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無職日記その10

 会社を辞めて5か月。
 現在の心境を書いていく。

1:そろそろ生活に変化が欲しい

 この無職日記シリーズも、もう10作目を数えてしまった。
 今の生活はというと、午前8時ごろ起き、午前中に小説を書いたり掃除したり、もろもろ金の計算などして過ごしている。そして午後になると、天気が良ければ散歩に出かける。本当はジョギングと言いたいところだが、すっかり運動不足になってしまって足がもたないし、そもそも暑すぎて走る気にもならない。
 無職になって自由を手にしても数か月で飽きる。FIREとかアーリーリタイアなどを扱ったネットの記事を見ると、よくそんな言葉が躍っている。私にとってこれは本当のことでもあり、嘘でもある。というのも、その日によって微妙に感覚が違うからだ。
 ゲームでも映画でも、何か面白いものを見つけたら、たっぷりの時間を使ってハマり込む。そうしたときは無職をとてもありがたく感じるし、つまらない用事のない日々を非常に尊く感じる。しかしそうした楽しみも終わりの時間というか、中だるみの時間というものが必ずやってきて、ひどいときは虚無感に襲われることもある。もしかしたら、こいつが躁鬱の入り口ってやつなのかもしれない。
 小説の進捗は、相変わらず3歩進んで5歩下がるようなありさまだ。いいアイデアを思いつき、プロットを固めたうえで10から20ページほど勢いで書き進めるものの、そこで詰まる。頭から何度も見返し、今そんなの気にしなくていいだろうという細かい部分を修正してしまう。そして修正の末に全部が気に入らなくなり、白紙に戻してやり直しだ。情けないことに。
 こういうときにパッと思い切って物事を進められる人間をうらやましく思う。なんにしろ今は生活も、自分のやりたいことも、体調や心のバランスも行ったり来たりを繰り返している。
 これがまあ、なかなかに苦しい。きっちりシフトが組まれていたサラリーマン時代はなんと楽だったのかと今さら思う。やりたいことをやる時間を取れないからと仕事を辞めてみたが、いざ自由になってみても、やりたいことをちゃんとやれている自信がない。
 なぜ自信が持てないのか。評価や叱咤をしてくれる相手がいないからだ。完全に世の中から放置された状態で、耳が痛いことも、励ましの言葉も言われない。だからいい加減、この状態から脱しないといけないな。せめてネット上でもいいから、誰かの視線を浴びるようなステージに立たないと人間としてダメになりそうだ。
 FIREをやめ、再び仕事を始めたという人も、私と同じような虚無感に襲われたのだろうか。やっぱり人間って一人じゃ生きていけないんだろうな。それとも人によるのだろうか。

2:COFOのデスクチェア、とても良いですよ

 日によっては連続5~6時間以上もデスクチェアに座り、モニターと向き合っている。
 20代の半ばから10年以上使っていたハーマンミラーのミラチェアが壊れ、オカムラのシルフィーに買い替えて6~7年。シルフィーもまだまだ現役で使えてはいたが、知らないメーカーの割にやたらと評価が高いのが気になり、最終的にはフットレストがついているのが決め手となってCOFOのコフォチェア・プレミアムを購入した。こちらは日本のCOFOというメーカー製で、日本人のために設計されただの、まるで雲に乗ったような極上の座り心地だのと宣伝文句に書いてある。そして値段は圧倒的に安い。個人的な感覚だが、他メーカーで同レベルのデスクチェアを買おうと思ったら、4万から5万は上乗せしないと買えないだろうというぐらい値段の開きがある。
 買って配達してもらったら巨大な箱で届いた。中身はパーツがバラで入っていて、自分で組み立てないといけない。もちろん自分はそれを知ったうえで購入したので全く問題はなかったが。
 床を傷つけないよう悪戦苦闘しながらなんとか組み立てた。ちなみに梱包材のプチプチみたいなシートが作業用マットとして付属していて、その辺の配慮もしっかりなされている。
 しかし脚の部分は重いので、1人で組み立てるのはちょっとつらいかもしれない。家族や友人がいれば助けてもらうといい。ぼっちの奴は知らん。セルフパワーでなんとかしろ。
 組み立てて座ってみると、かなり体重がある自分の体もしっかり受け止めてくれ、安心感があった。ヘッドレストも角度を変えることができ便利だ。リクライニングもスムーズ。フットレストは少し頼りない感じはしたが、長らく使ってみても強度の問題はなさそうだ。
 とても良い。問題は梱包されてきた段ボールや発泡スチロールの処理にちと困るくらいか。
 ああ、もう1つあった。これ、絶妙な位置にリクライニングを保ったうえでフットレストを使い足を伸ばしていると、高確率で寝てしまう。逆に言えばそれほど気持ちがいいわけだが、マジでストンと寝落ちするので作業の締め切りがやばいときは角度をつけないほうがいい。
 まあ長々と書いてしまったが、2024年のベストバイ筆頭候補となるぐらいには満足した買い物ができた。しかしこのメーカー、第二の矢とばかりに今度は電動で高さ調節が可能なデスクを売り出しているようだ。しかも天板裏側の配線や収納にも気を使ってくれている。ぶっちゃけると欲しいのだが、今使っているデスクにも愛着があるし、何より捨てるのが面倒だ。下取りとかしてくれたらいいんだけどなあ。たまにチラシを入れてくる廃品業者とかはあまり信用できないし。
 別に回し者じゃないが、自信を持ってオススメしたい。やっぱり長い時間自分の体に触れているものこそ良いものを使うべきだな。QOLが全然違ってくる。
 ……しかし無職と全然関係ないな、この文章。まあいいや。


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