My favorite コンテンツN選

コンテンツと題しているが小説と美少女ゲームだ。自己紹介だと思って読んで欲しい。

言い訳

コメントがないのもあるよ!でも同じぐらい好きだよ!難しいとか借りてきた言葉になるとか疲れたとかそんな理由。
将来的に全部にコメントできるようになりたいねぇ

小説

1.ディスコ探偵水曜日/舞城王太郎
 壮大な世界でのトンデモ事件は小さな一個人のために書かれている。私のために緻密なフィクションを作ってくれてありがとう。
”ある種の真実は嘘でしか語れないのだ”という舞城の物語哲学をこれでもかと表している。

2.九十九十九/舞城王太郎
 入れ子に次ぐ入れ子。九十九十九自体も三郎の著作である。

3.パッキャラ魔道/舞城王太郎
 家族小説。短編だ。リミッターが外れたような行いに違和感を覚えないのは現実でリミッターが外れていてもさも理路整然と行ったかのように隠蔽しているのだと思う。人間観察が本当に上手い。

4.鉄鼠の檻/京極夏彦
 難解な内容を難解なまま、でも読みやすく物語と文体で引っ張る。凄い。

5.神様ゲーム/麻耶雄嵩
 麻耶雄嵩の「ミステリ」への向き合い方が大好きだ。長編も好きだけどあの長さからのネタはちと疲れるので、短編集から本作を。『バレンタイン昔語り』が凄まじい。

6.拳闘士の休息/トム・ジョーンズ
 短編集。戦争体験と神経障害の描写が鬼気迫る。登場人物はみなパワフルだけど時折ナイーブで、それらを流れるような文体が効力を増している。わたしは生きたい!

7.水没ピアノ/佐藤友哉
 『フリッカー式』、『エナメルを塗った魂の比重』は誇張感が合わなかったのだけど自意識を煮詰めたような『水没ピアノ』は生々しくて引き付けられた。

8.バイバイ、エンジェル/笠井潔

9.ロボトミー/桜庭一樹

10.光と風と夢/中島敦
 著作が少ないから全集も読破しやすいぜ、と浅ましい動機で読み始めた中島敦。小説哲学が何度も読み返したい。

11.八月の光/フォークナー
 見栄。将来的にフォークナーは一通り読む予定なのでいつかfavoriteと言えるように。

12.Self-Reference ENGINE/円城塔
 むずかしそーと読み始めたが中身はクスっと笑えるSFで大喜利感覚で読んでた。ただただ面白い。そんな感想。

13.ハーモニー/伊藤計劃
 キャッチコピーに騙され続ける我々に意思なんてものはあるのかしら。

14.Y田A子は世界に難しい/大澤めぐみ
 AI視点の青春小説。AIが人をシミュレーションするという行為は人間を観察して小説で動かす行為と似ていると感じる。無意識的な振る舞いをAIが言語化して優しく掬い取ってくれる。

15.とある魔術の禁書目録/鎌池和馬
 私の初ラノベ。王道異能バトルもの、と思いきやトンデモ設定でかき乱してくる。

16.神戯/神世希
 タイポグラフィは勿論、文体が突き抜けている。これぞライトノベル。真面目にミステリもしている。

17.青春ブタ野郎シリーズ/鴨志田一
 フィクション的な悩みだけでなく、思春期の急所をつくような痛い痛みにもケアを効かせる優しさが素晴らしい。

18.ナイチンゲールとばらの花/オスカー・ワイルド
 反面教師に。青年の哀れな姿を一切笑えなかった。

19.されど私の可愛い檸檬/舞城王太郎
 同じく反面教師。物事をひたすら先送りにして、それっぽく繕って、目上の人の言葉に頷いて決定していく様子が自分の将来をシミュレートしているようで怖くなった。

20.なめらかな世界と、その敵/伴名練
 作品ひとつひとつも素晴らしいのだがどちらかというと伴名練との出会いの意味を込めて。まだ見ぬSFへ拡張するきっかけ。

21.スローターハウス5/カート・ヴォネガット

22.嘘つき姫/坂崎かおる

23.競売ナンバー49の叫び/トマス・ピンチョン
 正直分かっていないけれど、Twitterを徘徊していると競売ナンバー的陰謀論を見かけ、気を抜くと深読みをしている自分に気づいて、リアリズム小説でもあるんだなと思った。

24.罪と罰/ドストエフスキー
 初ドスト。想像よりもエンターテインメントで、ラストシーンは長編ノベルゲーを彷彿させて一人騒いでいた。

25.僕らは『読み』を間違える/水鏡月聖
 近代、古典文学へのきっかけに。読みの自由さも教えてくれる。

26.プロジェクトぴあの/山本弘
 結城ぴあのの利己的で障害を屁でもねえぜと突き進む姿が理想的で、なりたいと思いつつもなれないことを自覚して、ついていくだけしかできない主人公にも共感する。

27.君の名前の横顔/河野裕
 ”「つまりお前の名前に、なにか願いをこめるようなことはしたくなかったんだって。健康に育ちますようにとか、優しい子になりますようにとか、そんな素敵なことでも、親の希望を子供の名前にすることに、なんだか抵抗があったらしい」”

この文章に捕らえられた。素敵だ。

28.毒入りチョコレート/アントニイ・バークリー
 多重解決物は人気だ。だが毒入りチョコレートをどこまで踏まえられてるか気になるところだ。最後の推理が正しいとは限らないぜ。

29.虚無への供物/中井英夫

30.虎よ、虎よ!/アルフレッド・べスター
 ベストエンターテインメント。飽きを許さない。

美少女ゲーム

31.蒼の彼方のフォーリズム/sprite
 架空スポーツによるスポ根物。新規スポーツならではの開拓、挫折に努力と丁寧に描かれる。

32.蒼の彼方のフォーリズムEXTRA2/sprite
 ファンディスク作品。本家よりも好きだ。学生スポーツならではの煌めきもあるという台詞がリアルの競技シーンの見方が変わった。鳶沢みさき、愛

33.はつゆきさくら/SAGAPLANETS
 シナリオライター、新島夕の大ファンなのだ。物語(フィクション)の効力で救いながらも最後には霧散し、現実を歩むことを提示する。フィクションに溺れさせることを目的とした作品も少なくない中、力強いメッセージに好感が持てる。

33.魔女こいにっき/Qoobrand
 新島夕が携わった意欲作。九十九十九を彷彿とさせる。物語に呑まれるな、というメッセージが色濃く出ている。

 34.恋×シンアイ彼女/Us:track
 これまた新島夕が携わった美少女ゲーム。後述するサクラノ詩と一部ルートがそっくりで同じ年に出たことが奇跡に思える。

35.素晴らしき日々-不連続存在-/ケロQ
 ウィトゲンシュタインの哲学をベースに作られたシナリオは難解だが、素直に筋を追っても面白い。

36.サクラノ詩/枕
 素晴らしき日々と同じテーマを有するサクラノ詩。素晴らしき日々は如何にもフィクション然としていて、台詞が伝わりにくいと感じていた。地に足付けて語られる詩はその点を解消している。

37.サクラノ刻/枕
 サクラノ詩の続編。詩で触れられた芸術批評がより深堀りされている。
作品鑑賞のイロハも学べて今後のコンテンツとの関わり方をより良いものにしてくれる

38.冥契のルペルカリア/ウグイスカグラ
 マイノリティへの態度が良いなと思う。演劇シーンの演技も素晴らしくサウンドノベルの利点を存分に生かしている。エンターテインメントとしても秀逸。

39.はるまで、くるる。/すみっこそふと
 私のベストSFを作るならば間違いなく入ってくる。良くできている。元気って素敵だね!

40.アメイジング・グレイス/きゃべつそふと
 これまた良くできている。冬茜トム作品だと本作が一番好きだ。世界観構築と瞬間最大風速が魅力的。

41.リトルバスターズ!/key
 お恥ずかしいことにkeyはリトバスとサマポケの2作のみ。膨大なありふれた日常を描くことで瞬間最大風速を発生させることに成功している。努力に対して奇跡で返す麻枝准に対して(リトバスのみしかやってないが!)現実で返す新島夕の対比が面白い。

一旦この辺りで。思い出し次第追記します。


 
 
 
 


 




 

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