わんこそば

小説とかアニメとかゲームとか

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My favorite コンテンツN選

コンテンツと題しているが小説と美少女ゲームだ。自己紹介だと思って読んで欲しい。 言い訳 コメントがないのもあるよ!でも同じぐらい好きだよ!難しいとか借りてきた言葉になるとか疲れたとかそんな理由。 将来的に全部にコメントできるようになりたいねぇ 小説 1.ディスコ探偵水曜日/舞城王太郎  壮大な世界でのトンデモ事件は小さな一個人のために書かれている。私のために緻密なフィクションを作ってくれてありがとう。 ”ある種の真実は嘘でしか語れないのだ”という舞城の物語哲学をこれで

    • 本を読む場所

      喫茶店で読書ってよく聞くし、イメージあるし、SNSには写真が上がってくるけどさ、ドリンク飲まなきゃとか、長居は心苦しいなとか、疲れたからひと眠りしたいけどそんな環境じゃないからな、と僕にとってはそれほど長く集中できないしむしろあまり読めない環境な訳ですよ。本が読みたくて祈る用に喫茶店や図書館に行って結局対して進まないことばかり。 それでもここ2年ぐらいはなんだかんだ月10冊ぐらいは読めてる。 じゃあどこで読んでるんだいあんたはと言うと、殆どが自宅だ。でも自宅には良い印象がない

      • 2024年5月に読んだ本+あれこれ

        感想は上2作がメイン。他は書けてない。お気に入りは『拳闘士の休息』、『遠の眠りの』オースター2作、映画の『トラペジウム』 あした、裸足でこい。3~5/岬鷺宮 3~5と書いているが『あした、裸足でこい。』全体について触れる。 1巻、2巻はだいぶ前に読んで放置していたところ最終5巻が発売されたということで完結まで読んだ。 著者はセカイ系が好きとのことで、所謂ゼロ年代に拘りを持っている、らしい。今時わざわざセカイ系を書こうとしているのだからよっぽどなんだろう。 ちなみに本作はセ

        • 2024年4月に読んだ本

          ライトノベル多め。気分で読む小説を決めて読み散らかしているのだけれど、そのせいで読みかけが無数に出てきている。ラノベは特性上読み切ることが比較的楽だからこうしてリストを出してみるとラノベの比率がいつも多くなっている。 後ろを振り返ると100ページで止まっている小説群が早く俺たちを読んでくれと積みあがって訴えてきているけれどそんなの知らない。 不死探偵・冷堂紅葉01/零雫 ライトノベルレーベルから出たミステリ、更には不死という設定。過去にトラウマがあって正直あまり期待してい

        My favorite コンテンツN選

          Myライトノベル10選(7選+@)

          前置き その時その時の興味の赴くままに触れているので、知識も読書履歴にも偏りがあります。 あとはそもそもラノベ読みとされる方と比べると読書量は少ないです。 広義の意味でのライトノベル(ぼくがラノベだと感じた作品)で組んでます。 10作品浮かばなかったのでノミネート作を+@として書いてます。 とある魔術の禁書目録 鎌池和馬 初ライトノベル。厳密に言えば『図書館戦争』になるんだろうけど、ライトノベルと認識して読んだのは「とある」から。 群像劇に異能バトルにトンデ

          Myライトノベル10選(7選+@)

          サクラノ詩、刻が名作になっているのは好ましい、という話

          ぼくはビジュアルノベルゲーム、美少女ゲームが好きで、関連した話を1回しておきたいと思っていたら着想が降ってきたので、勢いで書いている。まとまってなかったらごめんね。 ぼくは若い美少女ゲームプレイヤーで、プレイしたゲームは10年代以降に発売された物が殆どだ。美少女ゲームを知った際には既に「サクラノ詩」、並びに「素晴らしき日々」が名作としてよく紹介されていた。(音楽もよく目に付いた) 難解と紹介される2作品をいつかプレイするぞと意気込んでいた。 今思えば難解な作品を読んだとい

          サクラノ詩、刻が名作になっているのは好ましい、という話

          創約とある魔術の禁書目録10 感想

          ※ネタバレを含みます。 う〜ん。どうなんでしょう。 他の人の感想は評判良さげ。(そもそもぼくの観測範囲では「禁書目録」の悪評をほとんど目に入れた事が無いのだけれど) ぼくは「禁書目録」の中だと一段落ちるかな、とそんな印象だ。 「創約」の中だと、どうだろう。1巻、5巻に次いでぐらい。 設定には明るくないので他の人に任せるとして主に描写について書いてみる。 その前に、まず良かったところ。 アレイスターとキングスフォードの絡み。 ぼくは新約後半からアレイスターが好きで、「禁

          創約とある魔術の禁書目録10 感想

          2024年3月に読んだ本

          3月は疲れていたので、エンタメ多めに。スキマ時間の読書が多かったかな。 創約とある魔術の禁書目録9/鎌池和馬 単体で書いてます。 不思議の国のアリス/ルイス・キャロル あらゆる創作物に引用されるアリス。初めて読んだのは高校時代で、その頃はなんだかよく分かんなくて挫折。その後も何度も登場し追いかけてくるアリスに白旗をあげて再び手に取った。(禁書目録にも創約になってからアリスが登場するぞ!) 高校の頃は起承転結の一般的な物語(ラノベ、エンタメ、人気作)を読んでいて、それら

          2024年3月に読んだ本

          2024年3月に読んだ本を書こうとしたら創約とある魔術の禁書目録9のみで長くなったので単体で&「禁書目録」への雑語り

          創約とある魔術の禁書目録9/鎌池和馬 来月に10巻が出るのでそれまでには読まないと、と駆け足で。 話の流れは強大な敵にどう対処するか、という禁書ではわりかしおなじみの展開で、今まであったようで無かった学園都市の兵器vs魔術師(敵)という構図になる。嘘をついた、今までにないというのは大げさで、化学兵器と魔術サイドの交差、戦闘はあったけれど、本巻ほど総力戦の描写は無かった。ゴジラとかエヴァの使徒襲来をイメージしてもらえれば分かりやすいだろうか。案の定、兵器達は無力で、傷を与え

          2024年3月に読んだ本を書こうとしたら創約とある魔術の禁書目録9のみで長くなったので単体で&「禁書目録」への雑語り

          一人称どうするか問題

          文章上の一人称が全然定まらない。それでいて、どれもしっくりこない。TPOや語る事で使い分けるのも大事だと思うけど、文章たちを見返した際に散っているのは気持ちが悪い。基本は統一したい。 「わたし」「私」無難ではある。堅苦しさが自分の文章とはなんだか合わない。憧れる一人称ではある。理知的に見える。いつか使いこなせるようになりたい。 「ぼく」「僕」客観的にみて、自分の文章に似合うのは「ぼく」なのかなと思う。使っていても違和感は薄め。しかし意外と気恥ずかしくて、なかなか使えない。

          一人称どうするか問題

          2024年2月に読んだ本

          「匣の中の失楽」から「アクロイド殺し」までの9冊 東京都同情塔/九段理江 第170回芥川賞受賞作。 最近音読にハマっていて、まず書き出しを口に出してみるとリズムが軽妙で、うおおHIPHOPだ!とテンション高めで始まった。 (HIPHOPの何たるかは知らない) (著者にHIPHOP文脈があることを事前に知っていて、引っ張られているだけ) 生成AI、民衆による監視社会、ポリコレ などなど自分の関心の範囲の話で大変面白く読めた。 特に主人公の言葉を選んで絞り出す描写は身に覚え

          2024年2月に読んだ本

          ガンダ厶SEED FREEDOM 雑感 重さを求めて

          先日ガンダムSEED FREEDOMを見てきました。SEEDは唯一見ていたガンダムで、思い入れがあります。 機体やキャラ、小ネタには触れず作品のテーマについての感想です。 前置き まずは僕のガンダムSEEDへの知識及びガンダムへの知識を提示します。 SEED及びSEED DESTINYは全話視聴済みです。しかし、まとまって見たのはかなり前で、公式のダイジェストとyoutubeに投稿されていたSEED年表の動画を見てからFREEDOMに臨みました。 リアルタイムでは見れ

          ガンダ厶SEED FREEDOM 雑感 重さを求めて

          エッセイ:アウトプットが大事というけれど【インプット大全・アウトプット大全】

          2年ほど前、バイト先の飲み会で先輩や社長が「アウトプットしろよー、インプットしただけじゃ何にもならないぞー」といった趣旨のことを話していて、よく聞く話だ〜と話半分に聞いていた。しかし冷静になって思い返すとたしかに自分の足りていないところだなと、酔ったまま書店へ行き購入したのが『インプット大全・アウトプット大全』だった。 ざっくりとした要約をする。 アウトプットをするためにはまずインプットが必要だ。しかし、インプット過多になってはいけない。インプットのみでは記憶に定着しないか

          エッセイ:アウトプットが大事というけれど【インプット大全・アウトプット大全】

          感想のすゝめ(チラムネ福井コラボ)

           「あんたが持ってるその本、私も読んだんだ。私の地元の福井が舞台って聞いてさ。感想聞かせてよ。」 彼女は僕の手にある『千歳くんはラムネ瓶のなか』に視線を向けながら鞄に手を突っ込み本を取り出している。 福井で開催されるトークショーの抽選に当選し、胸を躍らせながら遠征の準備をしている最中だった。 意気込んで僕の口から出てきた言葉は「エモい」、「かわいい」、「青春」 すらすらと言葉が湧いてくる。われながら上手い、自分のSNSアカウントで投稿すれば50いいねはつくだろうと満足げにして

          感想のすゝめ(チラムネ福井コラボ)

          町田そのこ 『宙ごはん』 感想

          本屋さんに行ったら『52ヘルツのクジラたち』の文庫版が並んでいるのを見て、そういえば町田そのこさんだと『宙ごはん』が凄く良かったな〜ということを思い出して、思い出しながら書いてます。 本屋大賞は流行のお勉強にと最近ちょこちょこと手を出してまして、前回の2023年本屋大賞の中で『宙ごはん』はお気に入りですのひとつです。 それでは、以下ネタバレ注意で。 町田そのこの著作で読んでいる作品は本屋大賞を取った『52ヘルツのクジラたち』、同じく本屋大賞のノミネート作になった『星を掬う

          町田そのこ 『宙ごはん』 感想

          オリエント急行殺人事件が想像の斜め上で面白かったというお話

          なぜ今オリエント急行なのかというと、インターネットを徘徊していたらこんな画像を見つけた。 1番の疑問は何故この3人なのかということ。鉄道ミステリというイメージが一切無く意外性があり、この3人にも鉄道ミステリが流れ込んでいるんだなと思うと読んでおかないとという気持ちが芽生えて読むことにした。 鉄道ミステリは今まで守備範囲外で西村京太郎も松本清張も読んだことがない。どれから読もうか考えていたら早川書房がKindleにてセールを行っており、ならオリエント急行にするかと概ねそんな

          オリエント急行殺人事件が想像の斜め上で面白かったというお話