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天国に一番近いかもしれない銭湯

どうも万物のあらゆるものに感謝の気持ちを綴る鈴木です。

今回は私こと鈴木が銭湯で天に召されそうになったという
一体誰得なんだっていうお話をお届けしたいと思う。


先日、大学時代の友人からサウナに行こうというお誘いがあった。
友人の名はユジン。
なんか韻を踏んでしまっているがユジンは僕にサウナの
世界を教えてくれたサウナ師匠でもある。
ちなみにユジンはあだ名で普通に日本男児である。

前日にユジンとどこの施設に行くか話し合い悩んだ末、
僕たちは以前から気になっていた東京都台東区にある
『湯どんぶり栄湯』さんという銭湯に行く事を決めた。

湯どんぶりって名前が何だかとても可愛い。
ただ、こちらの湯どんぶり栄湯さんは
お店の名前が可愛いというだけではく、
サウナー界隈ではかなり有名な銭湯なのである。


PM20時頃、
三ノ輪駅という最寄り駅の一つに降りた僕はユジンと合流。
早速、目的地である湯どんぶり栄湯を目指して歩いた。

この季節の夜の時間は冷える。
時折、体をぶるぶると震わせながら下町感溢れる夜道を歩くこと約10分、
住宅街の中に湯どんぶり栄湯さんを発見。

何だか温かみのある外観に
「ええやん・・・」と心の中で呟き、
お金を支払い靴のキーを番頭さんに預けた。

振り返った先の冷蔵用のガラスケースの中に、
瓶のコーラがあってテンションが上がる。
瓶のコーラってペットボトルのコーラより何故かうまく感じるよね。

そして脱衣場へ。
うん広い。脱衣所が広い。そして綺麗。この時点でかなり好印象。
サウナーは広い脱衣所を好む(鈴木調べ)

すっぽんぽんの生まれたての姿になった僕とユジンは浴室へ。

お~いかにも銭湯という光景。
洗体を済ませ、まずは一番近くにあった『超高濃度炭酸泉』へ。
頭に『超』がつく炭酸泉は初めてだ。


あったけえええええええぇぇぇぇ!!!!!


道中冷えきった体に38~39度くらいの炭酸泉が体全体を優しく包み込む。
38~39度ではあるが炭酸泉なので、
優しくじんわり、じんわりと体を温めてくれて、
5分も入ればもう体はポッカポカである。
隣のおじいちゃんも気持ちよさそうな、
いい顔をして湯に浸かっていらっしゃる。
こういう顔→(´ー`)


超高濃度炭酸泉で良い湯通しができたので次はサウナへ。

サウナ室に入った瞬間このサウナ室の良さを実感。
高温度に高湿度。温度と湿度のバランスも絶妙。
素晴らしいセッティングだ。
これは気持ちいい汗がかけるやつ。

しかもオートロウリュにオート熱波まであるじゃないか。

説明しよう、
オートロウリュとは
あっつあっつに熱されたサウナストーンの
上部から一定のタイミングで自動で水が降り注ぎ熱い蒸気を発生させ、
熱いサウナ室をさらに熱くする神々の遊びで、

オート熱波とは
オートで吹く暴風により前述で発生した蒸気を
サウナ室全体に攪拌(かくはん)させ、
熱くなったサウナ室からさらなる灼熱地獄へと導く神々の遊びである。

熱さで限界を迎えた僕はユジンより先に
サウナ室を出て一足先に水風呂へ。

「あっ・・・」


思わず変な声が出た。
やだ、なにこれやばい。

ここの水風呂は『美泡水風呂』といい、
ふわっふわのほんとにふわっふわの細かな泡が体全体を優しく包み込み、
温度もちょうどいい冷たさで水質もすこぶる良い。

ちなみに僕の隣の見知らぬ紳士も変な声を出していた。
そして後から水風呂に入ってきたユジンも変な声を出していた。

正直今まで入ってきたどの施設の水風呂よりも気持ちい水風呂だった。
これは病みつきになりそう。

そして外気浴。
外気浴とはサウナ ⇒ 水風呂の後に位置する休憩であり、
いわばメインディッシュである。
何をするかというと椅子に座ってぼーっとするだけ。
ただこれだけである。

湯どんぶり栄湯さんの外気浴は露天風呂ゾーンにあり、
冬の冷たい外気のおかげか、
露天風呂の湯気がいい感じに露天に立ち込んでおり、
まるで温泉地にでも来たかのような雰囲気になっていた。

椅子に座り何も考えずぼっーとしていると、
日常で脳や体に溜まったイライラ、もやもや、不安、嫉妬、傲り、焦り
などなど悪いものが徐々に消えていき、
体はすごくリラックスしているのに、
脳はどんどんクリアになっていく。
所謂『ととのう』という状態なる。

ととのうとは、
人によっては頭がぐわんぐわんするのが気持ちいいとか、
宇宙と一体になる感覚が気持ちいいなどなど人それぞれらしい。

僕の場合は体はすごくリラックスしているのに頭はすごくクリア
になっている感覚が
ととのうという状態である。


はー気持ちえええええええ・・・



しかしさすが冬の外気浴。
さすがに体が冷える。
鳥肌も立ってて冷えっ冷えだ。

目の前にはナノファインバブルという露天風呂。
見た目的には白い入浴剤が入っているかのような真っ白な露天風呂である。
実際は入浴剤は入っておらず、
毛穴の奥の汚れも落とせるくらいのレベルのものすごく小さい泡が、
お湯の中で発生しまくっていて白く見えるらしい。

この真っ白いお風呂に、
完全に冷え切った体をゆっくり肩まで浸けて・・・


「あっ・・・ああぁーーーーーー・・・・・・・・・・・・」


鈴木、無事昇天。
完全に冷え切った体に真っ白な温かい温泉が全身を包み込む。
真っ白なお湯と、無数に立ち込める白い湯気で視界はホワイトアウト、
そして天井からは温かみのある優しいライト…
それはもう天国といっても差し支えなかった。昇天する時って多分こんな感じなんだろうな。

昇天しかけた鈴木はどうにか意識を取り戻し、ぼやけた視界につぼ湯が2つある事を確認。
つぼ湯大好き芸人の鈴木はつぼ湯にもIN。

つぼ湯に入りながらふと壁の方を見るとそこには看板のようなものがあり、

「この施設の全ての浴槽は天然温泉を使用しており、
その天然温泉は美肌の湯と呼ばれるもので、
化粧水と同じ成分でできていて肌がつるっつるになるで!」

みたいな内容が書かれていた。

言われて見ればこのつぼ湯もとろっとろなまろやかな感じがするし、
水風呂の水質がすこぶる良く感じたのも納得がいった。(翌日に筋トレをしていた際に鈴木は自分の足にたまたま触れた時、
すべすべになっている事にびっくりした、美肌の湯すげえや)

つぼ湯以外にも薬湯などなど他にも様々なお風呂もあり、
サウナ、水風呂、お風呂全てにおいてとにかくレベルが高く、
全国でもこんなにレベルの高い銭湯ってそうそうないのではないかと思う。

この後、僕とユジンはサウナ→水風呂→外気浴→温泉→昇天
というサイクルを3セットこなし帰り道に再訪を誓った。


ふと見上げるとお月様。
夜空に浮かぶ月がちょっとサウナ室の中の温度計に見えた。
今夜はぐっすり眠れそうた。


サウナの世界を教えてくれたユジン、
こんなにも素晴らしい銭湯を日々管理されている従業員さん、オーナーさん
お店を今まで支えてきた常連さん他のお客さん、湯どんぶり栄湯さんに関わる全ての方々に感謝を。

ありがとう。













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