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「こうされたから」より「こうされたら」

しゅんしゅしゅんです。

ミッチ・プリンスタインさんの「POPULAR 人気の法則」を読んだ。

その中で「模倣」と呼ばれる現象への言及がある。



人間は意図せぬまま、意識せぬままに人の真似をする傾向があるのだ。明るく人に好かれる人々は、いつでも前向きで元気な人気者に囲まれているように見える。皆に好かれるその陽気な性質は、非情に伝染しやすく、自分まで同じ性質を引き継いだ気分になり、ますます彼らと一緒にいたくなる。

サポートセンターに電話をするときに、好かれるように話せば話すほど、担当者の応対も同じくらい丁寧になる。逆に嫌悪感を抱かせる対応をとれば、相手もぶっきらぼうに説明する。話しぶりによりサポートの質が低下する。嫌われる対応をした場合、担当者は必ずといっていいほど上の空になり、説明も間違えた。丁寧に接するほど、相手も役立つアドバイスをいくつも教えてくれた。



模倣により連鎖反応がうまれていく。好かれることで人生が好転していくことを示した一例だったのだが、これには実感がある。

僕には7年間ほどの営業経験がある。

横柄で高圧的な顧客のことを心底「もったいない」と思っていた。
すぐ怒り、理不尽な要求を突きつけてくる。こちらもプロなもんで、それでも質の低い提案はしないが、自分の許容バー以上の提案はしない。頑張りたいなんて思うわけないやんね。そもそも地雷を踏まないことにパワー使うので、パワー不足。

逆に優しくて、こちらに気を遣ってくれる顧客。
この顧客のためには、めちゃめちゃ頑張る。多少無理な要求にも何とか答えてあげたいと思うし、困っていたら助けたいと思う。求められている以上の提案をしようと頑張る。

※ちなみに、ただ優しいだけの弱腰の顧客は、営業の怠惰のせいで、ちょっと手を抜いてしまう(ごめんなさい…)

怒る顧客は、少しでも自分に良い条件で取引しようと思うがために、このようなことをするのだ。でも完全に逆効果。
「あなた営業ってやったことあります?」「ものを売ったことあります?」って思う。「自分が営業だったらどんな時にパワーが発揮されます?」って思う。

北風と太陽の話があるが、営業を頑張らせたかったら太陽にならなきゃ。

相手の立場にたって考える。他社への共感、想像ってなんでこんなに難しいんだろう。耳タコレベルでそれが大切だって聞かされているのに、ほぼできていない。
SNSの発信内容とかだってそう。「自分だったら何を読みたい?」とか「自分だったらどんな人をフォローしたい?」とか。考えたらすぐわかるのに、なんでか考えない。考えずに好き勝手に発信して、「なんでフォローしてくれないんだ」って憤慨する。

「こうされたから同じようにこうしてやる」
って人は多い。

違う違う。

「こうされたら嬉しいだろうからそうする」
じゃないと。

仕返しは得意なのに、
相手に思いを馳せるのは苦手。

生まれてから死ぬまでよく言われるのに
なかなかできないことベスト10に入るね。

では。

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