のフロントドアのリペア

今回はフロントドア後方の下側ですね。

約、縦14センチ横10センチの複雑な凹みと

エッジの近くにある縦に長い凸。

プーリング(グルーでの引き出し)でリペアをしていきます。

KECOのタブで引き出します。

広い範囲の粗だしにグルーは良いですね。

タブもいろいろな種類がありますので

凹みの形状に合ったタブを選び、一気に凹みを小さくできます。

ですが下側の凹みは芯が強く、何度か試みるも引

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曲がりのあるラインには「KECOのカーブ タブ」

曲がりのあるラインには「KECOのカーブ タブ」

今回は車のクォーターパネルのリペアです。

まぁまぁ広い範囲の損傷ですね。

クォーターとガーニッシュの間にスキマが空いてしまってます。

全体に湾曲していますね。

今回、1番のポイントはこの「KECOのセンチピード カーブ タブ」です。

このタブはその名の通り曲がっているタブですね。

プレスラインの曲がりに沿ってタブをつけることができ

引き出したい形状にバッチリ合っていますので無駄なく引

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裏に補強がある時は「ホエールテール」が活躍

裏に補強がある時は「ホエールテール」が活躍

これ、車のフロントフェンダーのちょっとした凹みなんですけど

デントリペアで直すことでウチの塗装屋さんに感謝されました。

事故の修理でフェンダーの先端を塗装するのですけれども
(クリヤーはフェンダー1枚塗装しますが、ボディの色は先端だけ)

問題なのがこのフェンダーの真ん中あたりにある事故とは関係ない凹みです。

事故とは関係ないので無視してもいいのですが

心情としては直してあげたくなります。

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車のフロントフェンダーのリペア

車のフロントフェンダーのリペア

今回はフロントフェンダーの凹みをデントリペアで直していきます。

プレスライン上でしたので硬いのかな〜と思いましたが
そうでもなかったので助かりました。

ツール(鉄の棒)を使って押し出す方法でリペアします。

途中の画像も載せたほうがリアル感があるかなと。

ちょっと久しぶりにツール(鉄の棒)でのデントリペアをやったので
最初は少し眼と手元が定まっていません(笑)

画像でよく見るとわかりますが

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車のクォーターパネルのリペア

車のクォーターパネルのリペア

今回はクォーターの凹みをプーリングで直していきます。

使ったタブ類がコレです。

コレがいいのか、アレがいいのか、とっかえひっかえ使ったタブたち。

上の2つはデッドセンター クリースタブ カーブといって
名前の通り少し曲がりのあるタブです。

凹みはいろいろあって真っ直ぐとは限りません。

今回のように曲がった凹みもありますので
そんな時にこのカーブしたタブがフィットします。

こういった気の

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車の新品パネルの凹み(足付けしちゃってるけど)

車の新品パネルの凹み(足付けしちゃってるけど)

うちの塗装屋さんが
「新品のパネルが凹んでるんだけどデントで直せる?」と聞いてきました。

いつもはまっさらな手をつけない状態で言ってくれるのですが
今回は足付けしたあとでしたね(笑)

足付けしたあとだと凹みの細かい部分が見づらい😅

新品のパネルでも凹んでる場合があります。

今回は国産車でしたが外車は結構な確率でありますね。

凹んでいるパネルを取り替えてもらうこともできますが
そうすると

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デントリペアとGPRの話

デントリペアとGPRの話

今回は僕が大好きなデントリペアと
プーリングやGPR(グループルリペア)について書いていきます。

写真はフロントフェンダーの凹み。

フロントフェンダーのデントリペアは比較的やりやすいほうです。

フェンダーライナーの隙間を開けるなり外せばツールアクセスが可能ですね。
(車種によってはウォッシャータンクがあったりしますけど)

僕はデントリペアをする時
状況にもよりますが基本的には
プーリング(

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