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高知県北川村を踏破<日本全市町村踏破(制覇)>

10月31日、四国四県最後の未踏市町村となった二村を踏破すべく、高知県南東部、室戸岬方面へ向かう。太平洋に沿う国道55号をひた走り、奈半利町から国道493号に入って北上。

最初の目的地は安芸郡北川村。三方を海に囲まれた室戸岬近くにあって、全く海に接していないという、内陸の村だ。こういう自治体は未踏になりやすい。

北川村と言えば、中岡慎太郎。同じく土佐の坂本龍馬と共に、薩長同盟を実現した、維新志士である。慎太郎は、ここ北川郷の大庄屋の息子として生まれた。

中岡慎太郎館という、立派な資料館も建っている。

ただし、この日は火曜日で、休館日だった。そのため、そこそこな広さの駐車場もガランとしており、周囲もひっそりとしていた。

中岡慎太郎館の近くに立つ慎太郎像。奈半利川沿いの谷を望む高台に立っている。

像の向こうの谷の眺め。奈半利川に架かる大きな橋は、地域高規格道路の北川奈半利道路。無料の高速道路みたいなもので、将来的には徳島市から高知市につながる、四国南東部を貫く道路となる。明治維新から百五十年経ったとは言え、北川村に高速道路が通るなど、慎太郎も驚きだろう。手前には、名産のゆずが実を付けている。

中岡慎太郎館前から、山に向かって細い道が伸びている。これは、若き日の慎太郎が、藩校へ向かう為に通った道だ。

その隣、階段を登ったところには、中岡慎太郎記念公園があり、地元青年団が昭和初期に建てた記念碑がある。慎太郎が創立した陸援隊の幹部で、慎太郎が坂本龍馬と共に暗殺された後には隊長となった田中光顕が、ここで慎太郎を称える祭文を読み上げた。

石碑の後ろには、慎太郎の事績を彫った御影石が並んでいる。

中岡慎太郎館から少し谷へ下ったところには、中岡慎太郎の復元生家が建っている。

こちらの生家も、中岡慎太郎館の休館日は、中には入れない。が、玄関前に案内放送のボタンがあったので、それを押して聞いていると、近くで清掃をしていた係員の人がやって来て、生家の鍵を開けて中を見学させてくれた。

生家の近くでは、秋も終わりだというのに、八重桜が狂い咲きしていた。

高知県全34市町村のうち、33市町村踏破。四国四県の残り未踏市町村も、いよいよあと一つ。達成率97%。

サポート頂けると、全市町村踏破の旅行資金になります!また、旅先のどこかの神社で、サポート頂いた方に幸多からんことをお祈り致します!