Part1 [オープンカジュアル面談] スタートアップスタジオをご存知ですか? 〜スタートアップスタジオ"SEREAL"代表安達誠寛さん〜
こんにちは、フリーランスでプロダクトマネージャーをしている@go-go-pdmです。(@go-go-pdm / 自己紹介ページ)
今日は新しい取り組みとして、プロダクトマネージャーをしている私が、私が注目している企業さんのPdM向けカジュアル面談を受けて、それをこのnoteで公開するを行いたいと思います。
今回インタビューをさせていただいたのは、
スタートアップスタジオ" SEREAL"代表取締役の安達 誠寛さん
です。
https://sereal.jp/
(全4回)
Part2「こんなことまでやっている?!SEREALの意外な4つの事業」
https://note.com/go_go_career/n/n9da9a2318ae5
Part3「0→1に特化した独自の新規事業プロセス・フレームワークとは?」
https://note.com/go_go_career/n/nc9becd5a3a41
Part4「SEREAL:プロダクトマネージャーなどの業務内容・待遇は?」
https://note.com/go_go_career/n/nb9f041c67131
みなさんは「スタートアップスタジオ」をご存知ですか?
今回はこの問いからスタートさせていただきます。
そんなスタートアップスタジオを、10年以上の0→1立ち上げ支援経験と独自の哲学を持って作られた企業が福岡にあるということを、ご存知でしょうか?
正直、私は「スタートアップスタジオ」というのを今年(2024年2月)まで知りませんでした。
しかし、今回安達さんのお話を聞いて、想像をしていなかった世界が広がっていることに驚きと新鮮さを感じることができました!
ハイライト
今回、私が面白いと思ったポイントをいくつか上げたいと思います。
スタートアップスタジオは、VCの起業家育成プログラムとは違って、サービスやプロダクトを立ち上げるためのアセット(ノウハウ・人材)が揃っている
職種問わずに0→1人材は貴重なのに市場価値が低い、という課題に対して、SEREALは本気で改善しようと活動している
こんなことまで?SEREALの意外な4つの事業内容
これまで見たこと・聞いたことのない新規事業・プロダクトマネジメントフレームワークがたくさんある
新規事業における「誠実」の大切さ
社員15名程度なのに、給与水準は勢いのある有名スタートアップ並み
それでは、インタビュー本編をお楽しみください!
インタビュー @Fukuoka Growth Next(福岡県)in 2024/7
SEREAL代表取締役 安達 誠寛さん
はじめに
Gota: 皆さん、初めまして。フリーランスでプロダクトマネージャーをしています、マサキゴウタと申します。よろしくお願いします。
なんと今日は、わざわざ東京から福岡までやってまいりました。
それというのも、僕がプロダクトマネージャーの採用の支援をしている、スタートアップスタジオ「SEREAL」の安達さんに来ていただきまして、「SEREAL」について改めて聞いてみようと思っています。
安達さん、本日改めましてよろしくお願いします。
安達: スタートアップスタジオ「SEREAL」の代表をしています、安達です。
よろしくお願いします。
Gota: 安達さんとはDMで「会いましょう」というメッセージをいただいたのがきっかけで、2024年の2月ぐらいに目黒のサンマルクでお会いさせていただきました。
ちょっとだけ話そうと言っていたのに、結局はふたりで2時間ぐらい話しましたね。
それがきっかけで僕が安達さんのことを好きになって。
なにか手伝いたいなとなり、今では少しだけですが関わりを持たせていただいて、今日は福岡まで来るきっかけとなりました。
スタートアップスタジオっていったい何?
Gota: 最初は会社の概要について説明をしてもらえればと思います。
そもそもスタートアップスタジオって何?
そして「SEREAL」がどんな会社か?
というところを是非、ご説明をお願いできますか。
安達: ありがとうございます。
ひとことで言うと、「0→1の事業立ち上げ支援」をやっていますが、単なるコンサル的な支援ではなくて、特色があります。
でも、そもそも「スタートアップスタジオ」って、聞き覚えがみなさんないかと思います。
Gota: スタートアップスタジオというワード、僕も今年になってから初めて聞きました。
安達: 実は海外では成功している、いいビジネスモデルでもあるんです。
日本では多分30社ぐらいしかないと思いますが、各社やっていることはバラバラだったりします。
なので、まずSEREALとしては、日本におけるスタートアップスタジオの中で、デファクトスタンダードになるのを目指しています。
デファクトスタンダードとは、「スタートアップを量産する機能を有している」ことだと私たちは考えています。
それで、「スタートアップスタジオ」のイメージを掴んでもらうために、スタートアップスタジオの始まりをお伝えすると、実は映画で有名な「ハリウッド」が起源になります。
例えばGotaさんが「こんな映画撮りたい」というアイデアが持っていたとして、でもそこから、1から映画を撮るのって結構大変ですよね。
機材を用意したりとか、人材を用意したり、そういったことってめちゃめちゃ大変だと思います。
ハリウッドがすごいのは、セットが既にあって、人材も揃っている。
例えば水中で撮影できるカメラマンという特殊技術者などもそこに揃っています。
安達: なので、アイデアがある人がそこに行けば、やりたいことを実現できる。
そういったところが、「スタートアップスタジオ」の元の発想としてあります。
スタートアップスタジオには、スタートアップをしたいという人たちがスタートアップしやすいように、よりうまくいくような、必要なリソースが揃っている。
「スタートアップスタジオ」とはそういったアセットを持つ会社・組織のことを指します。
Gota: 面白いですね。
アクセラレーター(事業会社の投資部門やVCなどが、新規事業の立ち上げ支援をすること)との違いはなんでしょうか?
人を抱えているところ、実際に事業をサポートできる人員を抱えているところが、さっきのハリウッドの例のように大きい違いですか?
安達: はい、その通りです。
アクセラレーターはプロセスやナレッジの支援とかあります。
しかし、実動部隊は持っていない。
そういった部分で、スタートアップとアクセラレーターは結構違います。
Gota: なるほどなあ。すでに面白い話が聞けているなと思います!
安達: アクセラレーターはあまり定常的にやっていないところもあって、期間限定のプログラムでやっています。
一方でスタートアップスタジオは、いつでも支援可能で、どんな人でも揃っているのが特徴です。
その中でも、僕らは「0→1に特化したスタートアップスタジオ」を謳っています。
僕らの言う0→1とは、スタートアップエコシステムを例にすると、創業してからシード、シリーズA、B、C、IPOと色んなステージがある中で、
シード、つまり創業からPMF(プロダクト・マーケット・フィット)するところを指します。
PMFするところまでの課題解決をするということです。
なぜそれをしているかというと、シリーズAではPMFするまでに約2、3年かかったり、「20~30社に1社しかPMFできない」というのが一般的に言われるのですが、この点がスタートアップエコシステムにおいて、かなりのボトルネックだと思っています。
なので、これが解決すればいいスタートアップはもっと増えるし、イコールみんなの生活も豊かになるんじゃないかと考えています。
Gota: 0→1特化って言っているのは、PMFまでということなのですね。
安達: PMFする前と後でゲームが大きく変わってくるので、僕らはとにかくPMFするまでにこだわっています。
Gota: そうなると、PMFが終わったとされる「シリーズB」以降でドカンと調達して、マーケティングとか営業をドーンとやるみたいなフェーズはSEREALのメインターゲットではないということでしょうか?
安達: そうですね。
他にも組織を大きくするなどのフェーズには行かず、PMFするところまでをとにかく研究し続けるというのにこだわっています。
Gota: 他のスタートアップスタジオって、シリーズBやCフェーズの、営業やマーケをドンとやるのを支援することをやっているけども、SEREALはそうではないということですね。
安達: スタートアップスタジオっていろんな会社がありまして。
実務のスキル提供をしていないスタジオもあります。
また、SIer(システムインテグレーター)の会社が、「スタジオ」機能を、ひとつの事業として作ってやっているところもあります。
どれが正解だとか、どれがスタートアップスタジオなのかというのは曖昧です。
ただ僕らがやっているのは、PMFまでに必要なUI/UXデザイン、プロダクトマネジメント、アプリ・ウェブ開発などをやっているということです。
SEREALのミッションは「良質のスタートアップを量産する」
安達: SEREALのミッションは 「良質のスタートアップを量産する」です。
それによって世の中が変わる確率、スピードを最大化するというのがミッション・ビジョンです。
そしてどうやってそれを実現するかというと、先ほど説明した「PMFまでのアセット」を使うということです。
0→1、つまりPMFまでに特化したプロダクトデザイン・UI/UXスキルなどのことを「アセット」と言うのですが、これらを活用します。
これについては後ほど詳しくお話ししますが、社外のスタートアップと協業するであるとか、社内で自社事業を作るであるなど、さまざまな形をとるケースもあります。
あと、日本にはたくさんの大企業がありますが、デジタルが苦手なところは多い。
そういった会社さんと一緒にデジタルの事業を作り、レベニューシェアしてもらうなどの形で、良いスタートアップを量産するというのをやっています。
SEREAL創業のきっかけは、安達さんの過去の失敗?
安達: なんでスタートアップスタジオをやってるのかで言うと、僕が10数年前にスタートアップを他メンバーと創業していまして。
Gota: そうだったんですね。そのお話ぜひとも聞かせてください。
安達: はい。
その時にいろんなフリーランスの方とか制作会社の方とか、仕事をお願いして一緒にすることがあったんですけど、どうしてもうまくやってくれる人とか会社に出会いづらかったのをすごく課題に感じていまして。
特に初期のスタートアップのスピード感とか、アウトプットとか、料金とか。
そういったところに合わせられるかとう観点です。
Gota: 特に10年前だとスタートアップに合わせれるような会社は少なそうな気がしますね。
安達: そうなんです。
なので、PMFするところまでに協力してくれる良い会社というのがあんまりないと思った。そういう自分の原体験がありました。
Gota: なるほど。いつ会社を創業したのですか。
安達: フリーランスとして今と同じ仕事を始めたのですが、それが2013年です。
会社にしたのは2020年です。
Gota: 会社化したのは割と最近で、ここ4年ぐらいの話なんですね。
安達: そうですね。
フリーランス時代の最初の5,6年は、スタートアップスタジオというビジネスモデルをどう構築するかというところに結構苦戦していました。
そもそもなぜ他の会社がシードからPMFするところまでのサポートをコミットしないかというと、何を実現すべきかとかも曖昧ですし、ビジネスもサービスもどんどん変わるからです。
加えて、スタートアップゆえに、私たちに対しても高い報酬も払えないということもある。
支援するこちらとしてもすごく大変でスキルやノウハウも必要になるのに、報酬は少なくて、場合によっては払ってくれない、なんてトラブルも昔はありました。
Gota: 確かに聞いたことありますね、そういう話。
安達: ただ、そんな状況の中でも僕は原体験としてスタートアップの創業時に困っていた想いがあったのと、まだ若かったので「何かできるんじゃないか」と思って続けてきました。
苦戦しながらも頑張ってた、というのが、このビジネスをして最初の5年間くらいのことです。
0→1人材の市場価値を本気で上げたい
安達: 実は僕らの会社の裏ミッションがありまして。
0→1フェーズでバリューを発揮できる人は、めちゃくちゃスキルが高いと思っていて、本当はもっと評価されるべきだと思うんですよね。
でも現状としては、0→1人材が提供しているバリューに対して必要なリターンが得られていないと思っています。
0→1フェーズでも、提供するバリュー(価値)に対してリターン(報酬)を最大化するというのを秘めたテーマにしています。
Gota: めっちゃいいです!めちゃくちゃ意義深いと思いました。
安達: なので、0→1フェーズはやりたいけど、家族がいる、安定してないと厳しいとか、色んな理由で関われていない人がいるのですが、
そういった意思のある方々でも、スタートアップスタジオであればこれらの問題を解決できる。
生活のことを気にせずに、0→1をやりたい人たちが思い切りその能力は発揮できる。
これらを実現したいと思っています。
報酬の話も出たんですけど、Part4でぜひ詳しくお話しさせてください。
Part2「こんなことまでやっている?!SEREALの意外な4つの事業」へ続く
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