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『トップアスリートが実践 スポーツ運最強メンタル チャンスをつかむメンタルトレーニング』第1章・無料全文公開

9月29日発売の書籍『トップアスリートが実践 スポーツ運最強メンタル チャンスをつかむメンタルトレーニング』から、第1章「運がよくなると何が可能になるのか?」を全文公開!

運がいい人とは?

「運をよくするには、どうしたらいいですか?」と聞かれることがあります。
「運」は目に見えないものですが、それでも私たちは、「運がよかった」とか「運が悪かった」と言います。
「運がよい」とは、どういうことなのでしょうか?
たとえば、次のようなことが挙げられます。
 
●倍率の高い学校に合格した
●宝くじに当たった
●素晴らしい人と偶然出会ってチャンスをもらった
●困っているときに救世主があらわれた
●災い転じて福となった
●商売のチャンス到来

スポーツの場面では、次のようなことが挙げられます。
 
●対戦相手に恵まれた
●シードを引き当てた
●〇〇枠で出場できた
●相手にミスが続いて、自分たちに試合の流れがきた
●グッドタイミングで選手に大抜擢された
●よい指導者に恵まれた
●よいチームメイトに恵まれた
●よきライバルができて、切磋琢磨できた
●勝運に恵まれた
 
それでは、運がいい人は、どのような人が思い当たりますか?
 
●大谷翔平選手
●三苫薫選手
●リオネル・メッシ選手
●クリスティアーノ・ロナウド選手
 
など、世界で活躍している選手は、実力もさておきながら、幸運の女神が応援しているのではないかと思います。
 
彼ら彼女らの共通点は何でしょうか?
 
●彼ら彼女らは、ひたむきな努力をしています。
●彼ら彼女らは、自分やチームの可能性を信じています。
●彼ら彼女らは、自分や他者に対してリスペクトして向き合っています。
●彼ら彼女らは、困難なことに対しての捉え方が違います。
●彼ら彼女らは、冷静さを常にもっています。
 
これは言い換えれば、「運」を高めるような考え方や行動をすれば、ある程度の運は高まることを示しているのではないでしょうか。
どうすれば、それらの考え方や行動をしながら、運を手にしていけるのか、次の章から具体的に説明していきましょう。
 
 
◆まとめ◆
素晴らしい選手たちは、運を手にする考え方や、在り方、行動をすることで、みずから運を高めている!

 「運」を引き寄せる好循環と運を遠ざける悪循環 

ここで、運がよい人だけでなく、運が悪い人を明確にして、対比してみることにしましょう。
「運が悪い状態」とは、どのような状態でしょうか?
 
●ミスが続く
●負けが続く
●スランプから抜け出せず、自暴自棄になる
●選手から外される
●なんらかのトラブルが発生して試合に出られない
●コンディションが崩れる
●怪我をする
●チームにトラブル発生
●人間関係のトラブルに巻き込まれる
●ストレスになるようなことが起きる
●心が折れている
などが考えられます。
 
それでは、運の悪さを招く行動には何があるでしょうか?
 
●不平不満や愚痴を言う
●「どうせできないんでしょう」とあきらめている
●ひねくれている
●怒りがたまっている
●情緒不安定で感情的になっている
●やけになって、投げやりな行動をしたり、物を雑に扱う
●人をうらやみ、嫉妬する
●人を裏切ったり、おとしいれる
●約束を守らない
●練習の手を抜いたり、サボる
などが挙げられます。
 
対比すればわかるのです。何をしてはいけないのかが。
こうやって対比することで、「運」をよくしていくためには何をすればいいかが自ずとわかるでしょう。
 
 
◆まとめ◆
運を遠ざける行動を改善すれば、運氣は上がる!

チャンスを手にするために

それでは、運を味方につけ、チャンスを手にするためには、具体的に何をしたらいいのでしょうか?
大谷選手が書き出した行動とは、次のとおりです。
 
●挨拶
●ゴミ拾い
●部屋そうじ
●審判さんへの態度
●本を読む
●応援される人間になる
●プラス思考
●道具を大切に使う

あなたにもできそうなものばかりですね。
 
大谷選手のように書き出してみましょう。
書き出すことがポイント。なぜなら、書き出すことによって行動に移す確率が高まるからです。
 
実践して運をつかむのか、知ってはいるけど実践できずに運を逃すのかは、あなた次第なのです。
 
 
◆まとめ◆
運を引き寄せる行動を意識的にしていくことで、運氣を上げていくことができる!

運を引き寄せる言葉を使う

私が長年メンタルトレーニングをしてきて実感していることは、「言葉を選ぶと運が高まる」ことです。
 
メンタルトレーニングの実践で、不安になっているときや緊張しているときに、頭の中でどのような言葉が聴こえてくるのかを書き出してもらっています。すると書き出すことによって行動に移す確率が高まるからです。
 
●ミスしたらどうしよう
●負けるかも、負けそう
●無理
●ヤバい
●逃げ出したい
などと聴こえているときに、不安感が高まり、弱気になったり緊張したりして実力が発揮できないことを伝えています。
 
同じ場面で、頭の中に聴こえている声をどのような言葉に変えたら、落ち着いて実力が発揮できるのかを考えてもらっています。
 
●大丈夫
●なんとかなる
●みんながついている
●自分ならできる
●自分を信じて
●落ち着いて着実に
などの言葉に切り替えると、落ち着いて実力が発揮できることをお伝えしています。
 
言葉が変わると感情や状態が変わり、行動も変わり、ベストパフォーマンスができるようになるのです。試合のときだけでなく、練習のとき、日常生活のあらゆる場面で、言葉があなた自身のコンディションやパワーを決めていることを理解すると、選手たちは言葉を選びはじめます。そうすると、チームはどんどん強くなり、勝運も上がるのです。
 
言葉には、自分自身の思考で使っている頭の中の言葉と、人とコミュニケーションをとるときの声に出す言葉の2種類があります。この2つとも両方が大事なのです。
 
何かを考えているときにも、自分の言葉を観察し、自分にプラスに作用しているのかマイナスに作用しているのかを考えながら、言葉を選ぶようになっていくと、あなたの運氣はそれにともなって格段と上がっていくことを実感できるでしょう。
運を引き寄せる言葉については、3章でさらに詳しくお伝えしていきます。
 
 
◆まとめ◆
運を引き寄せるには、言葉を意識して選ぶ必要がある

捉え方で「負のサイクル」を断ち切れる

言葉と同じくらい大事になってくるのは、「物事をどう捉えるか」です。
 
「どう捉えるのか」によって、そのときに感じる感情は大きく変わるものなのです。
 
たとえば、「怪我をしたとき」どのように捉えるでしょうか。
 
「あのとき、どうしてもっと細心の注意を払わなかったのだろう」と後悔しながら自分を責めることもできますし、「あのとき、あんなことになってしまったのは、元はと言えば、あいつのせいなんだ」と思えば、怒りを感じます。
この2つの捉え方は、どちらも運を逃してしまう考え方なのです。
 
それでは、どのように捉えればいいのでしょうか?
たとえば、「今回の怪我は、何に気づく必要があると教えてくれているのだろうか?」と自分に問いかけながら、何かを改善するヒントだと捉えてみるのはどうでしょうか。
こう考えれば、自分や誰かを恨む必要はありませんし、感情を害することもないわけです。
自分や誰かを責めているときや、感情を害しているときに、運は巡ってくることはありません。
 
私たちには誰でも考え方の傾向(くせにようなもの)があるのです。
 
●人によっては、自分を責める傾向があります。
●人によっては、誰かを責める傾向があります。
●人によっては、大げさに反応する傾向の人もいますし、それほど大した問題ではないと捉える人もいます。
●人によっては、問題解決に集中する傾向の人もいます。
 
捉え方が変わると、感じる感情が変わり、その出来事をきっかけにしながら、さらなる高みへの手がかりにできる人もいるのです。
あなたの考え方がどのような傾向であったとしても、捉え方を変えながら、運を味方につけていくことができます。
 
 
◆まとめ◆
出来事の意味をプラスに捉えるようにすると、冷静さを取り戻し、運氣が上がる

あきらめない人に、勝利の女神はほほえむ

あなたは、自分の夢を何%ぐらい実現できると思っていますか?
 
あなたの夢を「無理だ」と言う人がいるかもしれません。
あなたの中の内なる声が「無理だよ」と聴こえてくるかもしれません。
そのとき、あなたはどうしますか?
 
●無理だと思ってあきらめる
●できるところまで挑戦してから、無理だったかどうかはそのあと決める
●必ず実現できると信じて、実現に向けて最善の努力をする
 
選択肢はこの3つだとすれば、どれを選びますか?
 
●どれを選べば、チャンスは巡ってくるでしょうか?
●どれを選べば、運が味方してくれるでしょうか?
●最終的に勝利をおさめる人は、どれを選んだ人でしょうか?
 
答えは自ずとわかることでしょう。
 
最終的に勝利の女神がほほえむのは、どんなに厳しい状況にあろうとも、最後まで実現できると信じ抜いて、最善の努力をし続けた人たちなのです。
 
2022年におこなわれたFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会では、〝三苫の1ミリ〟という言葉が生まれました。
〝三苫の1ミリ〟のおかげで、日本(FIFAランキング24位)が強豪スペイン(同7位)を2対1で破り、E組1位で2大会連続の決勝トーナメント(16強)進出を決められたのです。
MF三笘選手は、DF長友選手に代わり、後半の頭からピッチに入りました。左ウイングバックの位置に入り、後半6分には、三笘選手がゴールラインギリギリから出したマイナスクロスを、MF田中選手が決めて逆転したのです。三苫選手自身も、もしかしたらボールは出ていたのではないかと思う位置にありました。それでも三苫選手は最後まであきらめずにボールを追い、ギリギリのところでボールにタッチしたのです。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の判定にもつれ込みましたが、1ミリだけラインにかかっていたことでプレーが認められました。
 
三笘選手は折り返したシーンについて、「1ミリかかっていればいいなと思いました。(得点が)入ったあとは、ちょっと足が長くてよかったなと思いました」と振り返りました。
 
もしも三苫選手があきらめていたら、このゴールはありませんでした。日本チームがそこで得点することもなかったはずです〝三苫の1ミリ〟は、日本を勝利に導くきっかけになったのです。
 
最後に勝利の女神が味方してくれるためには、「必ず叶うと信じて、最善の努力をし続けること」が必要なのです。
 
それでは2章からは、「運」を味方につけるために、何ができるのかを、さらに具体的にあなたに手渡していきたいと思います。
 
 
◆まとめ◆
最後まで、夢が叶うと信じ続ける人に、勝利の女神はほほえむ

*   *   *

第1章はここまで!
続きを読みたい方は、各電子ストアにて9月29日より随時発売になります。ぜひお買い求めください。
下記リンクはAmazonストアでの商品ページになります。書籍の詳細と目次もこちらからご覧になれます。
書籍『トップアスリートが実践 スポーツ運最強メンタル チャンスをつかむメンタルトレーニング』

■ペーパーバック版(紙)

■Kindle版(電子書籍)

■書籍情報

トップアスリートは、「運」の存在を信じ、幸運をつかむための行動や努力をしている
「運」をよくするために何をすればいいのかを具体的に紹介


スポーツに「運」は必要でしょうか?

スポーツに「運」が必要かどうかを考えるとき、大谷翔平選手のことを語らずして運のことを語ることができせん。

大谷選手が高校1年生のときに作成した目標達成シートの中には、自分の目標を達成するために何が必要かと考えて、「運」が必要だと記しています。運を高めるために何ができるのかを考えて記し実践し続けているのです。

また、幸運をつかむには理由があることを、野球の野村監督も肌で感じ、サッカーの三浦知良選手は、「コツコツやってきたことが実って結果となる。その積み重ねが運をも呼び込む」と言っています。

トップアスリートたちは、「運」の存在を信じ、幸運をつかむための行動や努力をしていることがわかります。

本書では、運をよくするために何をすればいいのかを具体的なメンタルトレーニングとして紹介しています。

1章では、運がよい人と悪い人を対比しながら、何をしてはいけないのか、何をするといいのか。
2章では、運をつかむ姿勢とはどういうものか。
3章では、運をつかむためにどのような言葉を使えばいいのか。
4章では、感情が私たちにもたらしている影響を知り、感情を整える方法。
5章では、最強の運を引き寄せるために『感謝する方法』。
6章では、何をすれば人間関係に恵まれて最強のチームをつくっていけるのか。
7章では、運を高めるためにベストコンディションを整えていくリラックス法。
8章では、将来あなたの夢を実現するためのメンタルトレーニング。
9章では、見えない力さえも味方につける方法を、瞑想法や試練が起きたときの捉え方を切り替えながら前に進んでいく方法。

これらメンタルトレーニング実践すれば、人に応援されチャンスをつかみながら、勝運にも恵まれていくでしょう。

【目次】

第1章 運がよくなると何が可能になるのか?
第2章 運のよさは姿勢にあらわれる
第3章 運氣を上げる最強の言葉
第4章 感情を整えれば運氣は上がる
第5章 「感謝」で強運をつかむ
第6章 チャンスを運んでくる人間関係をつくる
第7章 ベストコンディションが運をつかむ
第8章 運氣を上げて未来を切り拓く方法
第9章 見えない力も味方につける

【購入特典】

運氣をあげる31の言葉

■著者プロフィール

加藤史子

メンタルトレーナー
ロンドンオリンピックメダリストのメンタルトレーナー。
長野県国体強化専門委員。
筑波大学体育専門学群卒業。千葉大学大学院学校教育臨床課程修了。
中学高校では新体操選手として全国大会やインターハイに出場。
大学ではリズム体操選手として世界体操祭に出場。米国NLP協会認定トレーナー。
1万人以上のメンタルトレーニングを行っている。
著書に『奇跡を呼ぶ!無敵のスポーツメンタル』ごきげんビジネス出版、『やる気に火がつく問いかけメソッド』図書文化など。『メンタルトレーニングで部活が変わる』(図書文化)は第7冊刷で20年間売れ続けている。

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