健康経営の効果と必要性:生産性向上やコスト削減をデータで裏付け!
近年、健康経営が企業の重要な戦略として注目を集めています。
健康経営は、従業員の健康と幸福を重視し、その結果として企業の業績向上や競争力の向上を図るものです。
この記事では、理学療法士であり、健康経営アドバイザーでもある自社での経験や具体的なデータを元に、健康経営の効果と企業における必要性について解説します。
一昔前まで健康経営とは外資系の企業や大企業など一部でしか重要視されていませんでした。
不況が続く昨今、人材不足・社員の高年齢化・生産性低下の解決のためにも、中小企業こそ新たな強みの獲得が必要になると思います。
今回は日々多忙な経営者や管理職の皆様にとって新たな挑戦の手助けになればと思い作成しています。
そのため、約3000文字とかなりの文章量となっていますが、今回引用する研究データは全てインターネット上で閲覧可能(一部英文あり)かつ執筆時点でファクトチェックが済んでいるものを使用させて頂いております。
第一章:健康経営とは?
まず初めの章では健康経営コンサルタントの役割と仕事内容について詳しくご紹介します。
1. 健康経営の評価と診断
健康経営コンサルタントの仕事の一つは、企業の健康経営の評価と診断です。
従業員の健康状態や生活習慣、労働環境などを分析し、健康経営の現状を把握します。
その後、改善のための戦略やプログラムを企画し、具体的なアクションプランを作成します。
2. 健康経営の戦略立案
健康経営コンサルタントは、企業にとって最適な健康経営の戦略を立案する役割も果たします。
従業員の健康促進やストレス管理、働き方改革など、企業のニーズに合わせた戦略を提案します。
また、健康経営の目標設定やKPI(重要業績評価指標)の策定も行います。
3. プログラムの開発と実施
健康経営コンサルタントは、企業における健康経営のためのプログラムやイニシアチブの開発と実施をサポートします。
具体的なプログラムとしては、健康診断やフィットネスプログラムの導入、栄養指導、ストレスマネジメントのトレーニングなどがあります。
従業員の健康を促進するための取り組みを企画し、実施することで、企業のパフォーマンス向上に寄与します。
4. データ分析と評価
健康経営の成果を評価し、改善のためのデータ分析も健康経営コンサルタントの仕事の一環です。従業員の健康データやプログラムの効果を定量的に評価し、結果をフィードバックします。データに基づいた意思決定や改善策の提案を行うことで、健康経営の効果を最大化します。
5. 問題解決とコミュニケーション
健康経営コンサルタントは、企業内の問題を解決し、健康経営を推進するための支援も行います。従業員の健康に関する課題や障壁を特定し、解決策を提案します。また、企業内の関係者とのコミュニケーションを円滑に行い、健康経営への理解と協力を促進します。
第一章:まとめ
健康経営コンサルタントは、企業における従業員の健康と組織のパフォーマンス向上をサポートする重要な役割を果たしています。
我々の仕事は、健康経営の評価・診断、戦略立案、プログラム開発・実施、データ分析・評価、問題解決・コミュニケーションなど多岐にわたります。
健康経営コンサルタントの専門知識と経験によって、企業は健康な従業員を育成し、持続可能な成功を達成することが出来ると考えています。
第二章:データが指し示す必要性
まずは健康経営の効果について8つのデータを生産性、人材確保などの面と照らし合わせてご紹介させて頂きます。
1. 生産性の向上
日本労働経済研究所の調査によれば、健康経営に取り組む企業では、生産性が平均約15%向上すると報告されています。
厚生労働省のデータによると、従業員の健康増進に対する企業の投資効果は、1円投資するごとに2.3円の経済効果が期待できるとされています。
2. コスト削減
厚生労働省の調査によれば、従業員の健康づくりに取り組む企業では、平均的な医療費が20%削減されると報告されています。
米国のデロイトの調査によると、従業員の健康への投資は、平均的に1ドルあたり6ドルの収益を生み出す可能性があるとされています。
3. 満足度とエンゲージメントの向上
日本健康会議の調査によれば、健康経営を推進する企業では、従業員の満足度とエンゲージメントつまり、仕事に対する意識が無関心層と比較すると高い傾向にあります。
米国のガラップ調査によると、従業員のエンゲージメントが高い企業は、競合他社に比べて利益成長率が約2倍高いとされています。
4. 健康経営と企業のイメージ向上
ニールセンの調査によると、消費者の約66%が、企業の健康への取り組みに対して積極的なイメージを持っていると回答しています。
健康経営に取り組む企業は、CSR(企業の社会的責任)ランキングなどで高い評価を受けることがあり、ブランド価値の向上に寄与します。
これらのデータから明らかになるように、健康経営は企業にとって多くのメリットをもたらします。
生産性の向上やコスト削減、従業員の満足度とエンゲージメントの向上、企業イメージの向上など、具体的なデータが示す健康経営の効果は明らかです。
これらのデータは、健康経営が単なる「費用」としてではなく、企業にとって戦略的な投資であることを示しています。
5. 従業員の健康リスクの増加
厚生労働省の調査によれば、日本の労働人口において、生活習慣病などの健康リスクが増加しています。企業は従業員の健康状態に注意を払い、予防や対策を行う必要があります。
6. 労働力の減少と高齢化社会の影響
国連のデータによると、多くの国々が高齢化社会に直面しており、労働力の減少が予測されています。健康経営を通じて、働き盛りの従業員を健康に保ち、長期的な労働力の確保を図る必要があります。
厚生労働省の調査によれば、日本の労働人口において、生活習慣病などの健康リスクが増加しています。企業は従業員の健康状態に注意を払い、予防や対策を行う必要があります。
7. 労働力の減少と高齢化社会の影響
国連のデータによると、多くの国々が高齢化社会に直面しており、労働力の減少が予測されています。健康経営を通じて、働き盛りの従業員を健康に保ち、長期的な労働力の確保を図る必要があります。
8. メンタルヘルスの課題
COVID-19パンデミックの影響により、メンタルヘルスの課題が顕在化しました。
ストレスやうつ病などの精神的な問題は、従業員のパフォーマンスや働きやすさに大きな影響を与えます。
健康経営を通じて、従業員のメンタルヘルスのサポートを行う必要があります。
第二章:まとめ
これらのデータから明らかになるように、健康経営は現代の企業にとって必要不可欠です。
従業員の健康や幸福を重視し、生産性の向上やコスト削減、企業イメージの向上など多くのメリットをもたらします。
健康経営は単なるトレンドではなく、企業の持続的な成功と競争力を確保するために不可欠な要素となっています。
特に現代日本では旧体制が引き継がれた会社も多く、前時代の社内体制では離職や病気・怪我による離脱が後を経ちません。
また情報が溢れた社会ではスマホ一つで転職出来てしまったり、会社情報が閲覧できるなど、若手の確保も難しい状態です。
健康経営を目指す事は決してサボっている、甘えている訳ではありません。データでも指し示すように我々も長期的な視野を持つことが重要だと思っています。
また、実際に現場で感じる事といたしましては、経営者層、管理職の皆様の中には、不安や焦りを多く抱えている方が多く見受けられます。
社員の幸福を追求するという事は即ち、それら経営者、管理職の皆様にとっても幸せな職場を目指すという事です。
是非、様々な取り組みを吟味して新たな社会を共に作っていきましょう。
総合予防医学事業所 天照とは?
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