見出し画像

思考の整理学 著:外山滋比例古

https://www.amazon.co.jp/dp/B00E5XATVS?tag=note0e2a-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1


読了日:2022.4.29


感想と要約(未知のことを理解する)


この本には思考の整理の方法をいくつかのセンテンスに分けられて述べられている。働く人は仕事に追われ、「やらねければいけない」ことで頭の整理ができていないことはないだろうか、そしてやらなければいけないことがあるのに他方に注意がいってしまう、私はそういった経験がある。
これは情報社会やタスクの多い会社にとっては仕方ないことである。なんとなくモヤモヤしている状態は感じていたが、致し方ないことと折り合いをつけ日常を過ごしていた。しかしこの本にはこのモヤモヤから解放されるヒントがあった。

思考を整理するためには学ぶ意欲が鍵となる。学ぶということは、疑問を持ち、思考し、自ら飛ぶ力をつけることである。そのためには本を読み、必要な情報を集め、そこから不必要な情報は忘れ、整理する。
現代教育は自ら学ぶ力を育てない。そのため、課題に直面したときに何をしてよいか分からなくなる。そうして、思考の整理が出来ず、混乱する。
学ぶことを始めるにはまず、本を読む。いろいろな人に意見に触れる。
すると自分の意見が出てくる。
そしてそれについて考えすぎてはいけない、寝かすこと。
寝かせてみると良し悪しに差がでる。
その際アイデアを口にしてはいけない。
また知識の量は増やせばよいわけでない、忘却し、必要なものを整理すること。
そうして思考を整理し、育てていく。

情報過多な近代社会において、自らの好奇心とは何か。日々の生活の中で「やらなければいけないこと」は不必要な情報ばかりで思考は混乱する。「やりたいこと」に注力すればもっと簡単かもしれない。自分の仕事を少し棚卸ししてみたい気持ちになった。

ーーー

※以下内容


あとがき:
考えるとはどういうことか。思うのとどう違うのか。どこで教わったわけでもないのに、自分なりの型を持っている人が大半で、この型に規制されている。この型を自分で自覚できないのが困難。
自分ではどのような型を持っているかを認識するのには他のひとの型に触れるのが良い。考えることは面倒なことではなく、贅沢な楽しみ。
この本は思考や思考の整理のハウツウを記載したのものではない。それらを簡単に教えることは困難である。少しでも刺激になるとうれしい。

グライダー
P13
人間には、グライダー能力と飛行能力がある。受動的に知識を得るのが全社、自分で物事を発明、発見するのが後者。両者はひとりの人間の中に同居している。グライダー能力をまったくかいていては、基本知識すら習得できない。何も知らないで、独力で学ぼうとすれば、どんな事故になるかわからない。しかし、現実には、グライダー能力が圧倒的で、飛行能力はまるでなし、という”優秀”な人間がたくさんいることもたしかで、しかもそういう人も”翔べる”という評価を受けている。

P14
植物は地上に見えている部分と地下に隠れた根とは形もほぼ同型でシンメトリーをなしているという。花が咲くのは地下のおおきな組織があるからこそだ。知識も人間という知識の花を咲かせた花である。美しいからといって花だけ切り取って花瓶にさしていてもすぐに散ってしまう。花が自分のものになっていないのはこれをみてもわかる。

P23
『朝飯前』とは辞書を引くと「朝食よりも前にできるほど簡単なことだ」とあるが、朝の食事の前にするために、本来は消して簡単でもないことが、ささっとできてしまい、いかにも簡単そうに見える。

P27
ものを考えるのに、時間を選ぶことはないと思っている人が少なくないけども、ものを食べたあとと体が疲れている時はよろしくないのははっきりしている

P31
卒業論文を書く時に、「私はなにを書けばよいか」と頭を悩ませる学生はたくさんいる。文学研究ならばまず作品を読む。評価や批評から入っていくと、他人の先入観にとらわれてものを見るようになる。読んでいくと感心するとこと、違和感を抱くところ、わからない部分が出てくる。これを書き抜く。繰り返し心打たれるところがあればそれは重要である。
こういう部分が素材である。これにちょっとしたアイディア、ヒントがほしい。読書、テレビ、新聞どこにどう面白いアイディアが潜んでいるかしれない。アルコーリでいうと酵素素。アルコールを変化させるきっかけになるものを加える必要がある。これは素材と同類ではなく、異質なところからもってくる必要がある。
その後すぐには発酵しない。しばらく寝かせてあげる必要がある。頭のなかで醸造の時間を設ける。「煮ている鍋は煮えない」。

P36
英語の成句に「一晩寝て考える(sleep over)」がある。朝になって浮かぶ考えがすぐれていることを、多くのひとが知っている。

P38
そのためには種がいる。ぼんやりしていては何も生まれない。考え事があるから着想が出てくる。

どうして「一晩寝て」からいい考えが浮かぶのか、よくわからない。「見つめる鍋は煮えねい」ということわざがあるが、早く煮えないか、早く煮えないか、と絶えず鍋の蓋をとっていてはいつまでたっても煮えない。あまり注意しすぎては、かえって、結果がよろしくない。しばらく放っておくことが必要。

P40
思考の整理法として寝かせるこほど大切なものはない。

カクテル
P 42
アメリカの女優作家ウィラキャザーが「ひとりでは多すぎる。ひとりではすべてをうばってしまう」ということを書いている。ここの「ひとり」とは恋人のことで、相手がひとりしかいないと、他が見えなくなって、すべての秩序を崩してしまうというのである。
着想、思想も同じことで「ひとつだけでは、多すぎる。ひとつではすべてをうばってしまう。」
いくつかの筋とそれぞれにかかわりを持って生きてこそ、やがて網がしぼられ、ライフワークのような収穫期を迎えることができる。

P45
ものを考え、新しい思考を生み出す第一の条件は、あくまで独創である。ただそれを振り回していては説得力はない。A,B,C,DのうちBの意見が近いからといってXBをつくってはいけない。我田引水。AもCもDもそれぞれ適度に参照しながら、新しい調和を考える。これにより独創は太い幹になる。

エディターシップ
P49
「全体は総和にあらず」という言葉を思い出す。独立していた表現がより大きな全体の一部となると性格が変わる。見え方が違ってくる。前後にどういうものが並んでいるかによっても感じが大きくかわる。上手に編集すれば、部分の総和よりはるかにおもしろい全体の効果が出るし、各部分もそれぞれ単独の表現だった時に比べて見栄えがする。

P51
「知のエディターシップ」言い換えると「頭の中のカクテルにをつくる」には自分自身がどれくらい独創的であるかは問題ない。もっている知識をいかに組み合わせで、どういう順序でならべるかが緊要時である。

P53
ありきたりのもの同士を結び合わせても、新しいものになりにくい。一見とうてい一緒にできないような異質な考えを結合させると、奇想天外な考えになることがある。

触媒
P54
詩の想像に際して、起こるのは、酸素と二酸化硫黄とのあるところへ、プラチナのフィラメントを入れた時に起こる化学反応に似ている。
どこにアナロジーがあるかというと触媒材であるプラチナが、化合の前後で、まったく増減、変化がないというのが詩人の個性のはたす役割に通じるものがある。
詩人のエリオットは詩に自分を出してはいけないとした。酵素と二酸化硫黄を一緒にしただけでは化合は起こらない。そこへプラチナをいれると化合が起こる。プラチナは完全に中立で、化合に立ち合い、化合をおこしただけ。その個性が立ち会わなければ決して化合しないようなものを、化合させるところで個性的でありうる。

P57
ものを考えるにあたって、あまり緊張しすぎではまずい。何が何でもと焦るのは懸命ではない。むしろ心をゆったりと自由にさせる。その方が面白い考えを生まれやすい。没個性的なのがよい。

セレンディピティ
P66
セイロンの三王子」はよくものをなくして、さがしものをするのだが、ねらうものはいっこうに探し出さないのにまったく良きしていないものを掘り出す名人。
目的としていなかった副次的に得られる研究結果のこと

P68
学生なら明日が試験で、さあ勉強しなければという時になんでもない本に手が伸び、読み始めてたら思いのほか面白いという経験は一度はあるだろう。この本は普段見向きもしない難しい哲学書だったりする、この時に新しい感心の芽が出る場合もある。これがセレンディピティである。

情報のメタ化
P75
社説は第一次情報のニュースを基礎に、整理を加えたもので、メタ・ニュースつまり第二次情報である。
第一次情報を第二次情報に変える方法として、ダイジェスト、要約がある。細部を省いて、要点をまとめる。これは昇華というより圧縮というべきかもしれないが、すでに情報となっているものに、さらに人為を加えるという点では、第二次情報である。

手帖とノート
P98
鞍上(馬の上、今で言うと移動時間)、枕上(ちんじょう)、厠上(しじょう)に限って、考えあぐねていたことについての、良いヒントが閃く。
その場でメモする癖をつけないとアイディアを逃してしまう。手の届くところにメモを置いておく。

整理
P111
これまでの教育では、人間の頭脳を、倉庫のようなものだとみてきた。知識をどんどん蓄積する。倉庫が大きければ大きいほどよい。中にたくさんのものが詰まっているほど良い。倉庫としての頭にとって忘却は敵。博識は学問のある証拠である。こういう人間頭脳にとってのは敵はコンピューターであり、そこで重要視されてきたのが創造的人間である。倉庫の役割に加えて、新しいものを作り出す工場でなければいけない。
工場にやたらものが入っていたら作業効率が悪い。余計なものを処分して広々としたスペースを取る必要がある。しかしすべては捨てては仕事にならない、整理が大事である。倉庫の整理は順序よく並べるとこ、脳内の工場の整理は忘却である。人間の頭を倉庫としてみれば、危険視される忘却だが、工場として能率良くしようとすればどんどん忘れなければいけない。

P113
例えば、何か突発の事故が起きると、その渦中の人はいろんなことが一時に殺到する。混乱する、茫然自失、どうしていいかわからなくなる。忙しいと頭が回らなくなる。がらくたいっぱいの倉庫である。
平常の生活で頭はいそがしくしてはいけない。人間は自然に頭の中を整理して、忙しくならないようになっている。

P115
頭をよく働かせるためには”忘れること”が極めて大切である。

忘却の様々
P117
忘却には焼け酒以外に、机を離れて、お茶を飲みに出ても良い。場所を変えると気分も変わる。転地での飲み物を英語でリフレッシュメンツという。気分を爽やかにする、生き返った気分にするという動詞に「軽い食事、茶菓」という名詞を加えたものがリフレッシュメンツである。

P118
それとは別に何か他のことをすると忘れられる。見つめる鍋は煮えない。忘れる暇もないほどひとつにこだわっているとかえってできるものもできなくなる。
忘れる時にも他のことをすれば良い。一つの仕事をしたら、すぐそのあとまったく別のことをする。それをしばらくしたらまた新しい問題にかかる。長く同じことをしていると疲労が蓄積する。能率が悪くなる。

P120
講演を聞いてノートに記録したという安心感があると、忘れてもいいと思うのか案外きれに忘れてしまう。本来忘れるはずのないことまで忘れる。ぼんやり聞いていると大部分は忘れるが、ほんとに興味のあることは忘れない。人間は文字による記録を覚えて忘れることが上手くなった分、頭もよくなったはずである。

P124
新しい文学作品について、作者の手を離れたばかりの作品は生木にあたる。それは文学史という家を作るにはまだ新しすぎる。大工は生木で家を立てない、乾燥するとゆがむからである。”時の試練”を経させて風をあて、乾燥させる必要がある。

P126
一時の思いつきはいかにも素晴らしい、しかしれそれは生木のアイディアである。早く水分を抜いてやらねば。メモを書く、安心する、安心すれば忘れやすい、しばらくして見返す、こうしていると風化は進む。メモを書き、おもしろくなったものをノートに書き、こうして変わらないものを見つけていく。

すてる
P128
知識は多ければ多いほど良い。いくら学んでも、無限と言えるほどの未知が残っている。ベーコンは「知識それ自体に力がある」というけれ現代においては力になりえない、知識の量が増大していっていの限度を越すと飽和状態に達する。あとはいくら増やそうとしても流失してしまう。そうして問題に対する好奇心がうすれてきて、知識欲も低下する。

P129
「収穫逓減の法則」とは農作物を作る時資本と労力の増加につれ生産力は上がる限界に達すると生産が伸びなくなる現象を支配すること。
似たことは知識の習得でも言え、はじめ勉強すればするほど知識の量も増大して能率が上がるがかなり精通してくると壁にぶつかる。新しく学ぶべきことがなくなってくる。なによち、新鮮な好奇心が失われる。

P130
知識がはじめのうちこそ、益々弁ず、飽和状態に達したら、逆に削ぎ落とし精選の原理を発動させなければいけない。つまり整理が必要。はじめはプラスに作用した原理がある点から逆効果になる。それに気がつかない人は失敗する。
折り返し地点以後は、知識を増やすだけでなく、不要なものをどんどん捨てる。
本はいつか必要になるかもしれないと思う人もいるが、本が溢れてくるとパニック状態に落ちい、よく考えもしないで手当たりしだいに整理する。こうならないために日頃からひまにまかせてゆっくりする。忙しい人は整理に適していない。整理とはその人の持っている感心興味価値観によって、ふるいにかける作業にほかならない。価値観のものさしがはっきりしないで整理をすれば、大切なものを捨て、どうてもいいものを残す愚を繰り返す。
すてるにはその人間の個性による再吟味が必要である。

P133
本をたくさん読んでそれだけの人もいるが、それだけの人が多いのは自分に責任において、本当におもしろいものと一時的の興味との区分けをする労を惜しむからである。在庫の知識を再点検して、少しずつ慎重に臨時的なものを捨てていく。不易の知識のみが残るようになれば、そのときの知識は、それ自体が力になりうる。

とにかく書いてみる
P134
もう少し想を練らなければ書き出すことができないという人がいる、そういう時には「とにかく書いてごらんなさい」と助言する。気軽に書いてみればいい。あまり大論文を書こうと気負わないことである。まだまだかけないと思った時でももう書けると自分に言い聞かす。書き出すと書くことはある、書いているうちに頭の中に道筋が立ってくる。頭の中は立体的な世界になっているらしくあちこちにたくさんのことが自己主張している。書くのは線上である、一時にはひとつの線しか引くことができない。2つのことが存在したとしても同時に2つのことを表現することは不可能で必ずどちらかを先に、他を後にしなければいけない。書く作業は立体的な考えを線状のことばの上にのせることである。とにかく書いてみると、一本の糸を糸口にして、少しずつ解きほぐしいくようになり、だんだん考えていることがはっきりする。道筋がついてくる。一つ一つ順序よく書いていく、順序は重要だが、はじめからそんなことを気にしていてはダメだ。
書き出したらあまり立ち止まらないで、どんどん先を急ぐ。細かい表現状のことなどしていると勢いを失う、全速力の自転車は多少の障害では転ばないが、ノロノロ運転の自転車は石ころ一つでも横転する。
速度がおおきいほどジャイロスコープの方向性はしっかりする

テーマと題名
P141
修飾語を多くつけると、表現は弱くなる傾向を持つ。「花」だけでいいところに「赤い花」とすると含蓄が小さくなる。「燃えるような真っ巻花」とするとさらに限定された花しか伝えられない。修飾は厳密に伝えられる可能性もあるが、不用意につかうと伝達性をそこかないかねない。おとぎばなしに形容詞はない。

P148
自分の考えに自信をもつだけでは不充分である。他のひとの考えには肯定的な姿勢をとるようにする。全面的に否定すれば、やられた方は立ち上がる元気もなくなる。ピグマリオン効果である。

しゃべる
P155
新しいアイデアを人に吹聴してはいけない。ちょっといいことを思いついたと相談するのは危険である。話してしまうと頭の内圧が下がる。溜飲を下げたような感覚になる。考え続ける意欲を失う。文章を書いてまとめる気力もなくなる。しゃべるという活動表現で満足してしまう表現に向かっての内圧を高めなくてはならない。

口八丁手八丁になる、過去形の動詞でものを言わない、同じ専攻の人と離さない。「何々であろうか」と話すと創造的になれる。同じ専攻の人と話すと専門的になり、話が小さくなる。

垣根を越えて
P166
インブリーディングとは近親交配のこと。近親結婚は遺伝子上問題を起こす。桃太郎は外から優生学上の知識を具体着手に示したに過ぎない。むかしの人がインブリーディングの害にいかに深くむしばまれていたかの証拠である。生物学的によくないのであれば、知的な分野でも良いはずがない。
企業などが同族で占められると弱体化しやすい

P175
三上を唱えた欧陽修は「三多」ということばも残している。「看多=多くの本を読むこと」「做多さた=多く分を作ること」「商量多=多く工夫し、推敲すること」で、文章上達の秘訣三箇条である。これを思考の整理の方法としてみると、まず本を読んで、情報を集め、書いてみる。たくさん書いてみる。そして吟味して批判を加える。こうすることで、知識・思考は鈍化されるのである。文章が上達するだけでなく、一般に考えをまとめるプロセスを考えてみてもおもしろい。

ことわざの世界
P187
”もうはまだなり、まだはもうなり”

第一次的現実
P192
現実はふたつある。物理的世界を第一次的現実と呼び、知的活動により頭の中にできた現実世界は第二次的現実である。第二次現実は観念上の世界であるが、知的活動のためにいつしかしっかり現実感を帯びるようになる。第一次現実はリアルであり、知的学問に深く関わった人間は第一次現実を否定して、第二次的現実の中のみに生きようとする。第一次的現実を認識にするためにはそれを超越した第二次的現実の立場が必要である。
しかし今日テレビは誕生し、生々しい第二次的現実が第一次的現実であるかのような錯覚が誕生し、第二次的現実中心に生きられるようになってきた。

P194
従来ものを考えるといえば第二次的思考から生まれた。先人の業績や対話から新しい思考が生まれる。しかし思考は第一次的現実、素朴な意味で生きる汗の中からうまれてもおかしくないが、現代人がこの思考に感心を示さなくなったのは知の階級制度が確率してしまっているように思われているからである。働くものにも思考、思索、知識の想像がなくてはならない。

P195
第一次的思考に基づく思考、知的活動に注目する必要がある。サラリーマンの思考は第一次的思考に根を下ろし、学生の思考は第二次的現実を土壌に咲く花である。生活に根差したことを考えられていない。そういう学生は社会に出てから知的ではなく、俗物と化す。


語句


茫然自失:あっけにとられて、我を忘れてしまうこと。
ジャイロスコープ:物体の向きや角速度を検出する計測器。 重心が中心にある円板状のこまを、互いに直交する三つの軸の周りに回転する金属環の内側に支え、こまが空間を自由に回転できるようにしたもの。
散文的:平凡で面白みがないこと。
没個性:個性が無い、個性が薄い、などという意味の表現。
精選:細かに注意して特によいものを選ぶこと。
駄賃:使いなどの労力に対して与える礼
緊要時:非常に重要なこと。差し迫って必要なこと
訓詁:古いことばの意味を解釈すること。
我田引水:物事を、自分の利益になるように引きつけて言ったりしたりすること。
調和折衷:両方のよいところをとってほどよく調和させること
アナロジー:ある事柄をもとに他の事柄をおしはかって考えること。 特に、論理学で、物事の間の特定の点での類似性から、他の点での類似性を推論すること。 類推
セレンディピティ:偶然の産物
コンテクスト:一般的に文脈と訳されることが多い。文脈により「脈絡」、「状況」、「前後関係」、「背景」など
博覧強記:広範囲にわたって書物を読み、読んだ事柄を後までしっかり覚えていること。
生き字引:その人に問いさえすれば分かるというように、広くよく物事を知っている人。
逍遥しょうよう:あちこちをぶらぶら歩くこと。散歩。そぞろ歩き。
ヘミングウェイ:代表作は『日はまた昇る』『武器よさらば』『老人と海』など。ノーベル文学賞を受賞したアーネスト・ヘミングウェイ(1899~1961)
パラグラフ:段落
チャプター:書物・論文などの章。
センテンス:句点によって区切られた言葉
裨益:ある事の助け・補いとなり、利益となること。役に立つこと。「教育に―するところ大である」
溜飲:不平・不満・恨みなど、胸のつかえがおりて、気が晴れる。「試合に勝って―・った」[補説]「溜飲が晴れる」は誤り。→溜飲を下げる[補説]
口八丁手八丁:しゃべることもすることも、人一倍達者なこと。
インブリーディング:近親交配
ブレインストーミング:複数人で行う会議手法。 活用によって、会議の参加者が、それぞれ自由にアイデアを提供したり参加者同士で刺激を与えあったりできるため、クリエイティブな発想を促る。
主情的:理性や意志よりも、感情や情緒などを中心とすること。 「 主情 的なものの見方」⇔主意/主知。
常住座臥じょうじゅうざが:日常、座っているときでも寝ているときでも、いつも。ふだんの生活で。四六時中。
逓伝ていでん:順々に伝え送ること。ま
散発的:物事が連続・集中せず、間をおいて起こるさま。 時々起こるさま。
タンジェント:触れること、扱うことを表す。contact, taste, taxなどの由来。
望外:望んでいた以上によい結果であること。また、そのさま。思いのほか。「―な(の)出世」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?