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短歌

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川合真生の短歌についてのnote。
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#子育て

寂しくて湧き出た涙のようだった

寂しくて湧き出た涙のようだった

こちらは去年の1月の短歌。公園に遊びに行ったら、滑り台の劣化が進んでいて使用禁止になっていたんです。雪がいっぱいの寒い日、もともと子どもが少ない地域ですが外で遊べる頻度も少なくなり、しかも使用禁止にされてしまった滑り台の涙が固まってつららになっているようでした。

そしてつららを食べる子どもたち。笑
今は錆びつきがひどくなり、この公園の滑り台は撤去されてしまいました。遊具が減っても虫を探したり、雪

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どんな日も明日へ繋がる今日だから

どんな日も明日へ繋がる今日だから

未来のことが考えられないくらい怒った日も悲しい日も絶望感でいっぱいの日も。それでも明日があるから。洗剤を詰め替えるという行為は、一見するとただの日常だったり生活でしかなかったりするけれど、

その先に続く明日や未来を意識した行動だよなぁ、ということを思うとすごく希望に満ちた、明日が来ることを疑いなく信じるような無意識の意識?があるような気がします。

まぁ普段そんなことぜんぜん考えずにただ生活を送

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掛け布団蹴り上げる子に

掛け布団蹴り上げる子に

子どもって掛け布団蹴り上げるんですよね。5月は窓を開ければ涼しかったけれど、6月の今はちょいちょい暑くてすでにクーラーをつけたりつけなかったり。

7月にお泊まり保育があり、はじめて親と離れて寝る機会となるのですが、次男ははたして無事にお泊まりできるのでしょうか。

長男は自立も早く、お泊まり保育の前後くらいから1人で寝ると言い始めて、最初は戻ってきたりもしていたけど、自分の部屋で早くから1人で寝

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美しい夕焼けよりも「ねぎぼうず!」

美しい夕焼けよりも「ねぎぼうず!」

夕日が綺麗に見える場所に住んでいます。外まで見にいく日もあるけれど、この日は2階の窓から「ほら、夕日が綺麗だよ」と次男を抱っこしてやりました。

すると、次男はねぎぼうず!と窓から身を乗り出して叫んだんです。私は次男が窓から落ちないようにヒヤヒヤしながら、遠くの夕日じゃなくてねぎぼうずが気になるのか…というのと、なんでこの子は「ねぎぼうず」を知ってるんだ?というのといろんな気持ちが湧き上がりました

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顔面にかかと落としで目が覚めて

顔面にかかと落としで目が覚めて

顔面にかかと落としを喰らったことはありますか。私はあります。今は長男は自分の部屋で寝るようになり、多少広くなったのですが、次男はまだ同じ布団で寝ているのでいまだに顔面にかかと落としされることがあります。

こっちは寝ていて、しかも向こうも寝ぼけているから全力のかかと落としです。子供とはいえ全力のかかと落としを顔面に受けると、漫画みたいにピヨピヨ💫目の前に星が飛ぶとはこういうことかぁ〜となって魂が

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指先に残った青のクレヨンで

指先に残った青のクレヨンで

家から保育園まで歩ける距離なので、天気が良い時は歩いて園まで行きます。こうやって手を繋いで歩くのですが、手を握るときに爪に砂が詰まっていたら、砂遊びしたの?と聞いたり、絵の具が服についていたらお絵描きしたの?と聞いたり。

短歌の内容にした青のクレヨンが詰まっていた時は、海を描いたんだ。と話してくれたような気がします。

そうやって、母親と離れていた時間に何をして過ごしたのか聞くのが帰り道のルーテ

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三歳のおまえが拾えば

三歳のおまえが拾えば

子どもってとにかく地面に近い。その辺に落ちている葉っぱや小石なんかは、本当にただの葉っぱや小石でしかないのだけど、我が子が拾ったらたちまちそれは宝物になるのです。

宝物は、いつどんな時に拾ったものなのかも含めて思い出になり、かけがえのないものに。このnoteを書くのにそうか、この短歌を作ったのは三歳のときだったかとなり、それに合う写真を探したらピンクの保育園帽子をかぶっていました。今は次男は年長

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