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刷り込まれた幻想に気づこう。仕事は人生の中心じゃない。

私を含め多くの人はいつからか仕事が成功や幸福の象徴と考え、仕事を人生の中心に据えるようになりました。

しかし、これは刷り込まれた幻想に過ぎません。

もちろん仕事が中心の人生で幸せな人もいるでしょうが、幸せを感じられない人がとても多くいるのが実態です。

ではなぜ私たちは刷り込まれた幻想に囚われているのか?

今回はその幻想から抜け出しプライベートを優先することの大切さ、仕事を中心とする人生から抜け出す方法を考えてみましょう。


「将来なりたい職業は?」から始まる

横並びで就職させる日本の社会構造

小さい頃に「将来なりたい職業は?」と聞かれ、クラス中の生徒が何かしらの職業を書かされた記憶はありませんか?

成長するにつれ「ちゃんと勉強しないといい会社に入れない」、「いい仕事につきなさい」と言われたことはありませんか?

私たちはそれを当たり前と捉え、学校を卒業したら大部分の人が横並びで「就職」する社会。

就職したらほぼ仕事中心の人生になる人が多い社会。

私もかつてはその1人でした。

しかし、私の人生で最も優先することや、最も大切なものは何かを考え、価値観を深堀りした時、仕事を人生の中心にする生き方は「刷り込まれた幻想」だと気づいたのです。

学校教育による刷り込みで幻想に囚われる

「進学から就職」をゴールにした教育が私たちを洗脳する

学校教育では、将来の進学や就職に焦点を当てた教育が一般的です。

暗記中心のテスト勉強で良い成績を取り、良い学校に行き、良い会社に入る。もしくは公務員になる。

その後は長く安定して勤めるのが、日本の一般的な価値観として刷り込まれてきました。

その結果、多くの人は仕事を人生の中心に置くことが当たり前と考える傾向があります。

社会に出てからは、勉強しかできず仕事ができない人であっても、人格に大きな問題がある人でも、学歴や勤め先でその人を判断する価値観が蔓延しているのはお気づきでしょう。

その結果、仕事が全てであるかのような錯覚を生み出し、プライベートや個人の充実が疎かにされてしまうのです。

しかし、人生には仕事以外にも多くの側面があり、それらを無視して仕事だけを追い求めることは、幸福な人生を築く上で十分な満足感や充実感を得ることが難しいと言えるでしょう。

日本の働く幸福度は著しく低い

日本の働く幸福度は調査対象国の中で最下位

パーソル総合研究所が発表した18カ国・地域を対象に実施した「グローバル就業実態・成長意識調査-はたらくWell-beingの国際比較」の結果で、日本の「働く幸福度」が調査対象国の中で最下位だったことでも明らかです。

パーソル総合研究所 実態・成長意識調査-はたらくWell-beingの国際比較

より調べてみたところ、日本では年代別に見ると随分と差がありました。

20~40代の「はたらく幸せ実感」低く、「はたらく不幸せ実感」が倍以上高い。

次のグラフの右側が日本の調査結果です。

これはやはり年功序列の考えが未だに多いからでしょう。

能力があっても年齢が若いとの理由で、給与も役職も低いままの人が多いのは日本の問題点です。

パーソル総合研究所 実態・成長意識調査-はたらくWell-beingの国際比較

日本企業に属して働くと幸福度が低くなる傾向にある

雇用形態別で浮き彫りになったのが「正規・非正規の被雇用者」の「はたらく幸せ実感」が、その他の雇用形態(自営業、自由業、専門家)に比べてとても低いことです。

香港や韓国では非正規で働いている人々の数値が低いですが、日本では正規の被雇用者の数値もかなり低くなっています。

パーソル総合研究所 実態・成長意識調査-はたらくWell-beingの国際比較

日本企業では「上層部の決定に従う」、「社内では波風を立てないことが重要」といった「権威主義・責任回避」の組織文化が強い傾向にあり、それが大きなマイナス要因になっているとのことでした。

つまり、日本では幸せを実感できない職場環境が非常に多いということでしょう。

それなのに仕事を人生の中心にする必要があるのでしょうか?

好きなこと、やりたいことが仕事に直結しない人も大勢いる

プライベートに全力を向けて何が悪い?

「好きなことを仕事にすれば幸せになれる」という言葉もありますが、現実には好きなことややりたいことが仕事に直結しない人も多くいます。

そのような人たちまで無理に仕事に合わせる必要はないでしょう。

むしろ、自分らしい人生を築くために、プライベートの充実を重視べきです。

私もその中の1人で、旅行やグルメを楽しむことだったり、自分の興味のある分野の情報をひたすら調べるのが好きなので、仕事はまったく重視しません。

よく言われる「自分の好きなこと・興味のあることを仕事に」というのも、誰にでも当てはまるものではありません。

私は旅行やグルメが好きですが、それは「自分が旅行したい」「自分が美味しいものを食べたい」だけであって、関連した仕事をしたいとはまったく思わないのです。

「意識高い系」の中には無理に頑張っている人も多い

私は20年間の会社員生活で様々な業務を経験してきました。

いわゆる「意識高い系」のビジネスパーソンとして、仕事に役立ちそうなセミナーや異業種交流会に積極参加し、ビジネス書や自己啓発書を読み漁る日々。

会社内ではバリバリ働く人として知られていました。

それで昇進や年収アップは手にしてきましたが、実は本気でやりたいと思った仕事もなければ、これからも心からやりたいと思う仕事はないでしょう。

そもそも朝から出勤するのが嫌いです。

オフィスで他人と働くのも嫌いです。

1人でのんびり働けるか、働かないでのんびり生きられれば、それが私にとってベストなのです。

本来の自分とは違う自分を演じて頑張っていたのは、刷り込まれた仕事中心の価値観に囚われていたからです。

「意識高い系」の人の中には、実は私と同じよう考え方を持っている方は少なくないのでは?

本当はやりたくないけど、意識的にやるように頑張っている人。

私の周りにはそうした人がかなり多かったです。

私はそこから抜け出し、今は健康のために昼からのんびり働ける職場で気楽にやっています。

まだ自分の理想を完全に実現するのは難しいですが、少しずつその理想に向かって進んでいます。

仕事中心の幻想から脱却できれば人生が充実する

プライベート最優先で心身の健康を守る

仕事は必要最小限度に抑えプライベートを大切にすることで、心身の健康を守ることができます。

仕事でのストレスは職場環境、人間関係、取引先との関係など、様々な要因で感じます。

ストレスが積み重なると心身ともに大きな問題を生じる可能性があり、最悪の場合は働けなくなることもあるのです。

自分の価値観を優先しプライベートを最も大切だと考えれば、仕事に執着する必要がなくなり、より充実した毎日を送ることができるでしょう。

自分の時間を有効に使える

プライベートを中心に生きれば、自分の好きなことに時間を多く割けます。

新しい趣味に挑戦したり、自分が本当に学びたいことを学んだりすることで、より充実感を得ることができるでしょう。

これまで仕事に奪われていた時間を有効に使えるようになります。

自分らしい人生を築くために

仕事を人生の中心にする幻想から抜け出し、自分らしい人生を築くためには、以下のポイントが役立ちます。

自分の価値観を洗い出す

最も重要なのは自分の価値観を知ることです。

人生のゴール、どう生きたいか、何を優先したいかなど、他の誰でもない自分自身が本当に望んでいることを洗い出しましょう。

すべてはそこからです。

自分の本当の価値観を知れれば、生き方やお金の使い方を変えれるでしょう。

なぜなら、それ以外の無駄なことに時間・お金・労力を使おうと思わなくなるからです。

世間体や他人にどう見られるかではなく、自分の正直な気持ちで価値観を洗い出してみてください。

【価値観を明確にする方法は以下の記事で紹介中】

最低限の仕事は必要だが無理は禁物

生活や趣味のためにお金が必要なのは事実です。

最低限の仕事をすることは重要ですが、自分に合わない無理な働き方は避けるようにしましょう。

他人の目や世間体を気にして、自分に合わない仕事に就くと幸せにはなれません。

まずは生活に必要な収入がいくらかしっかりと洗い出し、その範囲内で自分に合う仕事を探しましょう。

自分の価値観が明確になっていれば、実はあまりお金がかからないことに気づきます。

たとえ収入が低くても、必要なことだけにお金を使うようになり、無駄な出費をなくすことができるのです。

【無駄なもの、価値のないものからお金を守る方法は以下の記事で紹介】

資産運用で仕事から解放される道を見つける

資産運用は自分のお金を有効に活用して収入を増やす手段です。

給与所得だけでなく、働いて稼いだお金で資産を買い、複利効果や配当収入を増やしていけば少しずつ仕事から開放されていくでしょう。

具体的な方法としては、以下のようなものがあります。

  1. 投資信託
    自分のリスク許容度に合った投資信託に投資することで、株式や債券市場の成長に応じたリターンを得ることができます。

    おすすめはネット証券で信託報酬の安いインデックス型投資信託に毎月定額積立を続けていくことです。

    運用額が増えれば毎年複利効果で資産が雪だるま式に増えていくことが期待できます。

    長期積立投資こそが投資の王道で、誰でも資産形成ができる方法です。

  2. 株式投資
    個別株やETF(上場投資信託)に投資することで資産形成をします。

    個別株で重要なのは目先の値上がり益に囚われず、優良企業で配当利回りの高い株をコツコツ買っていくことです。

    連続増配や非減配の期間が長い銘柄を割安な時に買うのがポイントです。

    ETFは高配当ETFを中心に運用するのをオススメします。

    こちらも割安な時に買うのが重要で、利回りが高ければ分配金が多くもらえます。

  3. 不動産投資
    不動産投資は物件を購入して収益物件として運用することで家賃収入を得る方法を考えがちですが、一般的な会社員には資金面、手続きや管理面で難しさがあります。

    そこで候補にあがるのが不動産クラウドファンディングやREITです。

    小額から運用できリスクを抑えられるメリットがあるのでオススメです。

資産運用は将来の不安を軽減し、自分の時間を増やす大きな一歩となるでしょう。

ただし、リスクも伴いますので、よく調べて適切な方法を選ぶことが重要です。

副業やフリーランス活動で収入の多角化

仕事から完全に解放されるためには、本業以外に副業やフリーランス活動を始めることも一つの方法です。

自分の得意なスキルや趣味を活かして収入を得ることができれば、仕事の比率を下げることが可能です。

誰もができることではありませんが、Youtube、ブログ、SNS、フリマアプリなどで自分に合っているものがあれば楽しみながら続けられるでしょう。

自分に正直に生きることこそが第一歩

私たちは子供の頃から刷り込まれた価値観に囚われ、なぜか仕事を人生の中心にして生きています。

それで多くの人が幸福感を得られずにいますが、そこから抜け出し自分らしい人生を築くためには、自分が本当に望んでいるものを洗い出すことが重要です。

まずは自分に正直になりましょう。

そのうえで、仕事は必要最低限にし、資産運用や副業などで将来不安を軽減するべきです。

せっかくの人生なのですから、幸せを感じながら充実した人生を歩む道へ一歩踏み出しましょう。

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