シワルキ・イナガ

日々思うこと、それから自作の小説も公開していきます。 どうぞ、ごゆっくりお読みください。

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最近の記事

2024北海道西部旅行記その4

4日目:室蘭~函館~湯の川温泉  起床後、午前8時ごろ東室蘭駅へ。  この東室蘭駅、アパホテルがあったから宿泊に選んだだけの場所だったが、白老や登別、それから洞爺湖に観光に行くための拠点として非常に有用だと思う。特急の「北斗」や「すずらん」も止まるから、ここに宿を取っておけば朝ごちゃごちゃする必要がない。ビジホが多いのもそれが理由なんだろう。  駅に着いて、忘れずに切符を受け取る。どうも北海道で特急に乗るときは物理的な切符が必要のようだ。えきねっとで特急を予約するときにもい

    • 2024北海道西部旅行記その3

      3日目:室蘭〜登別〜室蘭  朝起きて、ホテルを出発したのは8時半を過ぎてからだった。  もっと早く出ようと思えば出られたが、今日は登別に行くだけだという油断もあって出るのが遅れた。まあ9日間の旅程だ、時折だらけることも必要だろう。  たまに、旅行先のホテルでずっとのんびりしていたいと思うことがある。しかしせっかく来たんだからと身を起こし、いつも予定を詰め込んで行動している。出先でもマイペースに行動できるのが一人旅の良さだし、それができるほうが熟練者という感じもするが、貧乏性

      • 2024北海道西部旅行記その2

        2日目:太平洋上〜苫小牧〜白老〜室蘭  夜中、何度か目が覚めてしまった。  船が揺れているせいなのか、それとも床が硬いせいなのかよく分からないが、1時、3時、5時といった間隔で2時間おきに起きては寝返りを打ち、また寝るを繰り返していた気がする。ちょっとあれだな、熟睡するには個室のほうが自分には向いているのかもしれない。  朝7時半ごろになって船内放送が流れた。朝食の時間だ。のろのろと起きてレストランへ向かう。昨日夜の残り物でも出るのかと思っていたらメニューは全然違った。そし

        • 2024北海道西部旅行記その1

           現在、この文章は太平洋上で書いている。  無職の期間を利用して決めた北海道への旅は、思いもよらぬほど長いものとなった。  まず茨城県の大洗からフェリーに乗って北海道の苫小牧へ。そこから登別で2日、函館で2日、札幌・定山渓で3日。船の移動を含めると、8泊9日という長旅となる。  思い立ったきっかけは、自分の誕生日をどう迎えるかということだった。もう40を超えた独身男の誕生日など誰も祝ってはくれない。ならば自分だけで突拍子もないことをして迎えてやろうという思いがあった。それで思

        2024北海道西部旅行記その4

          無職日記その5

           当方40代独身男性、仕事を辞めて2か月経過。  現在の心境を書いていく。 1:さすがに焦りが出てきた  正直、仕事を辞めたらもっと解放感にあふれた生活が送れるものだと思っていた。  しかし実際は先々の不安が重くのしかかったままだ。有休の消化期間が終わってから、その思いはさらに強くなった。  これまでの2か月間でやったことといえば、旅行とゲームぐらいだ。しかしある程度それを楽しんでしまうと、どこか虚しさのようなものがふと頭をよぎるようになった。なんというか、忙しい合間にや

          無職日記その4

           仕事を辞めて2か月が経過した。  現在の心境、今後の展望などを書いていく。 1:相変わらず時間の進みが遅い  「その2」ぐらいで時間の進みが遅くなったという話を書いた気がするが、変わらず時間はゆっくり進んでいる。  恐らく仕事をしていたときの感覚なら、今はもう7月中旬ぐらいになっていただろう。それがまだ6月にもなっていない。これは幸福なことなのだと捉えて、ひとまずこのゆったりとした時間を使って今後の生き方を模索していこうと思う。  しかし、つくづく急かされて生きてきたよ

          無職日記その4

          2024石川・福井旅行記その4

          4日目:福井~大聖寺~金沢~上野  福井駅近くの民宿で目覚めた。今日は最終日だ。  ありがたいことに、その民宿では朝食も用意してくれた。トーストにサラダ、スープと豪勢なものだ。素泊まりで予約したのにこの待遇は破格だと思う。そういえば廊下の壁に宿泊客たちの手紙がいくつも並べられていた。人気のある宿なんだろう。  朝食のあと民宿の主人に車で福井駅まで送ってもらい、電車に乗った。ハピラインふくいという名称の路線だ。2024年3月16日開業とあったので、最近できたばかりのようだ。や

          2024石川・福井旅行記その4

          2024石川・福井旅行記その3

          3日目:芦原~福井~勝山~福井  芦原温泉のホテルで目覚め、そこから福井駅へ。  本日の予定は、まず恐竜博物館に行き、越前大仏、そして平泉寺白山神社と回る。曹洞宗の大本山である永平寺にも行けたらと思っていたが、恐らく勝山周辺で今日は終わりだろうと思い断念した。  あわら湯のまち駅からは、えちぜん鉄道が通っている。えちぜん鉄道は大きく分けて2つの路線があり、まずは三国芦原線に乗って福井駅まで向かい、そこから今度は勝山永平寺線に乗って勝山まで向かうことにした。  ちなみに終点の

          2024石川・福井旅行記その3

          2024石川・福井旅行記その2

          2日目:片山津~山代~山中~芦原  片山津温泉の民宿で目覚めた。ぐっすり寝られた気がする。  この日は朝から忙しかった。というのもどこかでコインランドリーに寄りたかったからだ。車を持たないバックパッカーである私は荷物を最低限にする必要があり、着替えなども多くは持っていない。2日なんとかやりくりできるだけの量を持ち、使った服をランドリーで洗濯・乾燥させ、また着るつもりだった。  なので今日の予定一発目は洗濯だ。調べておいた近くのランドリーに洗濯物を持って向かう。  朝の片山津

          2024石川・福井旅行記その2

          2024石川・福井旅行記その1

           先日、石川県と福井県を旅行してきた。  日程は3泊4日。一人旅で日をまたぐこと自体初めてのことだったのに、いきなり長すぎないかとは思ったが、思いのほかスムーズにいったし非常に楽しかった。旅の途中、もう1日延ばそうか悩んだぐらいだ。  しかし反省点も多々ある。忘れないうちに、そして次への糧とするために、ツッコミしながら復習しておきたいと思う。 1日目:上野~金沢~片山津  自宅の最寄り駅から上野駅に移動し、そこから北陸新幹線で金沢へ。  金沢に着いてからは市内を走るバスを

          2024石川・福井旅行記その1

          仕事ばかりしてきた40男が味わう無職スローライフの旅

           なんだか出来の悪いラノベみたいなタイトルになったが、酔った勢いで書いていく。  当方無職、退職金と貯金を切り崩して生きている社会不適合者だ。真っ当なサラリーマンに戻る気は今のところない。もういろいろ疲れてしまってフルタイムの働き手を卒業したい。このまま仕事ばかりの人生を送っていると、本当にただそれだけをこなす機械のような人間になってしまいそうだからだ。   で、そんな自分が離職後、なんとか人間らしさを取り戻そうと旅など始めている。  旅はいい、ガンガン脳が刺激される感じがす

          仕事ばかりしてきた40男が味わう無職スローライフの旅

          無職日記その3

           退職して2週間ほど。今感じていることを書いていく。 1:「ちょっとしたこと」が楽にできるようになった  歯磨き、風呂、掃除、棚の整理などが、仕事の忙しいときは簡単にできなかった。  それが今は軽く動けるようになった。頭の中で「あ、これやろう」と思ったら行動にすぐ直結できる感じだ。いちいち悩まないというか、それをすることのコストやリスクが頭にちらつくことがない。そうしたいと思ったからそうする、それだけ。  心に悩みを持つ人は部屋が散らかるという話を聞いたことがある。それが

          無職日記その2

           退職して10日ほど。今感じていることを書いていく。 1:時間の使い方に悩む  自分はこれから半年ほどしっかり休むつもりだ。次の職はできればフリーランスで働けるものを希望している。それが無理なら元いた業界に戻る道もある。なんにせよ急いで動く必要が今はない。  だからゆっくりできるはずなのだが、その時間の使い方に悩んでいる。  全くの自由です、自分のために時間を使ってくださいという状態に戸惑いがあるのだ。一応生活リズムだけは整えようと24時までには寝て翌朝6時から7時には起

          無職日記その2

          無職日記その1

           最終出勤日から3日経ったので、とりあえず無職になってみての感想など書いていこうと思う。  なお有休が残っているので正式な退職日はまだだが、もう気持ちのうえでは無職なのでそこは勘弁願いたい。 1:まだ実感がない  真っ先に思ったこと。  見出しのとおり、まだ実感がない。  月曜になったらまた仕事用のメールボックスをのぞいてしまいそうな気がする。18年近く1つの会社に勤めてきたのだから仕方がないのかもしれない。解放感がないというか、まだどこかにしこりが残っているような感じだ

          自分の人生経験の少なさに絶望した話

           人生の中には「決まった枠」があり、その中で生きていられるうちは苦労しないが、そこから外れてしまったとたんに途方に暮れることになる――。  昔『世にも奇妙な物語』という番組で、草彅剛さんが出ていた「13番目の客」という話があった。数ある奇妙な話の中でも特に印象深かったのでうっすらとだが覚えている。確か奇妙な理髪店で働くことを強いられた男が、いつしか周囲に溶け込んだものの、やがて強制的にそこを追い出され、嘆き悲しむ姿がラストシーンだったように思う。  そう、決まった枠の中は心地

          自分の人生経験の少なさに絶望した話

          「楽しいこと」だけ詰め込んでいこう

           4月から晴れて無職になるので、いろいろと動き出している。  まず始めたのは部屋の掃除だ。忙しいときには全く気にもしていなかったが、いろんなところが汚れている。きれいにしたら心もすっきりした。やはり、仕事に毒されているときは何か病んでいたのだろう。部屋の汚れは心の汚れというが、まさしくそのとおりだ。  そして、無駄なものを買いすぎていることにも気づいた。特に服だ。何年も前のシャツやらズボンやらがクローゼットを占拠している。かなり太ってしまったのでもう着れないものすら残してい

          「楽しいこと」だけ詰め込んでいこう