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つれづれ

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つれづれに書きます。
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記事一覧

ゴッホ展

ゴッホ展

大学をサボって都内を適当に練り歩いた。
これは決して言い分けなんてものではないのだが、ここ半年で、僕が大学にて学んだ最も重要なことは講義をサボることである。座学から学ぶことなど限られているのだから、社会人になるまでの最後の自由時間だから等等、綺麗な御託はいくつもあるが、流浪人みたいな僕は既に先のような御託を述べてサボることを正当化するという、因果の枷を外したのでありやす。兎にも角にも僕はサボるサボ

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高校生の僕のお話3

文武両道も最たるところまでいくと、昇り昇って天狼星になるということが、高校1年の冬の大きな収穫であった。まあとにかく勉強勉強部活朝寝坊エナジードリンク白昼夢裸体女寝言チョークの鉄槌のエンドレスendless。青や春など訪れぬ。

九時過ぎに部活が終わりい、先輩失礼しまあすと部室を出る出るおおおさむいさむい、しかし良い気分じゃ、夜空が澄み渡っておるぞ。この夜空の透き通るように、我が心に一点の曇りもな

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ギターを買ったの

ということで、先日(といっても9月の始めですが)、僕の高校時代の友人が、「バンドやろう!」と唐突に思い立ち、なんでも女の子にモテたいそうな。そして僕を巻き込んで、御茶ノ水にギターを買いに行きました(無理矢理引っ張られて)。基本的に僕は最近のメジャーな歌を聴かないので、友人のやりたいバンド像とは相容れなく、おいおいと泣きじゃくりながら、惜しむ別れの握手をかわし、バンドを組むことに関しては袂を分かち、

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いそがしいの

夏休みが終わってふたたび大学に通い始めると、途端にnoteの投稿頻度が下がった。というかほとんど投稿していない。だからといって物を書いていないわけではない。今は紙に向かって本気で文章を書いている。書いているときの精神状態の振り幅が大きく、合間にどうしても書くことから逃げて好きな本を読むという自堕落な活動から生まれる作品はいかがなものであろう。おそらくはつまらないものになる。しかし青二才の僕にとって

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漸近線

※本来ならお蔵入りの文章です
 なんとなく出してみます。

時々、なんだかもの凄く感覚が鋭敏になる。

それは、突如として起こる。

何にもすることが無い時、

僕は美術館に行ったり、

哲学や思想、文学の本を読んだり、

ゆーちゅうぶ見たり、アニメを見たりする。

だが、残念なことに、そんなときに、

感覚が鋭敏になったことは無い。

いや、あるかもしれない。

単に僕の頼りない

頭が、いや頭

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石

 

 先日、地元の盆栽美術館に行った。その美術館には、樹齢150年から800年くらいまでの様々な盆栽が展示されていた。

 僕は盆栽は初めてだったので、どれをどう見たら良いのかまったくわからなかった。文明の利器を用いてちょっと調べると、盆栽はまず正面(作者が決めたある一つの方向)から眺め、その後で上から下から後ろから眺めて楽しむのが通常らしい。

 僕はなるほどと思って、チケット買って入って、一

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はじめての。

徒然なる僕。つれづれなるぼく。つれづれ。

僕のコラムはこんな題名である。

特にすることもなく、非常に落ち着いているときにでも書こうと思ってはじめた。

実際には、自分の言葉というものを、精神というものを、魂というものを、世の中に出してみる気になったのだ。

あわよくば、さきの三つのものが洗練されればよいなあとよくばる心がないということもない。

しかし、いざ書くぞというときには、そんな余計なこ

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暮れなずまぬか

暮れなずまぬか

 先程、試行錯誤して書いていた川端康成氏の「山の音」のレビューをうっかり消してしまった。一昨日から3時間程考えながら書いていたから青息吐息どころではない。もう一度書こうかいなか迷っている。レビューの内容は覚えているのだが、その内容を確信して書く自信のほうがもうなくなってしまったようだ。だけど、まあ、もう一度書こうかしらん。

 今、リビングでこれを書いているのだが、ベランダに続く窓から見える空の色

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