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石灰の天然プール パムッカレ

【海外写真放浪記】 Turkey 3  パムッカレ

カッパドキアよりバスで3時間程度の場所に位置するパムッカレは、カッパドキア同様トルコでも有名な観光地となっている。

その一つがトップ画像にある温泉石灰華段丘で、詳しい事は良く分からないがwiki曰く、石灰岩の大地に水が浸透し、地熱で熱せられたのちに温泉となって湧き出た際に石灰が沈殿して形成されるそう。


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日本やベトナムのサパなどで見られる棚田が風景としては一番近い物になると思うが、何と言っても湧き出ているのは温泉なので入浴が可能なのだ。


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パムッカレ周辺は綿の生産が有名らしく、ここ以外の風景は何も無い広大な牧草地のようなのだが、突如としてこの真っ白な丘が現れるので初めは驚くし、何よりも真っ白すぎて眩しい。


大きさ的には山ほど大きくも無くて丘と言う表現がぴったりなサイズ。


初めはただの丘だった所が石灰の浸食によりあたり一面が真っ白になった事が所々で伺えて面白い。ここまでの規模に石灰が浸食するとなると途方も無い時間をかけて今の景色になったに違い無いのだが、今もまだこの風景を作り出した温泉が枯れない事に驚きを隠せない。


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この丘の頂上には実はローマ帝国時代のヒエラポリス遺跡があり、こちらも人で賑わっている。

この当時から温泉が湧き出ていたようで、温泉保養地として活用されただけでなく、壮大な劇場後も残されている。

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写真では伝わりずらいかも知れないが結構な大きさだ。何が演じられたかは分からないが、ここが当時いかに賑わっていて、文化的にも豊かだったかが伺える。


演劇を見た後に温泉入れるなんて幸せの極みなはずだ。


トルコも日本と同じく地震の多い国で、現在見る事ができるこの遺跡も地震によって何度も修復されてきたらしい。


ここ以外の石積みの建造物はわりと倒壊したものが多かった。


ローマ帝国時代この丘は一体どれほどの白さだったのだろう。


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余談だが、9月にこの地を訪れた際、カタツムリが大量発生していたので苦手な方は対策をしておくと良いかも知れない。


別に苦手でも無い僕が引くほど居たので。


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ここまで丘と遺跡の話になってしまったが、パムッカレの街自体も田舎の温泉街にありそうな商店街となっていて楽しめる。

安宿の個室に源泉掛け流しの浴槽が付いていたのは多分ここと、ニュージーランドのロトルアだけだったはず。僕が泊まった宿でだが。

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この街もユックリとした時間が流れていて好きな街の一つ。

ユックリと温泉に入り、またゴミゴミしたイスタンブールへと戻ると次の国ブルガリアへと移動する事になる。


トルコ自体は他にも見所があってまだまだ楽しみたかったのだが、この時シリアが戦争状態だった為陸路で南下する事が不可能となっていた。とりあえず戻るしか無かったのだ。


シリアを通過してヨルダン、イスラエルへ向かうのが綺麗なルートになるのだがこればっかりは仕方がない。この後アラブの春直後のエジプトへ行くのだが、やはり危ない所には近づかないのが一番だと思い知らされる事になる。


次回 Bulgaria 1 ソフィア


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