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記事一覧
事例研究の大変さと意義
先月、5年かかったケースレポートが学術雑誌に掲載された。執筆したのは当研究室で5年前に修士を取得した卒業生だった。
認知症病棟で、睡眠デバイスを使って看護展開が明確になったというものとその転帰について看護介入も含めたケースだった。対象がレビー小体型認知症なので最初は専門誌、それでダメなら看護老年、看護一般などいろいろチャレンジした。対象者は20人弱いたが、わかりやすい結果が出たのが2割程度だったの
オンライン事例&文献検討会 認知症者の虐待
当研究室では、毎月訪問看護ステーションや認知症専門医、老人看護専門看護師(CNS)など学外の人たちとともに文献検討会を実施している。これは単に文献を読むだけでなく、ガイドラインなどの素になるシステマティックレビューの内容から現場のニーズに答えられるものがあるかという点についてディスカッションするものである。
どのテーマがまだ未開の地なのか、それとも研究成果を現場に落とし込めないシステム上の問題なの
激動の2020年を語る162人の看護師
こういうレポートが出ることは大事だ。きちんと記録しておくということ。
ナース現場の勇気や悲痛な叫びも垣間見れるこのレポートに参画させていただき本当にありがたい。老年看護の大御所、大先輩として日頃お世話になっている先生方と一緒にできたこと、そして何より情報発信する上で、有志の学生、看護師、教員の皆様が同じような問題意識ですぐに動いてくれたことが本当にありがたく、有事への対応力の強さを感じた。ものす
認知症のGood Death
人の死に良いも悪いもないが、より後悔しないようにというのが世の常である。
がんにはgood deathという概念があり、それが認知症でも使えないかと言う文脈で、ん?そもそもgood deathってなんだ?という定義について明確にしたいと言うことでスコーピングレビューをした。筆頭著者の高橋先生のすごい粘りでなんとか成就できた。論文執筆はスタミナがいる。
アカデミックスタッフ 山川みやえ