ヘルシー志向はお断り！の食べ歩き〜名店！！広尾イタリアン『ボッテガ』〜

2020年12月22日 16:12

今宵は前々から訪れてみたかった広尾のイタリアン『ボッテガ』へ。

めちゃめちゃ良いお店、ということは方々で聞いているうえ、知り合いのイタリアンのシェフからもオススメされていたので、まあー、期待値を上げて行きましたよっ！！

たのもー！(何様)

まずは突き出し。オリーブとケッパー。

ケッパーとは、意外。だが、酸味もあって旨い。

1皿目、冷たい前菜、ハム、サラミの盛り合わせ。

断面からして美しく、食べる前から旨いだろう、と笑

ハム、サラミはいずれもしっとりとしていて、良いコンディション！　

出典ドラゴンボール/鳥山明/集英社

薄いラルドのようなものは、温めたパンに乗せて食べると、溶けかかってさらにパワーアップ！

2皿目、冷たい前菜。スモークしたメカジキのカルパッチオ。

トマトを使ったソースの他、レッドペッパーを含んだ各種スパイス・香草に加え、トマトの旨味成分を分離させて作った、透明なシートが乗る。

こちらは斬新なだけではなく、多種多様なスパイスと香草を組み合わせ、非常に複雑な風味が生み出されていた。やや大ぶりに処理されたスパイスが、口に入ったり入らなかったり、と、ひと口ごとに味わいが変化していき、万華鏡のような一皿！

こ、こちらのシェフ、只者ではない！！

3皿目、温かい前菜。イカのソテー、リボリータとともに。上には秋トリュフがふんだんに削られる。

これがまあまた、只事ではない旨さ！！

イカ自体の香ばしさ、チーズ風味のリボリータの旨味が濃厚で、妙な言い方になってしまうが、トリュフだけに頼っていない！

リボリータの具はジャガイモ、野沢菜？なども含まれており、ねっとり感、シャキシャキ感と、食感が組み合わさっているのも楽しい。

この一皿、飛び抜けた旨さで

『このシェフは天才なんじゃないか！？』

とすら思わされた。

続いてパスタ。白トリュフとフォンティーナチーズのタヤリン。こちらのスペシャリテだそうな。

フォンティーナチーズは、イタリア北部で生産される、高品質のチーズらしい。

タヤリンは、卵黄を練り込んである生パスタ。イタリア料理店では、たまにお目にかかりますな！

見るからに濃厚そうだが、ソースが思いの外さらさらしている。これはこれで食べやすくていいかな、などと思っていると…！

時間が経つにつれ温度が下がってくると、チーズが硬くなってくるため、ソースそのものの粘度が上がってくる。その結果、パスタと絡みやすくなり、ソースの風味が段々と濃厚に感じられるようになるではないか！

通常、料理はサーブされる瞬間にピークを持ってくるものだが、このパスタは、時間とともに旨くなる！！

時間を味方に付けた料理なぞ、そうそうお目にかかれるもんじゃないですよ！！

メインは牛のシンシンのローストマデラソース、秋トリュフたっぷりで！　シンシンは漢字で書けば『芯々』であり、腿肉の芯の部分のことのよう。腿肉なのでそれほどサシは入らず、比較的噛み応えのある部位だ。

肉を頬張ると、トリュフの香りとともに、バターなどのためか、こってりしたマデラソースの風味、甘みが広がる。

ちょっとしたカレー風味のようなものが感じられたのも、面白い。何と言うか、駄菓子っぽい風味とも…

ソースの存在感が強烈なため、肉自体のクオリティや旨味うんぬんと言うよりは、ソースを味わう一品なのかな、とも思った。

ドルチェは福岡産！マスカルポーネチーズのオレンジ風味ハチミツがけと、パンナコッタ。

まず、国産のマスカルポーネチーズというところからして驚き。口に含むと、その滑らかさ、味わいのクリアさにまた驚く。大まかな方向性としてはクリームチーズに似かよるが、滑らかさ、味わいの清らかさが、普段口にするようなクリームチーズとは全然違う。

パンナコッタは、佇まいからして美しい笑赤ちゃんのお尻のようなぷるぷる感、瑞々しさを予感させる！

実際、口に含むと、ものすごい滑らかさとともに、スーっと溶けていくような感覚が得られる。物質として『半固体』とでも言おうか笑官能的な口当たりとすら言える。

スイーツを食べてエロスを感じたことなんて、ついぞ無かったですよ！笑

食後のデサートワインまで、堪能！　たしか、モスカート・ダスティを使った物であったと思うが、失念。

食べ終えて、、、素晴らしい！の一言。

緻密な計算、卓越した技術、独創的なアイデアが相まって、旨いだけではなく、驚きもあった。

このレベルの料理を味わえる店は、なかなか無いですよ！　決して安くはない価格帯の店だが、足を運ぶ価値があるので、なーんか良いことあった時などに、是非とも！

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