【読書感想】危機に直面する男たち(著:伊藤公雄 他)

こちらの感想です。

目が覚めるような思いで読みました!!!!!
そうか、今私たちが直面しているジェンダーに関する問題は、人類史的な変化の中で起きている問題だったのかと!!

技術の発達、産業の発達・成熟、それによる社会の変化の中で、色々なものが不安定になっている。その中で、大きく男性の役割が変化しつつある。誰しも変化や不安定な状況は怖いため、メンズクライシスと言われるような男性の不安定さが全世界で浮き彫りになっていると理解しました。

変わるのは本当に怖いし、今までの努力を捨てたりしなくてはいけないこともあります。私自身、今までの成功体験に縛られて、変わるのが怖い年になってきました。自分の望み通りに変われないと、他責になったり、社会を恨んだりするような気持ちになることが分かりました。その状態が長く続くと、被害者意識に基づく自己認識になったり、鬱屈した価値観が身についてしまうのではないかと思います。

変わるのは本当に大変なので、変わることのサポートというのは、大きな需要がある気がします。

そういえば1つ、ジェンダーに関してではないですが、最近思ったことがあります。「昔はこうだったのよ、今はこうね」というのの逆で、「今はこうなのに、昔はこうだったんだよ」という話を、揶揄の文脈で話すことはしないようにしようと思います。みんな、その時代・その社会の中で必死に居場所を作って生きているので。その頑張りと生きてきた道を否定したくないと思いました。


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