子育て支援とはいうけれど
私は経営アドバイザーとして、ある建設資材メーカーのお手伝いをしている。業界では中堅に位置付けられるこの会社、未だ男性中心の建設業界にあっては比較的女性の活躍に積極的で、とりわけ営業職にはかなりの比率で女性を登用している。
昨今、女性活躍などというキーワードがテレビやマスコミで飛び交い、ここぞとばかりにコメンテーターや政治家も異口同音に叫んでいる。若年層の活躍も含め、既得権益にまみれた古い考え方を払拭できるという希望と共感を持って、私はこの風潮には肯定的なのであるが…
先ほどの会社で営業職に配属された女性、めでたく1人目を授かり産休に入った。その後無事に出産し、続けて育休を取得するに至る。法的論点から彼女の定位置は残したまま…コスト観点から代わりの人材を採用することなくパートで穴埋めしながら…何とか彼女の職場復帰を待ったが、2人目を授かった彼女は再び産休・育休に入り、そして3人目でこれを繰り返したあげく最終的には職場復帰することなく退職してしまった。長きに渡り空席ポストを作ったまま…中小企業を舞台にこんな悲劇があっていいものなのか。
この女性は与えられた権利を行使しているにすぎず全く責められる筋合いはないけれど…
こんなことを子育て支援などとほざき、今のシステムを作り出したポピュリズム政治家と世論に物申したい。そして票集めに狂った民主主義など既に破綻していると思わないか?
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