シワルキ・イナガ

日々思うこと、それから自作の小説も公開していきます。 どうぞ、ごゆっくりお読みください。

シワルキ・イナガ

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最近の記事

無職日記その15

 退職して6か月。  現在の心境を書いていく。 1:半年で何が変わったか  これまでも折に触れて思いつくまま書いてきたと思うが、フルタイムで17年続けていた仕事を半年前に辞めた結果、心境や体調がどう変わったかをおさらいしておく。  心境→気楽になった。しかし「黒いもの」がついて回る。  毎日嫌でもやらなきゃいけなかったことをしなくてよくなったのだから、気楽になるのは当然だ。この解放された気持ちを味わうだけでも辞めた価値はある。時間は自由に使えるし、どこに出かけても問題な

    • 無職日記その14

       退職して5か月半。  現在の心境を書いていく。 1:思い出したように掃除を始める  土日は外にあまり出ない。どこに行っても人が多いからだ。  なので大体は家にこもって生活することになるが、ふと思い立って部屋の掃除をやり始めた。  最初に手を付けたのは台所周辺だ。シンク、コンロ、それから冷蔵庫や電子レンジもクリーナーで軽く拭く。最近は専用のウェットティッシュみたいなものがたくさんあるので便利だ。いちいち雑巾を絞ったり干す必要もない。  続いて風呂場を掃除した。足元のタイル

      • 無職日記その13

         退職して5か月半。  現在の心境を書いていく。 1:みんなサボろうぜ、責任は取れないけど  「人間の心が一番心が折れやすいのは、自分がやっていることの意味や価値がわからなくなったときだ」みたいな言葉をSNSなんかでよく目にするけど、これは全くそのとおりだと思う。  自分も、まさにそうだった。若いころは意気軒昂に「仕事をこなす、乗り越える」という心意気でやっていたものだ。それがいつしか「その日のノルマをただ埋める」という行為にすり替わってしまった。待ち構えている仕事に対

        • 無職日記その12

           退職して5か月。  現在の心境を書いていく。 1:涼しくなってきたので、どこかに行きたい  やっと、まともに外に出られる気候になってきた。  そもそも「暑すぎて危険だから外出するな」ってなんだよ、人間が生きる環境としておかしいだろと日々思っていた。それに去年の時点で史上最も暑い夏だとか言っておきながら、今年あっさり更新しなすったのはどういうことだ。  もはや今後は7月後半~8月いっぱいは、夏とはまた別の季節になってしまうのかもしれない。夏といえば井上陽水の『少年時代』

        無職日記その15

          無職日記その11

           退職して5か月。  現在の心境を書いていく。 1:何もしてない。世界は進む  ここ最近は、あまり建設的なことをやれている気がしない。  動こうとはしている。しかし途中で止まってしまう。過去にも何度か書いたけれど、今の自分は目標を見失ってしまっていて、なおかつ背中を押してくれる人もいない。  会社にいたときは、嫌々ではあったが仕事をしていた。すると、やっているうちにどんどん気分が乗ってくるもので、そうなってしまえば問題なく作業を終えられていたのだ。  つまりはスタートラ

          無職日記その11

          無職日記その10

           会社を辞めて5か月。  現在の心境を書いていく。 1:そろそろ生活に変化が欲しい  この無職日記シリーズも、もう10作目を数えてしまった。  今の生活はというと、午前8時ごろ起き、午前中に小説を書いたり掃除したり、もろもろ金の計算などして過ごしている。そして午後になると、天気が良ければ散歩に出かける。本当はジョギングと言いたいところだが、すっかり運動不足になってしまって足がもたないし、そもそも暑すぎて走る気にもならない。  無職になって自由を手にしても数か月で飽きる。F

          無職日記その10

          無職日記その9

           退職して4か月。  思うことを書いていく。 1:時間がないとできない、時間があってもできない  できればもう会社に属して働くことをしたくないので、自分一人でどうにかなるフリーランスで生きていけないか模索中だ。  今は小説を書き始めている。そして、欲を言えばこれで食っていけたらと思っている。もう40歳を超えて夢物語みたいなことをと言われるかもしれないが、人生の中で無駄に思えるものを削ぎ落として、最後に残った「自分が本当にやりたいこと」というのが創作活動だった。多分このタイ

          無職日記その8

           退職して4か月。  思うことを書いていく。 1:「忌憚のないことを言ってくれる人」の重要性  お盆の期間、1週間ほど実家に帰省している。  田舎で久々に兄と姉に会った。恐らく7~8年は会っていなかったので、かなり久々の再会だ。  自分が退職したことは事前に伝えていたが、顔を合わせれば当然そういう話も出てくる。耳の痛いことも言われるが聞かなくてはいけない。自分について忌憚のない意見を言ってくれる、貴重な存在なのだから。  思えば、前職ではいつの間にか自分の代が最年長みた

          無職日記その7

           退職して4か月。  現在の心境を書いていく。 1:「繰り返しの日々」は時間を浪費する  ここ最近とても暑く、外に出ることすらままならない。  なので、ずっと家にいる。引きこもっていると言ってもいい。  やることはもっぱらゲームや映画・ドラマ鑑賞だ。前職の後輩たちのためにやっていたマニュアル作成も6月で大体終わり、次の人生のために始めたいこともあるのだが、ほぼ娯楽の消費で時間を潰してしまっている。  で、こうなると時間の進みが速い。いつの間にか夜更かしも復活してしまってい

          解呪師・川向ヒナコの大仕事1-1

           遠くで鳥の鳴き声がした。  なんの鳥かは分からないし、姿も見えない。見上げると空はなく、うっそうと茂る森の中を、真鉢勇太は歩いていた。  足元は山道。傾斜もきつい。もう麓から数えて2時間は経過した。  すっかり息が上がっている。勇太は中学のときサッカー部、しかし高校では帰宅部だった。そして大学に入ってからもサークル活動や部活には入っていない。一方的に「助手」という役割を押し付けられているからだ。  助手というからには、主の言うことをなんでも聞かないといけないらしい。雇い主で

          解呪師・川向ヒナコの大仕事1-1

          2024北海道西部旅行記その7

          7日目:札幌~円山公園~北広島~札幌  朝8時ごろ目覚め、南北線すすきの駅から電車を乗り継ぎ円山公園駅へ。  本日は午後からエスコンフィールド北海道へ行く予定がある。ここは施設としては毎日開いていて、試合がない日は21時まで、試合がある日は14時半まで無料開放されている。入るのにチケットが必要なのは、試合がある日の16時ごろからとなる。オールスターなど特別試合の日はまたちょっと違うようだが。  なので試合を見るだけなら16時にスタジアムへ行けばいい。しかしそうなると大勢の入

          2024北海道西部旅行記その7

          2024北海道西部旅行記その6

          6日目:湯の川温泉~函館~札幌  余裕をもって朝早くに起きた。本日は函館から札幌への移動日。特急の乗車時刻は9時ごろだ。  すっかり乗り慣れた路面電車に乗り、今回宿泊したホテルの良さを思い出 しながら函館に移動した。  湯の川温泉にある湯の浜ホテル、とてもいい場所だった。資金に余裕があればまた来たい。ワーケーションがてら1週間ほど連泊してもいいぐらいだ。  まずロケーションがいい。海の近くにあるので部屋にいても波の音が聞こえるし、露天風呂はオーシャンビューだ。今回は2人部屋

          2024北海道西部旅行記その6

          無職日記その6

           退職して3か月。  現在の心境を書いていく。 1:歩もうとするも、なかなか進まず  北陸の石川や福井、そして北海道へ旅行した。それはそれでとても満足できる旅だったが、そのあと自宅に戻ってちょっとゆっくりしようかというモードになると、なかなかそこから抜けられない。まるで足に根が張ったように何日も家にこもってしまう。  仕事をしていたときは「ひたすら仕事をしている自分」が定着していたように思う。そして今は「怠惰な自分」が定着してしまっている。  結局、人間というものはその

          2024北海道西部旅行記その5

          5日目:湯の川温泉~五稜郭~函館競馬場~函館山~湯の川温泉  湯の浜ホテルで目が覚めたのは8時過ぎだった。  前日に夜更かしをしたせいだ。思った以上に作業に集中してしまって寝たのは午前2時ごろだった。ただ今日はそんなに予定が詰まっていない。大した焦りもなく淡々と準備を済ませると、また路面電車に乗った。  函館の路面電車は非常に使い勝手がいい。湯の川から函館市街の端まで通っていて、費用もそれほどかからず、頻繁に来てくれて、なおかつ電子マネーが使える。それに車両の種類がいろいろ

          2024北海道西部旅行記その5

          2024北海道西部旅行記その4

          4日目:室蘭~函館~湯の川温泉  起床後、午前8時ごろ東室蘭駅へ。  この東室蘭駅、アパホテルがあったから宿泊に選んだだけの場所だったが、白老や登別、それから洞爺湖に観光に行くための拠点として非常に有用だと思う。特急の「北斗」や「すずらん」も止まるから、ここに宿を取っておけば朝ごちゃごちゃする必要がない。ビジホが多いのもそれが理由なんだろう。  駅に着いて、忘れずに切符を受け取る。どうも北海道で特急に乗るときは物理的な切符が必要のようだ。えきねっとで特急を予約するときにもい

          2024北海道西部旅行記その4

          2024北海道西部旅行記その3

          3日目:室蘭〜登別〜室蘭  朝起きて、ホテルを出発したのは8時半を過ぎてからだった。  もっと早く出ようと思えば出られたが、今日は登別に行くだけだという油断もあって出るのが遅れた。まあ9日間の旅程だ、時折だらけることも必要だろう。  たまに、旅行先のホテルでずっとのんびりしていたいと思うことがある。しかしせっかく来たんだからと身を起こし、いつも予定を詰め込んで行動している。出先でもマイペースに行動できるのが一人旅の良さだし、それができるほうが熟練者という感じもするが、貧乏性

          2024北海道西部旅行記その3