無職日記その7
退職して4か月。
現在の心境を書いていく。
1:「繰り返しの日々」は時間を浪費する
ここ最近とても暑く、外に出ることすらままならない。
なので、ずっと家にいる。引きこもっていると言ってもいい。
やることはもっぱらゲームや映画・ドラマ鑑賞だ。前職の後輩たちのためにやっていたマニュアル作成も6月で大体終わり、次の人生のために始めたいこともあるのだが、ほぼ娯楽の消費で時間を潰してしまっている。
で、こうなると時間の進みが速い。いつの間にか夜更かしも復活してしまっていて、0時~7時まで睡眠に充てることを目標としていたのに、今や深夜2時に寝て8時ごろ起き、二度寝で9時ごろやっと体を起こすという体たらくだ。
よろしくないなあ、と思いながらもズルズル続けてしまっている。なぜかというと、このリズムがとても楽だからだ。楽ならば続ければいいじゃないかと思うかもしれないが、罪悪感みたいなものがずっと自分の頭に残っていて、ふとしたときにそれが爆発しそうになる。
正直、休むという行為がこんなに難しいとは思わなかった。仕事を辞め無職になり、しばらくは蓄えだけでなんとかなる状態になったので、カラッと晴れた日のように青空の下で自由に生きられるのかと思っていたが、実際はじりじりと貯金が減ることにおびえ、大きな買い物にも踏み切ることもできない。かといって一念発起してバリバリ働く気にもまだなれない。
ただひたすら低空飛行。曇り空の下、低調な頭をなんとか動かして生きる、繰り返しの日々だ。
このままでは延々と「誰かの成果」を消費するだけの人生になってしまう。それではダメなのだ。消費を楽しむことも必要だが、もう人生の後半戦に入ったからには、しっかりと「自分の成果」を出さないといけない。
たった今「~しないといけない」と書いたが、きっとこういう考え方もダメなのだろう。理想は「~したい」になることだ。せっかく雇われの身分から離れられたのだから、もっと楽しまないと。
2:税金の高さに恐れおののく
社会保険から国民保険への切り替え、そして会社のほうでやってくれたであろう地方税支払いなどの変更手続きを受けて、最近続々とそれらの払込票が自宅に届いた。
薄々分かってはいたことだけど、めっちゃ高い。
マジっすか。税だけで年にうん十万も払うとは。会社で働いていたときも明細に書いてあったからその額は知っていたし、「こんなに払うなんて理不尽だな」と思っていたものの、どこか自分事ではないというか、そういうもんだからしょうがないと考えていたところもあった。
ただ自分がそれを直接払う段取りになって初めて、その金額がいかに高いものか切に感じるようになった。
もちろん去年まで働いていたから地方税が高いというのもある。恐らく来年はこれが抑えられるだろう。しかしなあ……。
こりゃ気楽な無職生活なんて夢のまた夢で終わりそうだ。まあ危機感を植え付けてくれているんだと思えば……いや、やっぱ無理だわ。まあ払いますけど。
3:食事がシンプルになって外食が恋しくなった
あまり外に出なくなったので、日々の食事は自炊が基本だ。
そういう生活になると、毎日のメニューが固定されてくる。朝はバナナと牛乳だけになったし、昼はパンにハムとチーズを挟んだものかレトルトのカレー、うどんやそばなど。そして夜はご飯を食べるが、おかずがどんどんシンプルになってきた。スーパーの総菜や冷凍食品とかならまだマシで、おかずなしの卵かけご飯と味噌汁という日もある。
ここまで単調になってしまうと毎日の食の楽しみがなくなる。食べるのは自分だけなので、手の込んだ料理を作る気にもならない。なのでたまに外食をすると、やけにおいしく感じる。
働いていたときは職場の周りにさまざまな飲食店があり、その日の気分によって食べるものを選べた。その環境が今はとてもうらやましい。もちろんそれなりに金を使わないとできないことだったけれども。
しかし今考えてみると、働いていたころは食費にめちゃくちゃ金をかけていたんだなと思う。1食に大体1000円から1500円、日によっては2回も外食というときがあった。仮に1日3000円も使っていたなら、月に22日勤務と考えるとそれだけで6万6000円もかかってしまう計算だ。ただ今は1か月トータルの食費がその半分以下に抑えられている。これはとても良いことだ。
それに職場に出なくなったので、行きつけの店に行くことがなくなったというのも大きい。わざわざ食事のために以前の職場近くに行く気にもならないので、必然的に食費が抑えられている。
でも、たまには豪勢な食事をしたい。できれば旅行も込みでしたいところだけど、暑すぎて外に出る気がしないので涼しくなってからかな。
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